X-T30 IIIとそのライバルの比較
比較対象モデルと価格
| モデル | 価格(ボディ / キット) |
|---|---|
| X-T30 III | $1000 / $1150(13-33mm) |
| Nikon Z50II | $1010 / $1150(16-50mm) |
| EOS R10 | $1100 / $1250(18-45mm) |
| X-S20 | $1500 / $1600(15-45mm) |
| OM-5 II | $1200(ボディ) |
| α6400 | $1000(ボディ) |
解像度
- 富士フイルム機は2600万画素で、キヤノン(2400万画素)やニコン(2100万画素)よりやや高め。
- ただし、実用上の差は小さく、画質に大きな違いはなし。
手ブレ補正
| モデル | 手ブレ補正 |
|---|---|
| X-T30 III | レンズ内のみ |
| Nikon Z50II | レンズ内のみ |
| EOS R10 | レンズ内のみ |
| X-S20 | ボディ内(最大7段) |
| OM-5 II | ボディ内あり(優秀) |
連写&AF性能
| モデル | メカ連写 / 電子連写 |
|---|---|
| X-T30 III | 8コマ/秒 / 20コマ/秒 |
| Nikon Z50II | 11コマ/秒 / 15コマ/秒 |
| EOS R10 | 15コマ/秒 / 23コマ/秒 |
| X-S20 | 8コマ/秒 / 20コマ/秒 |
- ニコンが最も信頼性の高いAF性能
- キヤノンも優秀。富士フイルムは被写体認識で追いつく場面も
- ソニーとOM-5 IIは被写体認識が限定的
ビューファインダー&背面モニター
| モデル | EVF(倍率) | 背面モニター(解像度 / 稼働) |
|---|---|---|
| X-T30 III | 236万ドット / 0.62x | 162万ドット / チルト式 |
| Nikon Z50II | 236万ドット / 0.67x | 104万ドット / バリアングル(3.2″) |
| EOS R10 | 236万ドット / 0.59x | 104万ドット / バリアングル(3.0″) |
| X-S20 | 236万ドット / 0.62x | 184万ドット / バリアングル(3.0″) |
動画性能
| モデル | 最大動画解像度 / クロップ | 音声端子 |
|---|---|---|
| X-T30 III | 6.2K/30(全画素) / 4K/60(1.18x) | 2.5mm / USB変換 |
| Nikon Z50II | 4K/60(1.44x) / 4K/30(全画素) | 3.5mm / 3.5mm |
| EOS R10 | 4K/60(1.6x) / 4K/30(全画素) | 3.5mm / なし |
| X-S20 | 同上 + 手ブレ補正あり | 3.5mm / 3.5mm |
- ニコンが動画AFと音声周りで最もバランス良し
- X-S20は唯一のボディ内手ブレ補正あり
サイズ&重さ
| モデル | サイズ(mm) | 重さ |
|---|---|---|
| X-T30 III | 118 x 83 x 47 | 378g |
| Nikon Z50II | 127 x 97 x 67 | 550g |
| EOS R10 | 123 x 88 x 83 | 429g |
| X-S20 | 128 x 85 x 65 | 491g |
- X-T30 IIIが最小・最軽量。ただし操作系はやや窮屈
- ニコンはAFジョイスティックなしが惜しい
キットレンズ
| モデル | レンズ(35mm換算) | 特徴 |
|---|---|---|
| X-T30 III | 20-51mm F5.5-9.7 | 広角寄り、手動ズーム |
| Nikon Z50II | 24-77mm F5.5-9.7 | パワーズーム、バランス型 |
| EOS R10 | 29-73mm F7.3-10.2 | やや望遠寄り、暗め |
| X-S20 | 23-69mm F5.5-8.7 | パワーズーム、広角もそこそこ |
- X-T30 IIIの13-33mmはスマホ慣れした人に嬉しい広角寄り
- OM-5 IIの12-45mm F4は高品質だけど価格も高め
まとめ
「エントリーレベル」のカメラの価格は、近年著しく上昇している。これらより安価なカメラもいくつか販売されているが、削減された機能や犠牲にされた製造品質が明確に感じられる。しかし、1000ドルの価格帯まで予算を伸ばすことができれば、非常に優れたモデルを選択することが可能である。
これらすべてのカメラは、優れた画質、ますます高度化するオートフォーカス機能、そして少し前までは考えられなかったような動画性能を備えている。選択の際に参考となる要素は確かに存在する。例えば、富士フイルムの魅力的なカラーモードのラインアップ、AFジョイスティックの搭載、音声モニタリング用のヘッドホン端子の有無などが挙げられる。しかし、ほとんどの場合、どれを選んでも大きな失敗はないと言える。
富士フイルム X-T30 IIIは、前モデルからの非常に控えめな刷新である。Mark IIの所有者がアップグレードを選ぶとは考えにくいが、その仕様は同世代の競合機種と比べても十分に競争力を保っている。
