OMデジタルはフルサイズに参入する必要はない
OMデジタルはフルサイズ市場には参入するべきできないという意見が公開しています。それは、なぜなのか、この記事で詳しくお伝えします。
OMシステムは、もはやオリンパスのカメラと直接的な関係性が薄くなったことと、フォーサーズセンサーやマイクロフォーサーズシステムへの忠誠心、依存に対しての否定的な声によって、長い間虐げられてきたと私は思っている。このセンサーは、かつてのセンサーのパートナーであったパナソニックがライカやシグマとともにLマウントアライアンスに加わり、フルサイズセンサーを搭載したカメラを発売した後でも、変わらずにOMシステムのカメラの中核であり続けている。例えば、魅力的なレトロデザインのOM-3もその一例だ。
では、OMシステムがフルサイズ陣営に加わらなかったのは本当に失敗だったのだろうか?私はそうは思わない。フリートウッドの言葉を借りれば、自分の道を行くことには大きな意味がある。結局のところ他社と同じものを提供しているだけでは、混雑した市場の中で製品を際立たせることはできない。人々が選択する明確な理由を示す必要がある。
かつてのオリンパスにとって、その理由とは、独自センサーとマウントの組み合わせによって可能になった小型のカメラボディとレンズを実現したことだった。長年の読者ならご存じのとおり、装着されたレンズの表記の焦点距離の2倍の画角を提供する。例えばコンパクトな14-42mm標準ズームは28-84mm相当をカバーする。
確かにセンサーはAPS-Cやフルサイズよりも小さく、そのためOMシステムは現在でも控えめな2000万画素にとどまっている。しかし携帯性の実用性、そして私にとっては十分満足できる画質こそが、私がこのシステムを使い続けている理由となっている。私の日常のカメラは、今でも10年前に購入したボロボロのオリンパスPEN E-PL7だ。また、私には4000万画素以上の画像を必要とする実用的な理由がない。
OM-3やOM-5 Mark IIなどの新しいカメラは、OMシステムを検討する価値がある理由をさらに付け加えてくれた。私にとっては、より実用的だ。
(中略)
さらに私にとってOMシステムは、実用的な操作性、デジタルのシンプルさ、レバーとダイヤルに彩られたレトロデザインの“いいとこ取り”が最も上手に融合したシステムの一つだと思っている。もしもOM-3のような製品に欠点があるとすれば、それはあまりに多機能であることぐらいだろう。しかし最初に戸惑ったとしても、ただシャッターを押すだけ、またはタッチパネルで操作するだけで始めることができ、その後にマニュアル操作に移行することもできる。
このように現代とクラシックの融合という点において、唯一肩を並べる存在があるとすれば、それは富士フイルムのXシリーズだと思う。こうなるとAPS-Cやフルサイズセンサーは「あれば嬉しい」程度の存在になり、持っていないと損をするという感覚は、私の中では禅のような静けさに取って代わることになった。
他社とは異なることをするのが重要
OMデジタルはフルサイズ市場に参入する必要はないとAmateurPhotographerが伝えています。
記事では、OMデジタル(OMシステム)がフルサイズには参入する必要はないとしています。それは、多くのメーカーが参入している市場では自分の製品を際立たせることは難しいと指摘し、そうであれば競合他社が少ないマイクロフォーサーズセンサー市場にとどまったほうが良いとしています。
さらにOMデジタルは使いやすい操作性と、レトロなデザインがあり、現代的な機能とクラシックなデザインが融合する魅力的なカメラであるからだとも指摘しています。
先日も当サイトで、OMデジタルが他のフォーマットのセンサーのカメラの発売を検討していた可能性があるという記事を紹介しました。

その記事でも記述していますが、フルサイズはさまざまなメーカーが参入しており、レンズもそろってきているので、いまからOMデジタルが参入してもレンズがそろうまでにこれから何年もかかることを考えると、単独での参入は難しいと思います。可能性があるとしたら、Lマウントアライアンスに加盟すればなんとか可能かもしれません。しかし、その場合はシグマのLレンズを購入する人が増え、自前のフルサイズ用レンズは売れない可能性があり、レンズ販売による利益を期待できない可能性が出てきてしまいます。
このように考えると、確かにフルサイズ市場に参入するのは現実的ではなさそうです。あるとすれば、フルサイズよりも大きなセンサーか、マイクロフォーサーズよりも小さいセンサーのレンズ交換式カメラを発売するしかないように思えます。もしマイクロフォーサーズよりも小さなセンサーで、かつ現在のマイクロフォーサーズ用のマウントを流用すれば、いま発売されているマイクロフォーサーズ用のレンズも利用することができるので、レンズの発売を最小限にすることができるかもしれません。
と、妄想がはかどるわけですが、いずれにせよフルサイズへの参入は難しいのかなと思いますね。皆さんはどう思いますか?
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コメント
コメント一覧 (7件)
OM SYSTEM は会社規模が小さくなったから余裕はあまりないかも
しれません。
パナソニックがまだマイクロフォーサーズで新型を出し続けている
限り余計なことは考える必要はないのではと思います。
昨年は位相差AFが搭載されたGH7やG100Dも発売されたので
気楽に構えていれば良いのではと思います。
フルサイズは出さなくて良いからLマウントのAPS-C機を出して欲しい。
数的にはフルサイズよりもAPS-C機が売れていると思うけど。
レンズもMFT用を少し改良すれば出せるような気もする。
参入する必要も無ければ、今からできるとも思えません。競合が多すぎますし、企業体力が桁違い。イメージサークル不足で既存レンズは使えず全部一からやり直しです。EF-Mのように一貫して傍流だったマウントとは違うので、バッサリ切るのは無理でしょう。
LマウントAPS-Cの方がまだチャンスはある、と私も思います。ただ、既存流用としても改修コストはかかるでしょうし、焦点距離が4/3最適化されてるので使い勝手もどうなのか。
レンズではなくボディで儲ける構造にできれば、話は変わるんでしょうけど……
OMDSは、いずれ日本産業パートナーズの手を離れて、どこかの会社に買収されるのでしょう。
現在は投資余力がなくても、その後どうするのか。m4/3のアウトドア・望遠用途のみラインナップではジリ貧になるでしょう。
やはりより単価の高い商品が必要になります。
フルサイズかAPS−Cかはともかく、Lマウント参入が現実的でしょう。
中版デジタルはレンズが大き過ぎ現実的ではないと思います。
この度、オリンパスペンep7購入しました。初心者なので詳しくありませんが、携帯性と見た目で決めちゃいました。
ファインダー内蔵なら尚良かったのですが、出かける都度、持ち出しては撮りまくってます。
今のところ、ズームは必要ないので、最近単焦点レンズを購入し勉強中です。
兎に角、コンパクトなマイクロフォーサーズ気に入ってます。
しないじゃなくてできない、な
自分はミラーレス転換の時に、どうせボディ複数台欲しくなるだろうから
望遠はOM、標準域はニコンzで使い分けるようにしました