2024年「裏」カメラニュースランキング
今年も当サイトをご覧いただきありがとうございます。今年も、当サイトが勝手にランキングを決定する毎年恒例の2024年の年間カメラニュースTOP10を発表していきたいと思います。今年は、良いニュースと悪いニュースをそれぞれ取り上げてみたいと思います。良いニュースを「表ランキング」、悪いニュースを「裏ランキング」として、今年のTOP10のランキング形式でお伝えしていきます。
今回のランキングは「裏」カメラニュースTOP10の6位から4位までを発表します。
「裏」6位 学校カメラマン不足
様々な業界で人手不足が問題になっていますが、街の写真館がスマホなどの影響で閉業してしまったことによりスクールフォトを撮影するカメラマンも不足していることが話題となりました。そのため、制限なくスクールフォトを撮影するカメラマンを募集したことが問題視され炎上したことも記憶に新しいところです。
これまでは卒業アルバムの写真や、運動会、遠足、修学旅行などの撮影については、撮影から写真の選択、実際にアルバムを作ったり、写真の修正をしたりすることを、すべてカメラマンに丸投げしていたところもあったようで、もともとスクールフォトを撮影するカメラマンの負担が高かったところに、街の写真館が廃業したりして、かなりの人手不足になってしまっているようですね。
そのため、生徒自らが写真を撮影したり、卒業アルバムの制作に関わったり、AIを利用して写真を選択したりなど、新しい試みも行われているようです。
よく考えれば、むかしはあまり見なくなった証明写真の自動撮影機なども、各スーパーやドラッグストアなどに設置されるようになって簡単に証明写真の撮影ができるようになったりして、街の写真館や撮影スタジオなどもかなり減ってきているなと思いますね。スマホカメラの技術の進歩や証明写真機などの進歩がこのような問題を起こすとは想像もしていませんでした。
「裏」5位 どうなるマイクロフォーサーズ(OMデジタル)
裏ランキングの第5位はマイクロフォーサーズです。マイクロフォーサーズは相変わらず人気のフォーマットではありますが、最近はパナソニックが孤軍奮闘している状態で、肝心要のOMデジタルの動きが鈍いことが少し気になるところです。
OMデジタルはOM-1 Mark IIを発表しましたが、後述するようにOM-1に新ファームを提供することで実現できる機能ばかりではないかと指摘され、あとからAF性能の向上をファームアップで約束せざるを得なくなってしまいました。
マイクロフォーサーズの中核となる企業の一つであるOMデジタルから、もっと様々な製品がでてこないとマイクロフォーサーズ界隈も賑わうことはないと思いますので、今後の新製品は非常に期待したいところではありますよね。カメラの開発には数年がかかると言われているため、来年にはオリンパスからカーブアウトしたOMデジタルが自ら企画、設計したカメラが世の中に出る年になると言われていて、2025年のOMデジタルのカメラは非常に注目されるカメラになると思います。
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「裏」4位 OM-1 Mark IIのマイナーアップグレード問題
OM-1 Mark IIが発表されたとき、OMデジタルからの久々の新製品、しかも事実上のフラッグシップモデルの後継機種が登場ということで、かなり話題となりました。しかし、その話題性とは相反して、その性能がOM-1のマイナーチェンジでしかなかったということで、落胆する声も非常に多くありました。
実際に変更された内容をみると、OM-1に新ファームを適用すれば実現できることばかりではないかという指摘も理解できるもので、なぜOMデジタルが新ファームの提供ではなく、わざわざOM-1 Mark IIとして発表したのか理解できないという指摘もありました。
後から指摘されてたことですが、どうやらメモリ周りの機能の拡張が行われていたようで、OM-1 Mark IIのAF性能を実現するためにはハードウェアの変更が必要で、OM-1に新ファームを適用することでは実現できない機能が搭載されていたということになってはいるようなのですが、このあたりの真偽は不明です。結果的にOMデジタルは、OM-1に新ファームでより優れたAF性能を提供することを余儀なくされてしまいました。
最近はAIの性能などが、日ごとに向上しているため、昔のような簡単なマイナーアップデートでは満足できないという人は増えているのかもしれません。もし仮にOM-1 Mark IIではなく、OM-1xと言ったようにマイナーバージョンアップであるような名称になっていれば問題はなかったかもしれませんが、このあたりの判断は難しいものがあるのかもしれませんね。
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次回は2024年「表」カメラニュースランキング
さて、ここまで「裏」のランキングTOP10を6位から4位まで見てきました。あー、こんな記事があったよね、と思われた方もいるのではないでしょうか?皆さんが興味深いと思った記事があったら教えていただけると嬉しいです。
明日は「表」のランキングのTOP6から4位までの発表となります。それでは、ご覧いただきありがとうございました。
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コメント
コメント一覧 (0件)
学校カメラマンの問題は結構大変みたいですね。その辺の話もカメラマンから聞いたことがありますが、未だに「一眼レフじゃないと駄目」といったり、値段そのものが安くて…といった具合で。個人で引き受けていたカメラマン側も年齢によって仕事を畳むこともあるでしょうし、かといって生徒に自由に写真を撮らせるとトラブルの元になりかねないし…と、なかなか難しい問題に見えますね。
OM-1 Mark IIに関してはOMDSさんに訊くと上記記事にもある通りメモリ回りの強化(メモリ増量・速度の上昇)、エンジンのクロックアップ等(エンジンとメモリ回りで基盤の見直しも入っているとか)、FW更新ではOM-1に適用できないアップデートがなされているとのことで、この辺はOMDSの広報戦略のまずさが目立っているなといった印象です。実際両方使用しているユーザーに聞くと明らかにSDカードの書き込み速度が上がっていたり、AFが改善されていたり等しているみたいなので、本当にもっとこう売り込みの仕方が上手ければあんなに言われなかっただろうに…と思っております。
ここまで改善しているのなら(もしかしたら近々発表されるかもしれない)OM-5 Mark IIはOM-1ではなくOM-1 Mark II 基準で設計したものを出して頂きたいですね。
そういやOM-1IIは今年でした。手厚いファームアップの匂わせと裏腹に大した機能強化も無いまま、2年で旗艦機を型落ちに追いやった、ってのが反発の最大理由でしょうね。
結局同時発表の150-600(これも物議を醸した)と外装更新のみの9-18IIで今年は終わってしまいましたし、今後を危ぶまれるのも無理からぬこと。そもそもが不採算事業の切り離しですからねぇ……ロードマップの1本含め、来年こそは新しい姿を見せないとでしょう。