コスパが光るX-T30 III
富士フイルムのX-T30IIIとライバルを比較する記事をDPREVIEWが伝えています。上記は要約したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
X-T30 IIIに関するレビュー記事では、このモデルがXシリーズの中でも最も手頃な価格帯に位置づけられながら、最新の技術を一部取り入れた「控えめな刷新」であるとされています。搭載されているのは、2600万画素のAPS-Cサイズ裏面照射型CMOSセンサーで、これは上位機種X-S20やレンジファインダースタイルのX-M5とも共通しているということです。裏面照射による画質向上はAPS-Cサイズでは限定的とされており、センサー自体の性能差は大きくないと示唆されています。
最大の特徴として挙げられているのが、フィルムシミュレーションを直接選択できる専用ダイヤルの搭載です。これは富士フイルムならではの色再現技術を前面に押し出す設計思想を反映しており、JPEG撮影を重視するユーザーにとっては大きな魅力になると評価されています。
一方で、X-T30 IIIにはボディ内手ぶれ補正が搭載されておらず、これは動画撮影や単焦点レンズ使用時に不利になる可能性があると指摘されています。記事では、同価格帯のNikon Z50IIやEOS R10もボディ内手ぶれ補正非搭載であることから、X-S20やOM-5 IIのような上位モデルとの価格差が、ボディ内手ぶれ補正の有無に大きく影響していると分析されています。
AF性能に関しては、X-T30 IIIも被写体認識アルゴリズムを搭載しており、特定の条件下では競合機種に匹敵する追従性能を発揮するとされています。ただし、Nikon Z50IIの方が全体的な信頼性やバッファ性能に優れているという評価があり、EOS R10も高速連写と安定したAFを備えていることから、動体撮影においてはやや差があると示唆されています。
動画性能では、X-T30 IIIが6.2Kのオープンゲート記録に対応している点が注目されています。これはセンサー全域を活かした記録方式で、後処理でのクロップやアスペクト比変更に柔軟に対応できるとされています。また、10bit記録にも対応しており、Log撮影やHDR出力においても一定の品質が確保されているということです。ただし、4K/60p撮影時には1.18倍のクロップが発生するため、広角撮影には制約があると指摘されています。
操作性については、X-T30 IIIが最もコンパクトかつ軽量である一方、外部操作系が密集しており、やや窮屈に感じる可能性があると評価されています。AFジョイスティックの搭載は歓迎されているものの、ボディサイズとのバランスに課題があるという見方もあるようです。Nikon Z50IIはジョイスティック非搭載ながら、EVFの倍率が高く、視認性に優れているとされています。
キットレンズに関しては、X-T30 IIIに付属する13-33mm F3.5-6.3 OISが、他社のキットズームよりも広角寄りである点が評価されています。スマートフォンの広角撮影に慣れたユーザーにとっては、より自然な画角で撮影できるという利点があるとされています。
まとめるとX-T30 IIIは写真表現を重視するユーザーに向けたモデルであり、特にフィルムシミュレーションや高解像度JPEG撮影に魅力を感じる層に支持されると示唆されていますね。一方で、動画撮影や動体追従性能、操作性を重視する場合は、他機種との比較検討が必要であるということです。記事では、X-T30 IIIが「前機種からの乗り換えを促すほどの進化ではないが、現行ラインナップの中では十分競争力を持つ」と評価されているのが印象的です。
X-T30 III 関連情報アーカイブ
X-T30 III 最新情報!
富士フイルム 最新情報
X-T30 III 主な仕様
X-T30 III主な仕様
| センサーサイズ | 23.5mm×15.6mm (APS-Cサイズ) X-Trans CMOS 4センサー 原色フィルター採用 |
| 画素数 | 約2610万画素 |
| センサークリーニング | 圧電素子による超音波方式 |
| イメージプロセッサ | X-Processor 5 |
| 手ぶれ補正 | - |
| 手ぶれ補正効果 | - |
| 高速連続撮影 | 電子シャッター 約30コマ/秒 (1.25x クロップ) |
| 動画撮影 | 最大6k 30p |
| シャッター速度 | メカシャッター:最大60分~1/4000秒 電子シャッター:最大15分~1/32000秒 |
| ISO | 標準:160~12800 拡張:ISO80 / ISO100 / ISO125 / ISO25600 / ISO51200 |
| フォーカスポイント | シングルポイントAF:13×9 / 25×17のエリア選択 |
| EVF | 0.39型有機ELファインダー 約236万ドット |
| 背面液晶 | 3.0型チルト式タッチパネル付き |
| メモリカードスロット | SD/SDHC/SDXC USH-I対応 シングルスロット |
| サイズ | 118.4mm、高さ82.8mm、奥行46.8mm |
| 質量 | バッテリー、 メモリーカード含む: 約378g |



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