流出したNikon Z7IIIの仕様と言われる情報について・・・
先日、流出したとするNikon Z7IIIのフェイク情報について、ひょっとしたら正しい可能性もあるのではないかという意見が公開されています。この記事で詳しくお伝えします。
Nikon Z7 Mark IIIの流出した仕様。この噂のカメラは本当か?
写真界隈では、最近流出した仕様のおかげで、Nikon Z7IIIに関する憶測が飛び交っている。中国の独立写真家連合会はこれらの流出した仕様を偽物と断じているが、それらは完全に根拠がないのだろうか?流出した仕様の詳細、それらの信憑性、そしてニコンの高解像度カメラのラインナップにとっての意味を掘り下げてみよう。
中国の独立写真家連合会の公式声明
上記の情報について、彼らはこう述べている。
「多くの人がこの噂が本当かどうかを尋ねてくるし、多くの人が信じているが、Nikon Z7IIIに関する噂は完全に偽物だ」
何かが本物か偽物かを語る前に、その仕様を分析する必要がある。この流出した仕様は、次期Nikon Z7IIIに存在する可能性があるものなのだろうか?これまで見たり、読んだりした中で、本物の要素が含まれている可能性があるのだろうか?
ご覧の通り、仕様は非常に明確に記載されている。
「6100万画素のフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー、8k 30pの動画撮影機能、4k 60pの録画モード」
Nikon Z7IIIの登場時期として現在共有されているのは、2025年の8月から11月だ。我々はニコンが予定していた発表スケジュールが遅れていることをはっきりと認識している。そしてその大きな理由は、ニコンの担当者が明言したとおり、Z7シリーズの需要がZ6の需要と比較して低いためだ。だからNikon Z6IIIを先に更新しているのだ。多くのウェディングフォトグラファーがアップデートを待っているためだ。しかし残念ながらZ7シリーズの市場規模や消費者層はやや限られており、ニコンは意図的にその発表を遅らせているのだ。
Nikon Z7IIIはいつ登場するのか
Nikon Z7IIIはすでに遅れていて、これは前述の通りだ。意図的に発表が延期されているものの、ニコンがZ7シリーズそのものを中止したわけではない。しかし、事実として、Nikon Z5IIの登場以降、Z7IIはZシリーズの中で最も古く時代遅れのカメラの一つとなっており、このシリーズのアップデートが2025年末までに行われる可能性は非常に高いといえる。つまり、Nikon Z7IIIが2025年内に発表される可能性は非常に高いということになる。
Nikon Z7IIIのセンサーの解像度:ソニーかタワージャズか
さて、仕様についてだが、ソニーの6100万画素かタワージャズの6700万画素センサーを使用する可能性が明記されている。そして、なぜそう述べられているのだろうか?そこに論理的な理由はあるのだろうか?
