OM-1の新ファームによりAF性能向上はあるのか?
OM-1の新ファームウェアによる性能向上の可能性を考えます。公式動画では開発の余地が示唆され、ユーザーの声に応じた機能追加の期待が語られています。ユーザの間ではOM-1とOM-1 Mark IIの機能差と新ファームウェアの影響について様々な意見が交わされていることについてお伝えします。
(36分30秒ほどから)
最後に、お伝えしておきたいなっていうところで、エンジンはまだまだ伸びしろがあるそうです。これは、打ち合わせの時に言われた話だったんですけど、この後のエンジンのお話をさせていただく時の打ち合わせで、開発の方から、ちょっと話を受けたんですが、ディープラーニングを演算して処理する能力っていうところでは、これまでのものから60倍あるそうです。
まだまだ使いきれてないぐらいなところだそうですので、カメラって、ご自分のカメラ、その買われたものがファームアップがあるじゃないですか。ファームアップによってバージョン123とか、前でも上がってきましたけど自分のカメラ育つんですよね。進化をするんですよね。なので期待を持って、皆さんの声が大きいようなので、何かこれを追っかけられるようなというところを、被写体はこれがいいなとか。
その野鳥に関しては、本当に多くの声があって、じゃあ野鳥っていう風になったぐらいなので、是非、手にされた方たちは、新しい、その機能こんなものをっていうところを一緒に考えていただくといいと思います。
なにせ、まだまだ、その開発の余地があるというふうにおっしゃられていましたので、あの私もファン代表ということで今日お話をさせていただいておりますが、同じように皆さんと同じようにこれからの進化にも期待をしていきたいところです。
賛否両論あるOM-1 Mark IIの発売
OM-1が発表されたときにOMシステムの公式Youtubeチャンネルで公開された動画が話題になっています。上記はその部分(36分30秒から)の発言を引用したものですので、すべての発言については公式チャンネルからご覧ください。
さて、OMデジタルがOM-1の発売から2年ほどで最新のOM-1 Mark IIを発売したことに関しては様々な意見があるようです。OM-1 Mark IIで搭載された新機能はOM-1でも実装できるはずだから新ファームで対応すべきだという意見もあります。逆に、OM-1 Mark IIの機能はOM-1 Mark IIで施されたハードウェア的な機能によって実現できたので、OM-1にはその機能は搭載できないのではないかという観測もありました。
一方で、そもそも新ファームによる機能の向上を期待するべきではない、OM-1を購入したときに、その機能と性能、価格とのバランスで購入したはずだし、OM-1に機能の追加があったとしても、それはボーナスだという意見もありました。
さらに、別の意見としてはOM-1のAF性能に関しては、そもそも発売当時からはかなり性能的に劣るもので、期待されたものではなく、少なくともOM-1 Mark IIで改善されたAF性能をOM-1にも新ファームにより実現すべきだという意見もあります。
それらの意見は、それぞれ間違いと言えるものではなくて内容的には理解できるものです。
そして、OM-1の発売時の公式動画が、この問題に関して拍車をかけているのではないか?という意見もあります。その動画というのが上記の動画で、そして、その発言内容が上記で引用している内容です。すべての発言内容は公開されている動画から閲覧できますので、すべての内容をご覧になりたい方は、上記の公式動画からご覧ください。
この内容をさらに簡単に記述すると以下のようになります。
- OM-1ではディープラーニングの演算処理能力が従来の60倍ある
- カメラは新ファームによって進化する
- ユーザの声が大きければ、何かしらの機能が追加されるかもしれない
- 例えば野鳥はその実例だ
- ファンの代表ということで、皆さんと同じように進化にも期待したい
この内容から考えると、単純に演算能力が高いので様々な機能向上が実現できるかもしれないという観測とも受け取ることができますし、ファン代表の意見ということで、OMデジタルが公式に述べている内容ではないということも明らかです。
そのためOMデジタルが公式にOM-1に新ファームで様々な機能が追加されると述べたものではなく、一人のファンがOM-1の性能を聞いて、新ファームで何かしらの機能が追加される可能性があるので期待したいというように述べているとも理解することが可能です。
そして、実際にOM-1 Mark IIでは、その余力の能力を利用してAF性能を改善したということであれば、ファンからの要望を受けてOM-1 Mark IIでは実際に様々な機能が改善されて実現されているでしょう?と言われればその通りかもしれません。
一方で、この動画をOMデジタルの公式が公開していることで、OM-1に今後の新機能の追加を臭わせているのではないかと考える人がでてくるのも仕方がないところだと思います。OM-1にそれほどの演算能力の余裕があれば、せめてAF性能程度はOM-1 Mark IIと同等のものを実現して欲しいと、いう気持ちも理解できますね。しかも「ユーザの声が大きければ何かしらの機能が・・」というところが、さらにOM-1ユーザの琴線に触れている部分なのだろうと思います。
こうして考えると情報発信もそうですが、カメラの性能向上の方法、新製品での新機能の追加はどうすればいいかなど、カメラの機能向上や新製品に設定する新機能を考えるのは非常に難しいのだろうなと思いますね。
しかし、まだOMデジタルからOM-1への新ファームによる新機能の提供がないと確定したわけではありません。今後はどうなるのか推移を見守りたいと思いますね。
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コメント
コメント一覧 (14件)
OM-1M2は既に量販店等で触ることができますが、人物の瞳AFは変わっておらず、C-AFでは瞳に食いつかずあちこちにAFマークが飛びまくるのは、もう技術が無いと言ってよいのかもしれません。
この際、ファームウェアをGNU GPUライセンスのようなGitHub無償公開とかどうでしょうかね….。
中華メーカーに乗っ取られる不安や、
Sun Microsystemsのニの舞になる不安はありますが、
ここまで炎上するのであれば、
いっそ世界中の有志の開発者が集まってアップデートしていくほうが盛り上がるんじゃないでしょうか?
