ニコンの信号機に関する特許
ニコンが信号機に関する特許を出願していることが明らかになりました。なんでニコンが信号機の特許なの?と考えると思いますが、その信号機についてもやはりカメラ関連が関係しているようです。
以下が特許内容についての引用です。文章が堅苦しいので概要だけでよければ、下記の引用は読み飛ばしてください。
本発明に係る態様は、信号機を制御する信号機制御装置であって、交差点付近の画像を撮像する撮像部と、交差点付近の音を収音する収音部と、前記撮像部と前記収音部からの情報により前記交差点付近の状況を検出する検出部と、前記信号機に取り付けられている信号表示部の表示状態を切り替える表示制御部とを有し、前記検出部は、前記撮像部により撮像された緊急車両の警告灯の情報と前記収音部により収音された前記緊急車両のサイレン音の情報とに基づいて前記緊急車両を判別して、前記緊急車両を優先的に進行させるよう前記表示制御部に前記信号表示部の表示状態を切り替えさせる信号機制御装置である。
IPForce
特許の内容によれば、信号機にはいわゆるカメラ、マイクが取り付けられていて、それらの情報から緊急車両を判断して自動的に緊急車両通行側を優先的に青信号にするというような特許になっているらしいことがわかります。緊急車両の判断については、カメラで撮影された車両の画像や、集音したサイレンの音などで判断していることもわかります。また、それぞれの信号機に無線を取り付けることも可能としていて、となりの信号機などと連携することも可能となっているようです(以上は、当サイトによる解釈です)。
以前、震災や自然災害時の停電で信号機が動作しなくなり、各所で渋滞が発生するなど問題になったことがありました。それをきっかけに重要な交差点にはバッテリー内蔵の信号機が設置されるなどしています。
信号機の操作についても同様に何かしらの問題が発生してリモート操作ができなかったときに自立して動作するという機能が必要ということで上記のような信号について考えたのだと思いますね。
関係ないのですが、以前、天皇陛下が筆者の住んでいる街の近くに来られたときに、警察官が各信号機の操作板を操作して、一時的に手動で陛下が通行する道路を青信号に固定していたことがありました。20分ぐらい待たされましたが、リモートで操作できればわざわざ何十人も警察官を配置せずに済みますのでリモート操作はこういうときには有効かもしれないなと思いました。
ところで、今でもバス優先信号システムなどは実在していて、その仕組みではバスに無線機を取り付け、その電波をもとに信号を優先的に切り替えるようなことをしています。緊急車両についてもそれと同じ仕組みでいいと思うのですが、信号に自立的に判断させるのはどういう理由があるからなのかちょっと気になります。無線を利用した仕組みよりも安価にできるということなのでしょうか?
最近はAIによる画像解析技術が向上していますので、人が線路に落ちたとか、ワンオペで仕事している人が倒れたなどの状況を感知して自動的に通報するというような仕組みも当たり前になる可能性があると思います。そうすると画像やカメラに関する技術を持っているカメラメーカが様々な製品を発売できる可能性も高まると思いますので、こういう関連技術の開発というのもカメラメーカにとっては重要になるかもしれませんね。
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