ユーザー待望のNIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR
ニコンはZマウントAPS-Cミラーレス用として初めてとなる大口径・通しF値のズームレンズ、NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VRを発表した。Nikon Z50IIなどの高性能なAPS-Cカメラを使用するユーザーにとっては、待望の本格ズームレンズの登場となる。
このレンズは11群12枚のレンズ構成で、EDレンズ1枚と非球面レンズ2枚を採用し、ZマウントAPS-C用としては初めての9枚の絞り羽根を搭載し、より滑らかなボケが期待できる。最短撮影距離は広角端で0.15m、望遠端では0.25mだ。AFはステッピングモーター駆動で、静粛性と滑らかな動作を特徴としている。
重量は約330gと軽量で、フルサイズ用のNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sと比較して約3分の1ほど軽く、APS-Cの利点であるコンパクトさを活かした設計となっている。光学式手振れ補正を内蔵しており、ボディ内手ぶれ補正がないZシリーズのAPS-Cカメラとの相性も良い。全長は88mm、フィルター径は67mmだ。
操作面では、絞りやISOなどの設定を割り当て可能なマルチファンクションコントロールリングを搭載。花形のフードも付属している。
これまでAPS-C Zマウント用の標準ズームは16-50mm f/3.5-6.3 VRのみで、コンパクトながら望遠端の暗さが課題だった。サードパーティ製レンズの参入も制限されていたため、アップグレードを望むユーザーはフルサイズ用の大型で高価なレンズに頼るしかなかった。
今回の新製品は、ニコンがAPS-Cラインナップを本格的に強化する姿勢の表れとも言える。今後、例えば70-200mm相当のf/2.8レンズなどが登場すれば、ポートレートやイベントの撮影を重視するユーザーにとって、大きな選択肢となるだろう。
ニコンがAPS-Cに注力する姿勢の表れか?
ニコンがNIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VRを発表したことに、DPREVIEWが意見を述べています。
記事では、NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VRはAPS-Cカメラを使う人にとって待望の本格的なズームレンズになるとしています。また、小型軽量・低価格となっており、APS-Cの利点が活かされていると指摘。このレンズは、ニコンがAPS-Cに注力する姿勢の表れではないかとしています。
海外では、ニコンがまさかAPS-Cのf/2.8通しのズームレンズを発売するとは思わなかったという声が多いようです。これまでニコンは付加価値が高く、高利益率のフルサイズカメラに注力しており、APS-Cはおまけ程度に販売しているのではないかと考えられていました。
以前に大口径APS-C標準ズームが登場するという噂がありましたが、それが本当に実現すると思っていた人は、それほど多くはなかったのではないかと思いますね。
しかし、ここにきてまさかのf/2.8通しの標準ズームと、換算約50mmのマクロレンズが登場するなど、ニコンがAPS-Cにも力を入れていることを示すような製品が発売されています。この発表に伴って、海外ではNikon D7x00シリーズやNikon D500の後継となるようなレンズが登場するのではないかとの期待が高まっています。
今後、Nikon Z50IIよりも上位クラスのカメラが登場するのかどうか、期待が非常に高まりますね。
さらにニコン製品の最新の噂を「Nikon Z9IIはEXPEED 8搭載 グローバルシャッター非搭載との新情報」で詳しくお伝えします。
NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR 最新情報!
ニコン 最新情報!
NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR 主な仕様
型式 | ニコン Z マウント |
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焦点距離 | 16mm–50mm |
最大口径比 | 1:2.8 |
レンズ構成 | 11群12枚(EDレンズ1枚、非球面レンズ2枚) |
画角 | 83°–31°30′(撮像範囲 APS-Cサイズ/DXフォーマット) |
ピント合わせ | IF(インターナルフォーカス)方式 |
手ブレ補正 | ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式 手ブレ補正効果:5.0段(中央)※CIPA2024規格準拠 VRモード:NORMAL/SPORT 三脚使用時ブレ補正:有り |
最短撮影距離 | • 焦点距離16mm時:0.15m • 焦点距離24mm時:0.18m • 焦点距離35mm時:0.21m • 焦点距離50mm時:0.25m |
最大撮影倍率 | 0.24倍(焦点距離50mm) |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
絞り方式 | 電磁絞りによる自動絞り |
最大絞り | f/2.8 |
最小絞り | f/22 |
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 67mm(P=0.75mm) |
寸法 | 約74.5mm(最大径)×88mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) |
質量 | 約330g |
コメント
コメント一覧 (1件)
APS-C用レンズでSE Ver.をずっと出さないのを見るにZfcのラインは終了? (Zfが出たので)
その代わりZRのAPS-C版 (ZRc?) を出してAPS-Cで初の部分積層型センサーを搭載し、そのセンサーを転用したZ6IIIのAPS-C版 (Z60?) も出る?
そのZRcとZ60がIBIS搭載、デュアルカードスロット (CFe BとmicroSDでも) 、FF機と同じバッテリーだったらいいのですが。