X-T30 IIIとX-T50の違い
要約
- キットレンズ
富士フイルムのX-T30 IIIとX-T50には、XCシリーズとXFシリーズのキットレンズが用意されている。新登場のXC 13-33mmは軽量・広角で、従来のXC 15-45mmよりも広い画角を提供。一方、X-T50には高性能なXF 16-50mm F2.8-4.8も選べる。これは旧型XF 16-55mmよりも軽量で、画質も良好。 - 価格
X-T30 IIIはX-T50よりも本体価格で最大約400ドル安いが、キットレンズ付きだと価格差は縮まる。XCレンズバンドルはXFより安価だが、XFレンズの性能を考えると価格差には納得感あり。米国では関税の影響で価格が上昇傾向。 - センサー
X-T30 IIIは2610万画素のX-Trans 4センサー、X-T50は4020万画素のX-Trans 5センサーを搭載。X-T50は高解像度でクロップ耐性が高く、大判プリントにも強い。センサーの進化により、感度低下の影響もほぼ感じられない。 - ボディ内手ブレ補正
X-T50は5軸7段のIBISを搭載し、富士フイルムの中でも最小・最軽量クラスのIBIS搭載機。OIS非搭載レンズでも手持ち撮影が安定する。X-T30 IIIにはボディ内手ぶれ補正がなく、光学式手振れ補正付きレンズが必須になる場面も。 - デザインの違い
X-T50はX-T30 IIIより少し大きく重いが、丸みを帯びたデザインでサイズ感を抑えている。背面ディスプレイの解像度も微増。両機種ともレトロな外観で、フィルムシミュレーションダイヤルを搭載しているが、好みが分かれる部分。 - 同じところは何か?
両機種とも6.2Kや4K/60fpsの動画撮影が可能で、同じプロセッサーとAFシステムを搭載。最新の被写体検出技術も共通。CFexpressカードは不要で、SDXCカードで十分な性能を発揮する。
結論
X-T50に求められる追加費用に見合うだけの高解像度とボディ内手ぶれ補正の価値はあるだろうか?多くの人にとってはある。
富士フイルムは、わずかに増したサイズ感を緩和するために筐体の形状を変更する工夫もしている。もはやシリーズ内でサイズによって明確に機能が分かれている時代は過ぎ去り、機能の境界線は曖昧になってきている。
富士フイルムX-T30 IIIは、ミラーレスカメラに初めて触る人や、久しぶりに戻ってきた人にとっては、依然として優れた選択肢だ。価格もかなり安く、光学式手ぶれ補正付きのレンズを使用すれば、どちらでも似たような写真が撮れる。ただし、ファインダーがなくても平気で、動画撮影をそこそこ行うのなら、X-T30 IIIよりもX-M5のほうがさらにおすすめだ。しかも価格も安い。
価格と性能のバランス
富士フイルムのX-T30 IIIとX-T50の主な仕様の違いと、どちらを選択したほうがいいのかという記事をTechRadarが伝えています。上記は要約したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
記事では、それぞれのカメラの主な機能を比較する形で話が進んでいるわけですが、主な違いはX-T30 IIIにはボディ内手ぶれ補正がないこと、画素数が少ないこと、撮影モードダイヤルがなくなったことを指摘しています。また、キットレンズにも差があるとしていますね。
X-T30 IIIはレンズキット付きでも価格が安く設定されており、購入しやすい価格帯になっています。カメラの本体そのものは、価格.comでの現時点での最安値はX-T50が20万円前後、X-T30 IIIは店頭価格でおよそ13万8000円程度で販売されるものと見られています。
そのため価格差が結構あるので、この価格差とボディ内手ぶれ補正の有無、画素数の違いなどを考慮して選択するということになりそうですね。記事では手ぶれ補正付きのレンズを使用すれば、どちらも同じように撮影できるとしているので、少しでも価格を安くしたい人にとってはX-T30 IIIはとても良いカメラになるのだろうと思います。
ただ、X-T50はなぜか供給不足になっており、入手しにくくなっていることは問題かもしれません。単なる供給不足なのか、それともセールスがあまりよくないためディスコンになったのかは不明ですが、少し気になる点ではありますね。
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X-T30 III主な仕様
X-T30 III主な仕様
| センサーサイズ | 23.5mm×15.6mm (APS-Cサイズ) X-Trans CMOS 4センサー 原色フィルター採用 |
| 画素数 | 約2610万画素 |
| センサークリーニング | 圧電素子による超音波方式 |
| イメージプロセッサ | X-Processor 5 |
| 手ぶれ補正 | - |
| 手ぶれ補正効果 | - |
| 高速連続撮影 | 電子シャッター 約30コマ/秒 (1.25x クロップ) |
| 動画撮影 | 最大6k 30p |
| シャッター速度 | メカシャッター:最大60分~1/4000秒 電子シャッター:最大15分~1/32000秒 |
| ISO | 標準:160~12800 拡張:ISO80 / ISO100 / ISO125 / ISO25600 / ISO51200 |
| フォーカスポイント | シングルポイントAF:13×9 / 25×17のエリア選択 |
| EVF | 0.39型有機ELファインダー 約236万ドット |
| 背面液晶 | 3.0型チルト式タッチパネル付き |
| メモリカードスロット | SD/SDHC/SDXC USH-I対応 シングルスロット |
| サイズ | 118.4mm、高さ82.8mm、奥行46.8mm |
| 質量 | バッテリー、 メモリーカード含む: 約378g |



コメント
コメント一覧 (1件)
動画サイトでは頻繁にX-T50のCMが流れていますので、ディスコンになっている事は無いでしょう。X-E5が期待していたほどの出来ではなかったので、比較して私はX-T50の方が魅力的だと感じます。しかしそれ以上にX-T30Ⅲは魅力的です。