私たちは皆、ニコンがソニーのイメージング部門と非常に良好な関係を築いており、ほとんどのカメラで彼らのセンサーを使い続けていることを知っている。またタワージャズにも言及されていることから、ニコンのAPS-Cシリーズ(Nikon Z50II、Z30、Zfc)に搭載されている2000万画素のAPS-C CMOSセンサーがタワージャズであることもわかっている。したがってニコンがタワージャズからセンサーを調達することも可能であり、両者には良好な関係があると言えるだろう。
そして、あなたは忘れているかもしれない重要なことの一つは、2022年に中国のニコンがNikon Z7IIのサンプル画像を誤って公開してしまったとき、その画像が6700万画素だったという事実がある。しかし、それらの画像が公開された直後、中国のニコンのSNS担当者はそれを削除した。このことから、Nikon Z7IIIのプロトタイプがすでに複数センサーのバリエーションで存在している可能性は非常に高いと言えるだろう。
Nikon Z7シリーズ:速度より解像度
Z7シリーズは速度ではなく解像度重視のシリーズだ。ハイブリッドな性能を求めるなら、ニコンにはNikon Z8やNikon Z9のようなカメラがある。これらは同じセンサーを使用しており、速度と解像度の完全なバランスを備えている。従って、流出した仕様書に書かれている内容が完全に偽物とは思えない。我々の前にこのようなデータがある以上、あとはニコンが一歩を踏み出して、長らく待たれているNikon Z7IIIを発表するかどうかに掛かっている。
なぜNikon Z7IIIの流出した情報はもっともらしいのか
- 過去の事例:2022年に中国のニコンが6700万画素のサンプル画像を間違って公開したことは、プロトタイプの存在を示唆している。
- ニコンの提携関係:ソニーとタワージャズとの強い関係により、噂されているセンサーの信憑性が高い
- 市場の需要:Z7シリーズが解像度を重視している点が、流出した高画素という仕様と同じ
- 発表遅延:Nikon Z6IIIを優先したことで、Z7IIIが遅れているが、2025年内の発表は理にかなっている。
中国の独立写真家連合会は流出した仕様を偽物としているが、その内容はニコンの技術的な可能性や市場戦略と密接に一致している。6100万画素、あるいは6700万画素のセンサー、そして8k動画機能のあるNikon Z7IIIは解像度重視の写真家にとって強力な選択肢となるだろう。2025年内の発表が期待される中、すべての注目がニコンに集まっている。そして当然ながら、ニコンはこれらの件について沈黙を守り続けるだろう。
NewCameraさんの分析
先日流れていたNikon Z7IIIに関するフェイク情報ですが、その記事に関してNewCameraさんが情報を分析しています。ちょっと面白かったので、長文ですがタイプしてしまいました。
この噂は以前にNewCameraさん自身が記述した文章であることが明らかになっています。その記事も以前に当サイトで紹介していますので、過去の記事はこちらからご覧ください。
というわけで、以前に自分が流した情報をみて、この文章が正しい可能性があるのではないかと指摘しているという流れがなかなか秀逸ですね。皆さんは読んでいてどう思われたでしょうか?
さらに「Nikon Z7IIIの仕様とされるフェイク情報が流れる」では、今回流出したというNikon Z7IIIの仕様について詳しくお伝えします。
ニコン
カメラ | |
Nikon Z9II | 2025年第4四半期 |
キヤノン
カメラ | |
EOS R6 Mark III | 2025年11月6日 |
EOS R7 Mark II | 2025年末以降 |
1億画素フルサイズカメラ | 2025年 |
レトロデザインカメラ | 2025年 |
PowerShot V3 | 2025年後半 |
レンズ | |
RF45mm F1.2 STM | 2025年11月6日 |
RF20-50mm F4 PZ | 2025年11月下旬 |
RF24-70 F2.8 L IS VCM(USM) | 2025年11月下旬 |
RF300-600mm F5.6 L IS USM | 2025年11月下旬 |
見たことのないズームレンズ | 2025年年末頃 |
RF-Sズーム 換算24-200mm一定絞り | 2025年 |
RF-S単焦点 | 2025年 |
RF400mm F2.8 L IS USM後継 | 2026年 |
RF600mm F4 L IS USM後継 | 2026年 |
RF14-28mm F2.8 L IS USM Z | 近い将来 |
RF150-600mm F5.6 L IS USM | 計画中? |
フルサイズAFレンズをサードに解禁? | 2026年 |
ソニー
カメラ | |
3台の認証を受けたカメラ | |