どのメーカーのイメージプロセッサがARMアーキテクチャーに変わりつつ(自分調べ)あることを考えると、可能だと思います。
動作保証は誰がするんでしょうか?
世界中の有志の中で、今のOM-1にどれだけ心血を注いでプログラムを組んでくれる人がいるんでしょう。あまり現実的な話では無いように思います。
仮にリリースされたとして、それを自機に導入するのはリスクが高すぎるので結局は誰もやらないと思います。
メメメのおじさん
おはようございます。
色々意見があるかと思いますが私は自分に必要な機能は有償アップデートが
良いと思います。
それならメーカーの保証もあるでしょうから安心できます。
ただ、ライセンスの保護をどうするか難しい所もあるのですぐには実現できないかも
しれません。
手始めにシェアのトップ争いをしているキヤノンかソニーでやってくれないかと期待は
しています。
私自身は余計な機能は載せず安く買いたいといった思いがあるので基本機能のみで
自分に必要な機能は後で追加が一番良いです。
使わない機能に金は払いたくないのです。
ちなみにとあるメーカーのファームウェアに掛かる金額は原価の半分を占めます。
そのためか、どことは言いませんがハードに手抜きしていると思われるメーカーもあります。
Magic Lanternとかありましたね。EOSシリーズの機能を拡張するGPLの非公式ソフトウェアですが、あれは厳密にはファームウェアではなくプラグインでした。非公式にやるならこの形でないと法的問題が生じます。
ファーム本体のGPL化は……社外開発者がよほど盛り上げてくれない限り結局社内開発者に依存し、しかもOSSゆえ有償化もほぼ無理(第三者によるビルド済バイナリの頒布を制約できない)なので、悪手に感じます。
オプション販売もライセンス認証(割れ対策)が大変そうですが、ソニーがこの前出してた気がするので不可能ではなさそう? でも売上の期待値は下がりそうなので、よほどニッチ機能でもなければ同梱して価格上乗せを選びそうです。
動作保証は、RHELとFedoraのような開発体制もありかと…。
なるほど、ファームアップの余力があるという話はオリンパス社員のコメントではなかったのですね。
マークIIもPhotographer-Nさんの言う通りだとすると、AFを改善しないのではなく、出来ないということになりますが。
ニコンもソフトウェアに強い会社ではありませんが、変わって来ました。
ソフト開発は外注かもしれませんが、時間が経てば解決するのかもしれません。
「ファンの代表」ではあるものの、開発の人と打ち合わせができる立場、メーカーが招いた販促の場での発言、その動画をメーカー公式チャンネルに上げていることから、公式見解に準ずるものと私は捉えています。新機材を貸与されたYouTuberの動画よりも公式度は上かなと。
それでもMk2が大幅改善していれば、ですがPhotographer-Nさんの仰る通りなら……光学・ソフト共に開発リソースが底を突いた感が否めません。
「設定を追い込めば十分に使える」という意見も見ますが、そんな手間をかけずとも十二分に使えるのが最先端機種たちですしねぇ。
公式チャンネルに上げられている動画な以上、メーカーは検閲出来たでしょうしそれは公式の見解と同義と思います。
有償ファーム化を熱弁されてるコメントをよく見ますが、記事の件とは切り離して論じるべきだと強く思います。
それにどこのメーカーなのかは知りませんが、ファーム追加代を上乗せした上で価格設定しているとか、ハードを手抜きしているというのも多くのユーザーから不満の声が上がっていないのであれば、メーカーとユーザー間でコンセンサスが出来ているのだと思いますので糾弾されるような事柄でないように感じます。そもそも基本性能のみで価格の安いカメラが欲しいという事であれば、安価なエントリー機という選択肢があります。
私もあの動画を見てこれは凄いと思った口です。
ただ、オリンパスのAFって昔から弱いんですよね。
クロスセンサーとかで凄いAFを謳っているわりには
大したことない。キヤノンに大きく劣ります。
E-1/E-330/E-3と使ってきましたけどどれも・・・
キヤノンやニコンに遠く及ばない、その時期ソニーはまだ。
でもあの動画で飛びついて買ったんですが。これもねえ。
測距点が細かすぎてそれがあちこち飛び回る。
鳥を捉えても鳥に囲いが付いたり細かい測距点が右往左往。
初めて位相差AFを採用したMFTであるG9Ⅱにすら劣る。
パナのG9Ⅱは自社2台目なんだけど、それにも劣るようでは
技術のなさを露呈しているような気もする。
G9Ⅱも暗所で大枠の測距枠が出るだけでどこにピントが
あっているのかわからない弱点はあるけど。
これは歴代のDFD機と同じ挙動です。
でもパナはファームアップで改善していくでしょう。
そう期待させるには十分安心できるメーカーです。
ファームアップはメーカーの義務じゃない。
