OMデジタルインタビュー
OMデジタルへのインタビュー記事が公開されています。興味深かったので紹介したいと思います。どのようなインタビュー記事になっているのでしょうか?
それでは記事をみてみましょう。
オリンパス時代には執行役員として映像事業を率いていた杉本社長は、分社後の変化についてそう分析する。オリンパスの映像事業は「技術のドライバー」としての意識が強すぎたあまり、利益を追求する意識が薄かった。販売は売り上げの最大化を目指し、製造にも無駄があった。
分社後は、各現場にとっての最適ではなく、全社利益の最大化を目指して改革を進めた。適切な利益を出し続けることで会社が存続でき、顧客に対する供給責任を果たすことができる、という意識を会社全体で共有できるようになった。
また、分社化により小さな会社になったことで、機動力が高まった。思い切ったブランディングはもちろん、異業種協業やイベントなどを実施する判断のスピードが格段に向上した。
この他にもOMデジタルの今後や戦略についての詳細な記述もありますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
さて、インタビュー記事によれば、まずOMデジタルは今後のカメラ事業の戦略について、アウトドアをメインにして活動していくことが示唆されています。これまで当サイトでOMデジタルに関するインタビュー記事を何本か紹介しています。その中では、どれもマイクロフォーサーズはシステム全体が小さいので、自然の中をカメラを持ち歩きながら撮影する人、冒険写真家などに最適というような返答が多くでてきていました。
確かにシステムとして小さいほうが持ち歩きしやすいですので、アウトドアなどにシフトするのはいいアイデアだと思いますね。この他、スナップ撮影などで小さなカメラが欲しい人、画質はさほど必要としない報道写真などでも活躍できそうです。
OMデジタルで身軽になった?
そして記事ではオリンパス時代とOMデジタルになった今を比較するような内容が記述されています。
その内容によれば、オリンパス時代のカメラ事業は、新しい技術の開発の場という考えが強すぎたようで、カメラ事業で利益をだすという考えが弱かったことが示唆されています。そして身軽になったぶん、意思決定が早くなったり柔軟になり、様々な協業やイベントの開催が可能になったとしていますね。
こうやってみていくとオリンパス時代はなかなかカメラ事業はやりたいことができなかった状態にあったらしいことがわかります。オリンパスからカメラ事業が売却されたときには寂しい思いをした人もいると思います。しかし、今は逆に身軽になって作りたいものを作ることができる状態になってよかったのではないのかなと思いますね。
記事では、今後はとがった製品やサービスによる顧客体験を重視した製品を提供していくことが述べられています。とがった製品がどのような製品なのか非常に楽しみです。
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/0860c27dd42bcc582ec932fee86b1837fa50530b
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コメント
コメント一覧 (2件)
あくまで私見ですが、OMデジタルに変わって利益追求が前面にでているなあと感じることがあります。
修理費の高騰や修理基準の厳格化です。レンズの片ボケについては保証期間内でも修理しない(極端なものは別として)ようになりました。明らかな片ボケをこちらから示し、修理側はそれを認めながらも規格内であるとし、その規格の範囲がNIKONやCANONと比べてかなりワイドになりました。
不採算事業として売却され、投資ファンドJIPの元で事業再生に取り組んでいる立場ですから、そりゃ利益追求して当然、してなかったらダメでしょ、という感じですね。
しかし、企業は営利を目的とした組織なわけで、傘下の事業も基本的には同じ目的のはず。間接部門や研究開発部門など売上の立たない部署はあれど、カメラ事業全体としては黒字を目的とするのが当然のはずですよね。
分社の効果で黒字転換みたいな記述ですが、機動力はともかく利益意識の方は単に危機感が致命的に足りなかっただけに思います。まぁ、分社(切り捨て)によってそれを知覚したのなら分社の効果かもしれませんが……