α7 V | 2025年11~12月 |
レンズ | |
100-400mm GM後継 | |
FE 100mm F2.8 Macro GM | 2025年9月30日 |
パナソニック
カメラ | |
LUMIX LX100 III | 2025年10月17日 |
富士フイルム
カメラ | |
X-T30III | 2025年10月 |
レンズ | |
XC13-33mm F3.5-6.3 | 2025年内 |
タムロン
レンズ | |
25-200mm f/2.8-5.6 | 2025年秋 |
(source)NewCamera
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コメント
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マユツバな情報が、実は核心を突いていたってこと、たまにありますよね。
引き合いに出すのも何ですが、元アイドルの件とかね。
Z7III の場合はどっちなのか、まだわかりませんがね。
去年の年末ごろに自身が期待しているスペックとして挙げた予想に対する反応への回答、ということですかね。
静止画性能だけを売りにしても十分な需要が見込めないからこそ、Z9登場以前の2020年末頃からプロトタイプの噂はあれど現在に至るまで登場していないのだと思います。
またEXPEED7以降のモデルでは静止画と動画の性能的バランスが重視されています。
動画性能でZ9やZ8に対して十分な差別化を図るためには9000万画素程度が必要となる超高画素機は、ニコンにとって手を出しにくいモデルとなっているのではないでしょうか(そもそも8K撮影を必要としている層が実際にどの程度いるかという話にもなりますが)。
スチルメインで比較的安価に高画素機を使いたいユーザーにとってはZ7Ⅱセンサー×EXPEED7のモデルがどんな形であれ発売されることが一番満足度が高いのではないかと思います。
マッチポンプというか、情報ロンダリングというか。失笑ものですねぇ。まぐれ当たりがあるかもしれませんが、その程度。
現行のニコンAPS-Cラインのセンサーは高確度でソニーIMX321と推定されており、その他機種も含めて「タワー製では?→ソニー製でした」をチラホラ見ます。それだけソニー製への心理的反発が強いのか、何なのか。
ニコンの2000万画素APS-Cセンサーは、ソニー製とタワー製両方があるとも言われていますね。ニコンが設計し、両者に製造を委託していたようです。
ソニーセミコンダクターとソニーのカメラは別会社で技術も異なり、アップルと蜜月でブランド力の強いイメージセンサーを、カメラ部門が宣伝に利用しています。
ニコンには体力がないなどしきりに言う方もいますが、三菱系の東商プライム(東商一部)上場企業で、キヤノンよりも歴史があり、カメラや光学技術者の層はソニーよりも厚いでしょう。OMDSとは異なり、高額化によりカメラ部門は好調です。
Z7ⅡはEXPEED6デュアルですが、暗所AF性能も劣るので、遠くないうちにZ7Ⅲが出て、おそらく高画素化されるでしょう。
EXPEED6はデュアルでも処理性能がEXPEED7の1/10で、ニコンの足を引っ張った形になりました。
さすがにSDカードでは眉唾ものです。
とはいえその他は有りそうな仕様になってますね。
タワージャズはパナソニックが手を引いて今はタワーセミコンダクター
です。
Z7III に使うセンサーはソニー製を使うでしょう。
実績を考えればそれが一番無難でしょう。
Z7IIIはZ9 / 8と差別化のため高画素化するでしょうね。
無難にいけば6000万画素台だと思いますがα7RVやfpLやSL3に遅れて出すことを考えると高画素機としてもっと高画素 (8000万画素以上) にして、他社から高画素ライクなユーザーを奪うくらいの気概で超高画素の先陣を切ってほしいですね。
それくらいしないと今さら他社と肩を並べた程度では訴求力が弱く、先を見据えると後塵を拝しているZ7シリーズは超高画素の先手を打っておいたほうがいいように思います。
>ちばちばさん
ニコン純利益86%減に下方修正 25年3月期、半導体装置不振 – 日本経済新聞 2025年4月28日 デジタルカメラや金属3Dプリンター事業などで販売計画が想定を下回った。半導体製造装置でニコンと競合するキヤノンは生成AIで需要が伸びる後工程向けの販路を開拓しているが、インテル依存を続けてきたニコンは新規顧客の開拓に出遅れている。
6700万画素だとソニーの超高画素機に対して差別化出来る一方で APS-C でクロップすると約3000万画素になって
APS-C ハイエンド機向けセンサーの布石としても悪く無いですね
スピードは求められておらず積層化しなくてもよい事を考えるとこの画素数でタワーセミコンダクター製というのもそれなりに説得力はあると思いました。