それはそうでしょうけど、それを貫くには不完全なカメラを
発売しているメーカーの言葉としてはお粗末。
あの動画は公式見解です。OMのバックで言ってるんですからね。
あの動画を見てこれは今までのオリンパス機とは違うと
これからどんどん進化していくと思って買ったんです。
ソニーのように文句が出ない機種ならバグ修正だけで良いけど。
不完全な状態で発売してあとは知らないでは次は無いと
思わなければなりません。Ⅱに買い換えてもⅢが出れば
同じ不満が出る。それじゃ安心して買えません。
パナはファームアップで動画機能がどんどん進化していく
私は動画は撮らないけど、被写体認識の種類も増やしていくと
聞いています。S5Ⅱの手持ちハイレゾは驚いた。
ここまでファームアップで出来るんだと。
今回の件でOM-1の有償アップデートを望む人をチラホラ見かけますが、それなら2型を素直に買うべきです。
進化したという機能に最適化されたボディ性能になっているわけですから。
そもそも個人的には有償アップデートも有償ファーム対応も反対です。
ソフトウェアの開発費分を差っ引けばボディ価格が安くなると安易に考えている人もいそうですが、どういったファームを入れるにしてもそれらを対応させるための機構を全部載せしておかなければいけない時点で本体コストになんら変わりは無いですよね。
それぞれに対応したファームウェアを開発する為の費用も嵩みますし、メーカーになんのメリットもありません。
むしろそういった販売戦略を取るならボディ単価を上げる方が利益になるので、今ある安価なボディが軒並み無くなってしまうでしょう。
先日オリンパスユーザーを辞めた友人から「離れて良かった」との言葉をいただきました。
聞いた時の心情たるや。
開発や販売に携わったわけでもない、本当にただのユーザーの一人でしかない私ですが、あれほど悲しいことはありませんでした。
そう言わしめる、思わせてしまったメーカーサイドに物申したくなるのは大いに理解できます。
数年前には似たような(と言っても雲泥の差がありますが)状況にあったニコンZは今ではその当時では想像できないくらいの好調ぶりで、その理由はやはり開発力なのでしょう。
オリンパス本体から切り離された時点で察するべきだったのかもしれません。
有償ファームを望まれる方がいますが、そもそも将来の無償ファームアップ対応も含めて検討を重ね購入した人が殆どのはずです。
唐突に「以降は有償です。」なんてアナウンスされようものなら私は間違いなく怒髪天を衝いてしまうでしょう。
ニコ1PENさん
こんばんは。
怒らせるつもりはなかったので申しわけありません。
ご存じかも知れませんがミラーレスカメラのOSはTRONで動作しています。
将来、カメラメーカーが開放するか分かりませんがスマートフォンのように
様々なアプリを造りインストール出来たら楽しいと思いませんか?
ですからカメラ本体は基本機能のみとしオプションでメーカーが有償で
様々な追加機能を用意する。
ここから先は想像も入りますが外部でも作れるようにアーキテクチャを開放する。
そういった世界がくるのではと思っています。
機能テンコ盛りの携帯電話が廃れスマートフォンが受け入れられたのは
そういった形をユーザーが求めていると想像したわけです。
また基本機能だけならばカメラ本体価格はかなり安価になるはずです。
もしもキヤノンのカメラを使ったことがあればおわかりかもしれませんが
ピクチャースタイルエディターで様々なレシピが作れカメラに組み込むことが
出来ます。
またDPP4でRAWデータに組み込み解除が自由に出来ます。
世界のユーザーさんも自作ファイルを無償で公開しています。
ちなみに今のカメラでも20年前のカメラでも同じファイル形式なので
同じレシピが使えます。
いずれAF機能も含めそんな時代が来るのかなと想像しています。
CanonX50さん、こんばんは。
気を遣わせてしまって申し訳ありません。
最初の書き込みは他サイトにおける書き込みやコミュニティ内における会話の中で感じたことを思わず書き散らしてしまったものであり、CanonX50さんの主張に含むところがあってのものではありません。
そう感じさせてしまったのは私の不徳と致すところです。
私が今回想定している有償ファームのメインはつまるところAF性能の向上ですが、これはCanonX50さんの書かれているところの『基本機能』にあたると考えております。
OM-1発売時点で「そういったシステム更新は有償ファーム対応を前提とするサービス形態になる」と告知されていたなら何も思うことはありませんが、そうでないのに有償化するのであればそれは認められないというのが私の主張です。
ですので補足すると、
>私は間違いなく“OMDSに対して”怒髪天を衝いてしまうでしょう。
と言う意味でした。
あるかどうかはわからない話で熱くなりすぎてしまってお恥ずかしい限りです。