キヤノンの自動フレーミング技術
キヤノンが自動フレーミング技術の特許を出願していることが明らかになり、これがEOS R6 Mark IIIに搭載されるのではないかという憶測を呼んでいます。
最近、キヤノンが自動AIフレーミング技術に取り組んでいるという特許が発表された。この技術では、カメラがユーザの選択に応じて被写体を自動的にフレーミングし、動画の切り抜き部分をSDカードに保存することができる。換言すれば、最終的な製品として保存することが可能になる。
詳細を見てみると、カメラが同じ動画の中で選択した複数の被写体を切り抜きして、複数の動画を保存することが非常に明確にしめされている。この動画を保存し、どれを削除するかはユーザによって選択することができる。もう一つの選択肢としては、ユーザが画面上の複数の被写体の中から、特定の被写体をタップすることで、選択された被写体の動画のみをカメラに保存することができる。
キヤノンのカメラにおけるAIオートフレーミング機能は今後登場するEOS R6 Mark IIIおよびEOS R7 Mark IIに搭載される可能性がある。これはハードウェアに依存することはないからだ。一般的にキヤノンがハードウェアの特許を取得する場合には通常は数年かかる。しかし、これはソフトウェアベースの特許でありAIオートフレーミングの動作原理はキヤノンのカメラに搭載されているDIGICアクセラレータチップに完全に依存している。従ってEOS R6 Mark IIIやEOS R7 Mark IIに導入された後で、これらはAIアクセラレータチップを搭載したカメラにも搭載されるだろう。
キヤノンのオートフレーミングの特許
キヤノンがAIを利用したオートフレーミング機能の特許を出願していることで、この機能がEOS R6 Mark IIIなどに搭載されるのではないかという憶測が流れています。
記事では、キヤノンのオートフレーミング技術に関する特許に触れられています。まずはこの機能について簡単に説明します。
画像をみればわかるように、イメージセンサーが複数の被写体を認識している場合、その複数の被写体の中からどの被写体を中心に捉えるか選択している様子がわかります。今回の画像の例の場合ではワンちゃんが選択されているわけですが、選択するとワンちゃんを捉えた動画にクロップされ、ワンちゃん中心の動画として保存できることが示されています。もし、子供を選択すると子供を中心にした動画にクロップされ動画として保存されるようです。
記事では、このように複数の被写体が選択可能なとき、両方のクロップ動画を複数の動画として記録可能なような記述がありますが、特許の設定の中身をみてもそのような記述はないので、記事元の記述間違いではないかと思いますね。おそらく複数の被写体からクロップして動画として保存できるのは1つの被写体だけだと思います。ただし、撮影した全体の動画とクロップした画像の2つの動画として保存できる可能性は残されています。
そして下の2枚の画像には、そのオートフレーミング機能の設定画面が描写されています。上側の画像(3枚の画像の真ん中の画像)は、クロップ動画を出力するかどうかの設定画面です。そこにはONとOFFがあり、選択した被写体をクロップした動画を出力するかどうかの選択ができます。この設定から、オリジナルのノンクロップ画像も保存される可能性は残されているのかなという印象です。
そして、最後の画像では、被写体が特定の状況になったときの動作についての設定画面となっています。その設定は以下の通りです。
- 優先してクロップ出力する被写体の選択
- 被写体を追尾できなくなったときの動作
- クロップしたフレーム外をタップしたときの動作
まずは、優先してクロップする被写体の選択です。画像では選択した被写体のフレームナンバーを優先するという記述になっています。ここはひょっとしたら右側とか上側とか、動物とか人間とか優先する被写体の選択ができるようになっているのかもしれません。
被写体を追尾できなくなったときの動作については、画像ではクロップしたまま続行するというような設定になっています。この設定に関しては、被写体の追尾ができなくなったら、実際のレンズの画角に戻るのか、2番目に優先する被写体のクロップに移行するのか、といった選択も可能になるのかもしれません。
最後のクロップするフレーム外をタップしたときの動作については、画像ではオリジナルの画角=もとのレンズの画角に戻るという設定になっています。これもフレーム外タップで2番目の優先順位の被写体をクロップ撮影するというような設定が可能になっているものと思われますね。
ソニーにも同様の仕組みの機能として撮影者を常に中央に配置するように自動クロップで撮影するモードがありますが、被写体を選択できるとか、優先する被写体を設定できるといったところがオリジナルの仕組みとなるのかもしれません。
そして、この機能について記事ではEOS R6 Mark IIIにも搭載される可能性があるのではと考えていることがわかります。画像には確かに複数のメモリカードを選択できるような描写があることから、この機能がハイエンドのカメラについて検討されている可能性はあるかもしれません。
というわけで、この機能は実際に次に発売が噂されているEOS R6 Mark IIIに搭載される可能性はあるのでしょうか?
さらに「EOS R6 Mark IIIの最新の仕様の噂 “革命的ではないが順当な進化”」ではEOS R6 Mark IIIの仕様の噂について詳しくお伝えします。
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- EOS R6 Mark III 2025年第1四半期
- EOS R7 Mark II 2025年第3四半期
- 1億画素フルサイズカメラ 2025年
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- RF-Sズーム 換算24-200mm一定絞り 2025年
- RF-S単焦点 2025年
- ソニー
- 新設計のレンズ、100-400mmの後継 2025年
- 富士フイルム
- 固定レンズ式GFXカメラ 2025年3月発表予定
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- パナソニック
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- LUMIX S1H II 2024年第4四半期
- LUMIX S1R II 2025年はじめ
- シグマ
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- SIGMA 23mm F1.4 DC DN | Contemporary 2025年1月までに
- SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary 2025年1月までに
- SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary 2025年1月までに
(source)NewCamera
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