OM-1 Mark IIへの反応
新型OMシステム「OM-1 Mark II」が話題になっています。一部では、オリジナルOM-1からの大きな変更ではなく、単なるメジャーファームウェアアップデートに過ぎないという声も。市場の反応は分かれているようです。
素晴らしいニュースがある。新しいOMシステムのOM-1 Mark IIは、オリジナルのカメラとほぼ同じだ。エルゴノミクス的には、いくつかのボタンが移動された。また同社は寒い環境や厳しい環境下でダイヤルを操作しやすくするためにゴム化した。それ以外にも、OMシステムは内部にいくつかの新しいアップデートを追加した。しかし、正直なところ、これらのアップデートはファームウェアのアップデートであってもおかしくないように思える。それがOM-1 Mark IIを世界で最も高価なファームウェアアップデートであると述べている理由だ。本当に倫理的な安楽死をすべき時期がきたのかもしれない。
(中略)
OM-1 Mark IIの新機能は何か?
新しいOM-1 Mark IIはかなり似ている。最大の変更点は以下の通りだ。
- メニューボタンを右側に移動
- ダイヤルのゴム化
- コンピュテーショナルフォトグラフィーでシミュレートされる新しいグラデーションNDフィルター:これは恐らく、ミラーレスカメラとその使いやすさに問題を抱えているグラデーションNDにとって最も革新的なことだ。
- よりよい被写体追尾能力
- 人物AF検出
- 改良されたオートフォーカス
- 8.5段のボディ内手ぶれ補正
- より優れたブラックアウトフリーの連写
- これらすべてが2399.99ドルで提供される
新しいレンズも発表された。しかし、レンズをサポートする優れたカメラがなければ、レンズシステムに意味はあるのだろうか?これたまだ2022年のカメラだ。
世界で最も高価なファームウェアのアップデート
恐らく、これらのすべてはファームウェアのアップデートで行うことができただろう。
(中略)
もっとはっきりさせよう。OMシステムはメディアとインフルエンサーに、今日発表される新しいカメラとレンズを試す機会を提供した。しかし、私はそれに応じなかった。その理由は他のメディアよりも先に何かを見つけ出そうとしているからではない。それよりも、他の写真家がこれに十分な関心を持っていないかもしれないということを知っているからだ。このカメラのためにLマウント、ソニー、キヤノン、ニコン、または富士フイルムから離れる理由はない。
私たち写真コミュニティとして、その損失を追悼し、それを記憶し、そして先に進むときがきた。
OM-1 Mark IIの機能にはがっかり?
OM-1 Mark IIは世界一高いファームアップだとThePhoblographerが伝えています。全文は記事元リンクからご覧ください。
さて、記事によればOM-1 Mark IIに搭載された新機能は、OM-1にも新ファームの公開で搭載することができるだろうとしています。そして、実際にはこれらの機能は新ファームとして提供すべきもので、まるで非常に高い新ファームを購入させられているようなものだといいたいのだと思いますね。
気持ちはわかるのですが、一方で、OM-1 Mark IIはオリンパスのロゴを契約の都合で使用できなくなったため発売されたのではないかという意見もあるようです。
これが本当であれば、OM-1の発売はできなくなってしまうためOM-1 Mark IIそのものの発売は仕方がなかったのかもしれません。そして、そのような説明があれば、たぶん納得してくれる人も多いのではないでしょうか?
価格的な側面から考えると、OM-1の初値は約24万5000円でした。OM-1 Mark IIの初値は約27万5000円ですので、2022年からのインフレや原材料費の高騰、エネルギー価格の上昇ぶんなどを加味すれば、OM-1 Mark IIの価格はOM-1と比較してかなり割高になっているというわけではありません。むしろマイナーバージョンアップと考えれば、妥当の進化のように思えます。
また、OM-1 Mark IIに搭載された新機能は、OM-1のメモリ容量では実現不可能だったという観測もあります。
このことからもOM-1にはOM-1 Mark IIの新機能を搭載することはできないと考えられます。それでは、なぜOM-1 Mark IIに関しては賛否両論の意見があるのでしょうか?
これは個人的な感想ですが、たぶん多くの人はOM-10や、E-M1Xの後継機種、PENシリーズの後継機種に期待していたからではないかと思いますね。しばらく新製品の発売がなく、最後の新製品は2022年11月のOM-5でした。そのため、その他の様々なカメラに期待されていたところに、まだ2年しか経過していないOM-1の後継OM-1 Mark IIが発売され、しかも機能的には新ファームでも対応できそうな機能だったため、多くの人が失望しているのだろうと思います。
それだけ期待されているということはいいことだと思うのですが、タイミングがちょっと悪かったかもしれないですね。それもこれもOM-1にオリンパスロゴを採用したことに起因しているとすれば、ちょっと皮肉な結果と言えるのかもしれません。
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(記事元)https://www.thephoblographer.com/2024/01/30/om-system-om1-mk-ii/
コメント
コメント一覧 (3件)
ロゴを変えるのが理由なら本当にロゴを変えただけで良いですし、mark Ⅱはユーザーからのフィードバックが十分に得られ開発にじっくり時間をかけてリリースすれば良い話でしょう。
ロゴ変更にRAMやAFの強化など微妙に進化した機能を付け加えたから不信感が出ているのだと推察します。
個人的にOMDSはもう新規開発(少なくとも他社レベルのもの)は自社ではできない会社だと思っています。オリンパス時代の商品資産をブランド名を変えて継続することは可能でしょうけど、先はもう長くないのだと感じています。
その意味で、LUMIX G9IIが発売されたことは非常に有難く、300mm F4や150-400mm F4.5等、旧オリンパス時代のレンズは大活躍しています。
150-600mmレンズの件をみても、ルミックスのG9IIを見ても小さくコスパに優れるマイクロフォーサーズという神話の終わりを感じます。
Z50II など各社 APS-C 機は移行の受け皿としてフォーサーズクロップ機能の追加を真剣に考えてよいと思います。