M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROレビュー
結論
35mm換算で100-400mmという焦点距離を持ちながら、明るいF2.8という開放F値を実現したM.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROは、価格はやや高めではあるが、OMシステムのラインナップにおける素晴らしいレンズの追加となった。
2024年に登場し、優れたM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 IS PROの精神的な後継レンズとして、新しいM.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROは望遠域を拡大し、レンズ内手ぶれ補正を搭載、解像度の向上など、あらゆる点においてレベルを上げている。そして今回はプロフェッショナル仕様のホワイト仕上げで登場した。
2倍テレコン装着時の等倍マクロ撮影、800mmでも7段分の手ぶれ補正、インナーズーム機構、完全な防塵防滴性能、フォーカススタッキング対応、そして全域でF2.8という開放F値、これらをすべて合わせると、これはマイクロフォーサーズ用として最高の超望遠ズームであり、さらにシステムを問わずに100-400mmレンズの中で最高のレンズと言える。
これほど明るく、幅広いズーム範囲のレンズなら、大きく重いと予想されるかもしれないが、M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROはそうではない。三脚座付きでも質量1250g、全長225.8mm、直径91.4mmで、一日中手持ち撮影ができる超望遠レンズだ。
唯一の欠点は価格だ。イギリスで2999.99ポンド、アメリカで3699ドルという定価は、まさに熟慮が必要な買い物といえる。特に依然として人気のある40-150mm F2.8 PROが半額以下で購入できることを考えると、余計にそう感じてしまう。
しかし、もしこの2025年の新レンズに投資することができ、テレコンとの組み合わせを厭わないのであれば、実質的に40-150mmと100-400mmの両方を置き換えることができ、長期的にはコストパフォーマンスは向上するだろう。
総合的に見て、新しいM.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROは意外性のある登場ながら非常に魅力的なレンズであり、すべてのマイクロフォーサーズの野生動物、スポーツ写真家が検討すべき1本だ。
40-150mm F2.8 IS PROをすべての野生動物、スポーツ写真家は検討すべき
OMデジタルのM.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROのレビュー記事をPhotographyBlogが掲載しています。上記はまとめ部分を引用したものになり、より詳細なレビューや作例などもありますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
このOMシステム M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROレンズは、プロの撮影現場にも耐えうる高い性能と信頼性を持っており、最大の特徴は、35mm判換算で100-400mmという超望遠域を、ズーム全域でF2.8の明るさで撮影できることとしています。
また、ZEROコーティングIIとフッ素コーティングによる高い光学性能でフレアやゴーストを抑制するだけでなく、雨や汚れからもレンズを守ることができ、さらに、防塵・防滴・耐低温設計が施されており、どのような天候や環境下でも安心して撮影に集中できるとしています。
手ぶれ補正機能も非常に強力で、OM-1 Mark IIのような対応カメラと組み合わせることで、最大7.0段分という驚異的な補正効果を発揮し、これにより、手持ちでの撮影が非常に楽になるようですね。
一方、いくつかの注意点もあると指摘されています。まず、焦点距離を考慮しても、レンズ本体は大型で重い部類に入ることです。長時間の撮影では、カメラ本体にバッテリーグリップを装着するなどして、バランスを取る工夫が必要になり、また、太陽などの強い光源を直接写すとフレアが発生しやすいことや、開放絞りではわずかに周辺減光が見られる点も考慮すべきとしています。そして、何よりも、この高い性能を反映して、レンズの価格が非常に高価であるという点が挙げられます。
総じて、このレンズは「プロ」の名にふさわしい性能とタフネスを備えているものの、その分、大きさ、重さ、価格といった面で一定の負担も伴う製品と言えるようですね。
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| 焦点距離 | 50-200mm(35mm判換算100-400mm相当) |
| レンズ構成 | 13群21枚(EDAレンズ 1枚、スーパーEDレンズ2枚、EDレンズ1枚、HRレンズ2枚、E-HRレンズ3枚) |
| 防滴性能 / 防塵機構 | 防塵防滴機構 IP53相当:弊社の防滴ボディと組み合わせたときに性能を発揮します。 |
| 画角 | 24° – 6.2° |
| 最短撮影距離 | 0.78m(ズーム全域) |
| 最大撮影倍率 | 0.08倍(50mm時) /0.25倍(200mm時) |
| 35mm判換算最大撮影倍率 | 0.16倍相当(50mm時) /0.50倍相当(200mm時) |
| 最近接撮影範囲 | 213.6×160.5mm(50mm時) /69.1× 51.9mm (200mm時) |
| 絞り羽枚数 | 9枚(円形絞り) |
| 最大口径比 | F2.8(ズーム全域) |
| 最小口径比 | F22 |
| レンズ内手ぶれ補正機構 | あり(VCM機構) |
| 手ぶれ補正性能 | 5軸シンクロ手ぶれ補正時 7.0段補正(200mm時) |
| 大きさ 最大径×全長 | Ø91.4×225.8mm |
| 質量 | 1,075g (三脚座、レンズキャップ、レンズリアキャップ、レンズフードを除く) 1,250g (三脚座含む、レンズキャップ、レンズリアキャップ、レンズフードを除く) |
| 同梱品 | レンズフード(LH-82C)、レンズキャップ(LC-77C)、 レンズリアキャップ(LR-2)、 レンズケース(LSC-1127)、取扱説明書、保証書 |





コメント
コメント一覧 (4件)
そもそもスポーツカメラマンが
ソニー、キヤノン以外のカメラを選択することがありえないんですが。
現状だと及第点でニコン、それ以外はお話になりません。
記事中、所々 50-200mm となるはずの箇所が 40-150mm に置き換わってしまってますが…
値付けについては、日本では皆が恐れていたよりは安価に設定されたので、ファーストロットはあっという間に売り切れてしまいました。
実際のところ M.ZUIKO 40-150mm F2.8 の後継レンズではなく、M.ZUIKO 150-400mm F4.5の弟分的レンズで、他社の35mmフルフレームの70-200mm F2.8クラスのレンズと比べても特に大きくも重くもないと思います。
テレコンバーターとの組み合わせは、現在憶測を呼んでいるところで、TC-14との組み合わせはいけそうですが、TC-20 と組み合わせて M.ZUIKO 100-400mm F5-6.3の代わりにできるのかどうか(サイズと重量は明らかに大きくなる)はレビューが出そろうのを待ちたいところですね。
ご指摘ありがとうございます。
製品名を間違えないようにコピペしていたのですが、間違って異なる製品名を貼り付けてしまっていました。
早速修正させていただきました。
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
今後とも当サイトをよろしくお願い申し上げます。
売り切れてませんよ?
在庫商品ではありませんので、
受注生産枠が埋まっただけの話です