EOS R1の噂は正しかったのか検証する
EOS R1が正式に発表されました。最も速い噂では2020年頃から噂されていたEOS R1ですが、その噂は正しかったのか検証していきます。あまりにも昔の噂を出してもあまり意味がないので、2022年からの噂で検証していきたいと思います。
それではそれぞれの噂をみていきましょう。なお、日付のリンクから当時の噂を閲覧することが可能です。
- 8500万画素
- 2420万画素
- グローバルシャッターセンサー
- ローリングシャッター
- クアッドピクセルAF
- デュアルピクセルAF
- 9段分のボディ内手ぶれ補正
- 中央8.5段
- 最大でISO160万
- 拡張で40万9600相当
- 2023年下期に発表
- 2024年になってから
- 春にティザーが公開される
- 2024年に公開
- 解像度の王様になり8k動画に注力している
- 2420万画素
- パリオリンピックまでは日の目を見ないかもしれない
- 日の目を見るが正式発表なら正解だが、おそらく発売の意味なので間違い
- 背面液晶はこれまでに見たことのない大きな有機ELパネルになる
- 3.2インチと通常サイズ
- 4500万画素
- 2420万画素
- EVFは発売時の最高解像度になる
- 944万ドット
- EVFはブラックアウトフリー
- ブラックアウトフリー
- デュアルCFExpressカード
- デュアルCFExpress
- 本体上部の液晶はカラーになる
- 白黒
- まったく新しいオートフォーカス
- これまでにないAF機能が搭載されている
- クアッドピクセルCMOS AFは採用されない
- デュアルピクセルでクロスAF
- 視線入力AFはより高度で正確な虹彩追跡システムを利用
- 角膜の反射を利用
- EVFは700万ドット
- 944万ドット
- 0.7インチ
- 0.64インチ
- 60~240hzの可変リフレッシュレート
- 最大で120fps
- 輝度4000nit
- 輝度不明
- ブラックアウトフリー
- ブラックアウトフリー
- EOS R1は積層型センサーが搭載される
- 積層型センサー搭載
- 2024年第1四半期に「何らかの」発表があると予想される
- 発表なし
- EOS R1にグローバルシャッターは搭載されない
- 搭載されない
- 現在のキヤノンのコンシューマ向けセンサーよりも大きな性能向上
- クロス測距に対応
そして2024年へ
- EOS R1はEOS R5 Mark IIよりも「かなり前」に登場する
- 開発発表は前にあったが正式発表は同時、発売はR5 IIの後
- EOS R1は多くの人が思うよりも解像度が低い
- 5000万画素クラスを想像していたら思うより低い
- AIによる高速オートフォーカスと露出の強化
- オートフォーカスが強化されている
- 高成功率の動体予測とアイテムロックフォーカストラッキング
- つかみと追尾が進化したトラッキング
- 3000万画素のフルフレーム積層型デュアルコアフォーカスセンサー
- 2420万画素
- どのメカニカルシャッターよりも高速な純粋な電子シャッター
- 電子シャッターで同調1/320秒なのでどのメカシャッターよりも高速なわけではない
- フラッシュ同期速度が1/1250秒(読み取り時間は0.8ms未満)
- 1/320秒
- 新たに1:3の非可逆圧縮C-RAWを追加(無損失圧縮と比較)
- C-RAWはあるが新たなものは追加されていない
- 制限なしの40fps(1:2 C-RAW)/ 60fps(1:3 C-RAW)連写、最大120fpsのフル機能連写
- 40コマ/秒以上には対応していない
- 240fpsのバーストモードと1秒プリショットをサポート
- 240コマ/秒の連射速度はない
- EOS R3とEOS R5を上回るダイナミックレンジの強化
- 現時点で不明
- 2つの基準をサポートする16ビットDGO-RAW撮影
- デュアルゲインアウトプット機能はない
- カメラ内部での深度スタックRAW
- 6.7K/60pおよび4.2K/120p(APS-C)12ビットCinema RAW Light録画
- 6.7kには対応しない
- フルフレーム/APS-C DCI/UHD 4K/120p C-log2およびC-log3ビデオ録画
- 4k 120pに対応
- 最大限に最適化された操作感のある丸みを帯びたボディ
- 主観になるので判断不可能
- EOS R5 Mark IIは2024年末まで登場しないため次のカメラはEOS R1になる
- R5 IIの情報からして間違い
- EOS R5 Mark IIはEOS R1よりも前に、今後数ヶ月以内に正式発表
- 数ヶ月以上
- EOS R1の開発発表はEOS R5 Mark IIの正式発表と同時
- R1とR5 IIの正式発表が同時
- EOS R1の発表は4月末か5月初旬
- 開発発表なら5月で正しい。正式発表なら間違い
- パリオリンピックが終了するまでは両方のカメラとも発売されない
- 正しい
- EOS R1には史上初となるAI機能が搭載される
- アクション優先AFなど最新の機能が搭載
- 5月21日頃に発表の兆候がみられる
- 5月15日に開発発表
- 5月21日~23日に発表される可能性がある
- 5月15日に開発発表
- 数日以内にEOS R1が発表される(15日と21日に何かしらのイベント)
- 開発発表であれば正しい
- EOS R1のテスト中の画像が流出
- 確認のしようがないがおそらく正しい
- 2400万画素センサー
- 2420万画素
- クアッドピクセルAF
- デュアルピクセル
- 視線入力AF II
- IIみたいな名称は付けられていない
- デュアルCFExpress Type-B
- 正しい
- 2400万画素裏面照射積層型CMOSセンサー
- 正しい
- 読み出し速度は約2ms
- 約3ms
- クアッドピクセルオートフォーカス
- デュアルピクセル
- インテリジェントAFトラッキング(すべてを無視して特定の対象のみを追尾することができる)
- 交錯対応のことならば正しい
