EOS R1にはDualGainOutputセンサーを搭載する?
キヤノンのEOS R1には複数の感度で撮影し合成するDGOセンサーを搭載する可能性があるという噂が流れています。これはどのような機能なのでしょうか?
我々の電子メールの受信トレイは、EOS R1についての話題で満載だ。ほとんどのメディアはEOS R1について秘密保持契約を結んでいない。なぜなら、カメラが彼らの手元にないからだ。EOS R5 Mark IIは小売業者や多くのメディアに対面形式で公開されてきた。EOS R5 Mark IIは8月に発売されるが、キヤノンは8月のいつになるのかについて小売業者に対して控えている。公式発表は5月15日に行われる予定だったが、発売にあたり十分な数を揃えるため延期されていた。EOS R5 Mark IIは「予想の予約数」のリストに加わることはない。
しかし、EOS R1はほとんどがキヤノンエクスプローラーや、その他のCPSプロフェッショナルの手にあり、おそらく第4四半期まで出荷されることはないだろう。
EOS R1がDGOセンサーの何らかのバージョンを搭載するという話を2回聞いた。これはゲームチェンジャーになるだろう。しかし、それがどのように機能するのかは不明で、それは高いフレームレートでの静止画撮影に大量の処理能力を必要とするだろう。
DGOとは?
キヤノンのDGOセンサーは、各画素を二つの異なる増幅レベル、一方は高く、もう一方は低く読み取り、これを単一の画像に結合することで動作する。高い増幅の読み取りはノイズを減らしながら暗部域の細かい情報をキャプチャするために最適化されている。
一部のシネマEOSカメラにDGOセンサーがあるが、それが静止画のカメラでどのように機能するのかは、まだ少し謎だ。しかしキヤノンはHDRとダイナミックレンジに関して多くの特許がある。ただ、その成果をまだ見ていない。
噂によればキヤノンはDual Gain Outputというセンサーを搭載する可能性があるようです。
DGOセンサーのDGOとはDual Gain Outputの略で、すでにシネマEOS カメラなどで実現している機能です。一つの画素に対して「飽和優先画像」と「ノイズ優先画像」でそれぞれ撮影し、明るい部分に関しては飽和優先画像からの画像を利用して白飛びを防ぎ、暗い部分に関してはノイズ優先画像を利用して黒つぶれや暗所ノイズをなくし、それぞれの画像を合成することで低ノイズのHDR撮影が可能になるという機能です。
このあたり、詳しくはキヤノンのサイトにありますので解説をみると分かりやすいかもしれません。
記事にもありますが、これは本来、動画向けの機能のようなので静止画向けにはどのように機能するのかはよく分かっていないようです。
最初にDGOセンサーについて知ったとき、異なるゲインでそれぞれ撮影し(つまり2枚の写真を撮影する)、黒つぶれしている場所と白飛びしている場所をそれぞれ補完するデジタル合成の技術だと思っていました。しかし、どうやら同時に異なるゲインで画像データを取得できるようなので、これをうまく利用すれば同時に同じ被写体を撮影することで動く被写体でも合成し高いダイナミックレンジを実現できる機能である可能性もありそうです。
またEOS R5 Mark IIはブラックアウトフリーになるという噂がありますが、同じ技術を利用すれば同時に二つの画像データを取得できるので、DGOセンサーの亜流の技術が採用されているのかななどと妄想しています。
実際にはどのようなセンサーが搭載され、仮にDGOセンサーだとするとどのように動作し、どのような機能として実装されるのでしょうね?
さらに「EOS R5 Mark IIの仕様が流出?? 未確認情報の噂が流れる」ではR5 Mark IIの仕様の噂について詳しくお伝えします。
- キヤノン
- EOS R1 7月17日に発表
- EOS R5 Mark II 7月17日に発表
- 第三のカメラ
- Canon RF24mm F1.4 L VCM 10~12月発表
- Canon RF50mm F1.4 L VCM 10~12月発表
- Canon RF70-200mm F2.8 L IS USM Z 7~9月発表
- 少なくとも1本のRF-Sレンズ 7~9月発表
- ソニー
- ZV-E10 II 7月10日
- APS-C新キットパワーズーム 7月
- FX9の後継機種 7~9月
- αカメラ 8~9月
- αカメラ 10~11月
- 予想外のカメラ 10~11月
- 85mm f/1.4 GM II 7月10日頃
- 24-70mm f/2.0 GM 7月10日
- パナソニック
- LUMIX S1H 2024年第4四半期
- OMデジタル
- 今年前半に1台以上の発表 今年の前半に発表
(記事元)CanonRumors
- EOS R5 Mark IIの供給状況 人気で続く”納期6ヶ月” 黄金週間までに手に入れられるか!?
- 中古カメラ市場ではニコン製品が人気!? 中古ランキング席巻の謎
- カメラのキタムラ売れ筋ランキング Nikon Z30が首位 EOS R5 IIが2位で猛追
- サムヤンのRF-Sレンズは正式認可を受けている!? キヤノンのレンズ戦略に変化か?
- EOS R1は報道スポーツ写真に理想的だが少し専門的になりすぎたかもしれない
- キヤノンが24-130mm f/4、24-80mm f/2.8のレンズ特許を出願
- キヤノン R6 III、積層センサーのR7 II、プロ向けRF-Sレンズ2本計画中か
- キヤノンRF50mm F1.4 L VCMの供給不足を告知 通常より時間がかかる可能性
- キヤノン EOS R1のテクノロジを解説する特設ページ公開 クロスAFの技術ほか
- RF70-200mm F2.8 L IS USM Zに白と黒のカラバリが設定された理由が判明
コメント
コメント一覧 (3件)
PanasonicのGH6/G9M2/GH7のセンサーで採用されている、「ダイナミックレンジブースト」に類似の技術でしょうか?
CanonのDGO(Dual Gain Output Image Sensor)についてのWhite Paperを見つけたのですが、その原理は各(サブ)ピクセルの出力をいったん(アナログ)メモリに移動してから(複製した値を)2回読み出し、各々の値に低ゲインでの変換と高ゲインでの変換を行って、その後この2つを合成して高ダイナミックレンジの信号を得るというものでした。
この過程自体はdual pixelであることは特に必要条件ではないのですが、もともとのセンサーがdual pixelで読み出し速度の向上を図っているものだったので、メモリとアンプを2セット用意して2並列駆動を行い、2つのサブピクセルに対してそれぞれ1/120sのサイクルで2サンプルを行って1/60sのフレームレートを実現するという構成のようです。
DGOセンサーは原理を詳しく見ていませんがDPCMOSの一方に対し
感度を変えれば出来そうですね。
”DGOセンサーは一つの画素出力に対して、異なるゲインで出力する”
とあるのでDPCMOSでなければ出来ない技術の様に見えます。
実際にCinemaEOSに実装されていますがその能力は素晴らしいです。
(メーカーのサンプル画像より)
産業用カメラでも極端な輝度差があっても黒つぶれ、白飛びせず
記録可能な製品がキヤノンから発表されていますね。
次はソニーがQPCMOSセンサーの分離出力を可能にし追従してきそうです。