富士フイルムのパノラマ撮影可能なカメラは中判センサーを採用!? その根拠とは??

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富士フイルムのパノラマカメラの噂

富士フイルムが発売すると噂されているパノラマ撮影が可能なカメラについての面白い意見が公開されています。この記事ではこの意見について詳しくお伝えします。

これは、レンズについての話やレンズの噂ではなく、2023年11月23日に出願番号2023-200988として登録され、2025年6月9日に2025-086741として公開された特許出願だ。この特許には21もの実施例が含まれている。なぜ出願された特許に注目すべきなのだろうか?レンズの噂よりも重要な理由がいくつかある。

  1. 実施例21例中の20連が極めて短いバックフォーカスがあり、交換レンズとは互換性がない。つまり、これはレンズ固定式カメラのレンズであることを示している。
  2. 最初の12例は画角、開放f値、そしてイメージサークルの直径において似たような特性を示している。残り9例は多様で、画角は55度から90度まで、イメージサークルは28.4mm(APS-C)から44.9mm(フルサイズよりやや大きい)までと幅がある。
  3. この50mmのイメージサークルは一見すると既存の規格に合致していない。フルサイズ(44.3mm)には大きすぎ、中判33×44(55mm)には小さすぎる。
  4. 富士フイルムは最近、X-halfでレンズ一体型のカメラにおいて、センサーの一部だけを使用するということを躊躇わない姿勢を示した(3:2センサーからの4:3クロップ)。
  5. 33×44mmセンサーを50mmの対角線に合わせてクロップすると、現代の映画で最も一般的なフォーマットの一つである1.8:5.1の比率になる。多少のケラレを許容すれば16:9という動画フォーマットも可能だ
  6. しかし、なにより富士フイルムのTX-1、TX-2やその他の兄弟機ハッセルブラッドのXPanのパノラマフォーマット65:24を連想させる。33×44mmセンサーでは、このフォーマットは47mmの対角線に相当する。
  7. FujiRumorsがここ数ヶ月にわたり富士フイルムが開発中といわれるデジタルXPanプロジェクトに言及している。
  8. 従ってこの特許は将来のTX-1、TX-2、デジタルXPan用のレンズ(21mm f/2.8相当)に対応する可能性があり、以下のネイティブフォーマットを提供すると考えられる
    • フィルム時代と同じ65:24パノラマフォーマット
    • 富士フイルムの方針次第で、映画標準の1.85:1か動画標準の16:9のいずれか

噂のパノラマ撮影可能なカメラもラージフォーマットか?

富士フイルムが発売すると噂されているパノラマ写真が撮影可能なカメラを予想する記事が公開されています。

この予想は富士フイルムが出願した特許に記載されている実施例から導きだしたものとしています。その特許というのは、直径50mmのイメージサークルを持つレンズの実施例を含む単焦点レンズの特許のことのようです。

このレンズで得られる直径50mmのイメージサークルは、33×44mmのラージフォーマットをカバーするには一回り小さいようですが、フルサイズよりはやや大きすぎるとしています。しかし、伝統的なパノラマ写真の撮影比率である65:24というアスペクト比を実現するには最適のイメージサークルである可能性があると指摘しています。

これだけでは何のことなのかさっぱりだと思いますので図を利用して説明してみましょう。

イメージサークルとセンサーサイズ
画像タップで拡大します

上記の図の水色の円は、特許にあるレンズが描画できるイメージサークルを表しています。この円の中にイメージセンサーがないと、円より外側の部分はケラレのような状態になってしまいます。緑色の大きな四角形はラージフォーマットのセンサーサイズ、黄色の一回り小さい四角形はフルサイズのセンサーサイズです。そして、65:24のアスペクト比のパノラマ写真を直径50mmのイメージサークルぴったりに収めると、横長の四角形のような位置に収めることが可能となります。

このようにみると直径50mmのイメージサークルはかなり中途半端に見えます。ラージフォーマットの対角線をカバーできていませんし、フルサイズには大きすぎます。しかし、フルサイズのボディ内手ぶれ補正を考慮するとこのぐらいのイメージサークルがあってもいいのかもしれません。

記事では、もしラージフォーマットで65:24のパノラマ写真を撮影しようと考えると、その50mmというイメージサークルはぴったりだとしています。上記の横長の四角形のように上下をトリミングして撮影すれば、しっかりとパノラマ写真として撮影することが可能なため、このレンズはパノラマカメラ向けのレンズではないかと考えているわけですね。

しかし、いくつか疑問点がありそうです。

例えば、X halfでもセンサーに撮影に使用されない領域がありもったいないと考える人がいると思いますが、1インチセンサーで使われない領域があるのと、ラージフォーマットで使われない領域があるのとではレベルが異なるのではないかと思います。それでしたら、GFX100RFのようにラージフォーマットセンサーすべてを利用する撮影も可能とし、それとは別にアスペクト比が異なるパノラマ写真も撮影できるというカメラにしてしまったほうがいいように思えます。

また、このようなカメラはすでに発売されているGFX100RFの考えとほぼ同じでパノラマ撮影ができるだけのバージョンなので、それだったらGFX100RFにも同様の機能を設定すればいいだけではないかとも思えますね。

ただイメージセンサーにも製造に画素に問題があるなど歩留まりの問題があると思いますので、トリミングされる部分に画素の欠損があるセンサーなど、できるだけ歩留まりを向上させたいという目的で発売する可能性はあるのかもしれません。

というわけですが、これは噂でもなんでもなく特許情報からの想像ですので、あくまで妄想ということでご理解いただければと思います。実際にラージフォーマットセンサーを採用したパノラマカメラは登場するのでしょうか?

(source)chassimages.com

現在噂されている製品のリスト
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • ここ最近の富士フイルムは自身の強みはレンズ固定式にあると考えてコンデジを矢継ぎ早に開発、発売しているように見えます。
    X Half もそうでしたがレンズ固定式なら決まったアスペクト比にこだわらず個性的なカメラを設計できますね。

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