- 16ビット メカニカルシャッター
- 不明
- 14ビット 電子シャッター
- 不明
- 6k 120p RAW
- 60pまで
- デュアルCFExpress Type Bカードスロット
- 正しい
- CFExpress4.0規格に対応
- 未対応
- USB-4ポート
- 3.2 Gen 2
- フルサイズHDMI端子
- 搭載
- 視線入力AF II
- IIという名称はついていない
- 6499ドル(ただしまだ確定ではない)
- 6299ドル
- EOS R1の発売日は2024年12月の前。おそらく10月後半か11月の初旬
- 11月で正しい
- EOS R5 Mark IIは2024年8月後半に発売される
- 8月後半で正しい
- デュアルゲインアウトプットセンサーを搭載する
- 搭載されていない
- デュアルスロットの一方は冷えるスロット
- 現状未確認
- 2400万画素センサー
- 正しい
- DIGIC X+DIGICアクセラレーター
- 正しい
- ISO 100-102,400
- 正しい
- フルデュアルコアピクセルAF
- 正しい
- メカシャッター12コマ/秒、電子シャッター40コマ/秒
- 正しい
- 6k RAW 60p、4k DCI 120p、2k DCI 240p
- 正しい
- ボディ内手ぶれ補正
- 正しい
- バッテリー寿命700コマ
- 不明
- Wireless LAN、Bluetooth
- 正しい
- デュアルCFExpress Type Bカードスロット
- 正しい
- 157.6×149.5×87.3mm
- 正しい
- 920g
- 正しい
- EOS R1の製品画像が流出
- 確認のしようがないがおそらく正しい
- EOS R1は6299ドル
- 正しい
というわけで見てきました。今回のEOS R1の噂については、ほぼほぼ全滅といった印象です。
そもそも画素数、発表日に関してはほとんど間違いです。EOS R1の発表が延期された可能性は否定できません。そもそもEOS R1はパリオリンピックで利用してもらおうと思っていたはずで、そうなると2月頃までに発売していなければカメラマンが完全に性能を理解して使いこなすことは難しいだろうと思います。
そのため実際には2月ぐらいの発表を目指していたけれども遅延した可能性は否定できず、発表日の噂が混乱したのはこのことも影響しているかもしれません。
またクアッドピクセルAFに関しての噂もすべて間違いです。実際には縦と横のデュアルピクセルオートフォーカスによるクロス測距への対応でした。すべてのフォーカスポイントでクロス測距が可能ということを、クアッドピクセルAFと勘違いした可能性はあるわけですが、噂としては間違いです。
発表日に関しては2024年にならないと正確な情報はでてきませんでしたし、仕様となると発表日までほぼ流出しなかったというのが実際のところだったように思えます。
今回はフラッグシップモデルの発表であったことから、かなりの情報統制が行われていた可能性が高いのかなと思いますね。
Nikon Z 9とEOS R1の主な仕様
Nikon Z 9 | EOS R1 | |
イメージセンサー | 4571万画素 裏面照射積層型 | 2410万画素 裏面照射積層型 |
エリア全域でのクロスAF | - | 対応 |
イメージプロセッサ | EXPEED 7 | DIGIC X + DIGICアクセラレータ |
常用ISO | 64-25600(拡張32-124000) | 100-102400(拡張50-409600) |
フォーカスポイント | 493点 | 1053点 |
メカシャッター | - | 対応 |
動画(最大) | 8K 30p、4k 120p | 6k 60p、4k 60p |
EVF | 0.5インチ 369万ドット | 0.64インチ 944万ドット |
視線入力AF | - | 対応 |
背面液晶 | 3.2インチ 210万ドットタッチ式4軸チルト | 3.2インチ 210万ドットタッチ式バリアングル |
ボディ内手ぶれ補正効果 | 6.0段 | 中央8.5、周辺7.5段 |
連続撮影(電子シャッター) | 20コマ(4570万画素、RAW) 30コマ(4570万画素) 120コマ/秒(1100万画素) | 40コマ(2410万画素) |
メモリカード | デュアルCFExpress Type B/XQDスロット | デュアルCFExpress Type Bスロット |
バッテリー | EN-EL18d | LP-E19 |
シャッター速度(電子シャッター) | 1/32000~30秒 | 1/64000~30秒 |
シャッター速度(メカシャッター) | - | 1/8000~30秒 |
シンクロ同調(電子シャッター) | 1/250秒 | 1/320秒 |
マイク端子 | 対応 | 対応 |
ヘッドホン端子 | 対応 | 対応 |
GPS | 対応 | 対応 |
最大画像サイズ | 8256×5504ピクセル | 6000×4000ピクセル |
測距可能輝度 | -7~19 EV | -7.5~21 EV |
バッテリー寿命 | 700コマ | 530コマ |
WiFi 6G | - | 対応 |
Bluetooth | 5.0 | 4.2 |
サイズ | 1340g、149×150×91mm | 1115g、158×150×87 mm |
価格 | 店頭予想約70万円前後 | キヤノン公式108万9000円 |
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コメント
コメント一覧 (1件)
噂の的中具合が気になっていました、まとめありがとうございます。直前まで全然出てこなかった印象は間違ってなかったですね。
本当は2〜5月頃に正式発表→発売としたかった可能性はありそうですね。ただ、R3や1DX3からシームレスに移行できる操作系なら使うプロもいそうです(ジェフ・ケーブルは前回のR3に続いて使ってますね)
情報統制が厳格なのは噂サイトを見る身としては寂しいですが、企業活動としては極めて健全であるべき姿なんでしょうねぇ。