ニコン ミラーレスシェアで5位に転落
ニコンのミラーレスカメラにおけるシェアがかなり低下していることが明らかになったという記事が報告されています。どのような記事なのでしょうか?
それではその記事をみてみます。
記事では多くのグラフや詳細な説明などもありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
記事によれば、一眼レフのキヤノンとニコンの2強時代から考えると信じられないが、ミラーレスではソニーから8年の遅れをとり現在のシェアは低迷しているとしながらも、Nikon Z fcやNikon Z 30など意欲的な製品を発売しているので、今後に期待したいとしています。
そして、今回、特に気になったのは引用したミラーレスの販売台数のメーカシェアの推移グラフですね。2022年6月のシェアをみると、1位から、キヤノン、ソニー、オリンパス、パナソニックと続き、その後にニコンというメーカシェアになっています。かつてキヤノンと争っていたニコンがこの位置にいるのは正直いって衝撃的です。
2021年6月のメーカシェアから推移をみてみると、まずはソニーが多くのシェアを得ていたのですが、部品の供給不足により製品の製造ができなくなって、2021年10月ぐらいからシェアをかなり落としてしまいます。その間、製品を供給できていたキヤノンはシェア1位を獲得していましたが、ソニーが製品の受注を再開すると2022年6月でV字回復していることがわかります。
その間、ニコンは、富士フイルム、パナソニックとシェア争いをしている状況で、現時点での国内でのミラーレスシェアの第3位はOMデジタルという状況になっています。
シェアを追い求めないニコンの戦略
ニコンは以前からシェアを追い求めない経営戦略をしています。これはより高機能で価格が高く、利益率の高い製品を販売することで、利益重視の経営をしていこうということを目的としています。販売シェアを求める場合には、いわゆる薄利多売で安い製品を多く販売する必要がでてくるので、この戦略とは相反することになります。なので、価格の安い製品を販売しないということは、シェアを追い求めないということで、ニコンのミラーレスカメラにおけるシェアがある程度低くなるのは仕方がありません。
問題は、現在のシェアがニコンが考えるシェアとして適正かどうか?ということになると思います。
個人的にはパナソニック、OMデジタルとシェア争いをしているほどになっているのは、簡単に受け入れがたい状況だと思っています。しかし、高価格な製品を発売して利益を得ているライカのことを考えると、恐らくライカの製品はこのシェアのグラフではかなり低い数値になっているのではないかと思います。
そう考えると、単純に販売台数シェアでは低いことを承知していますが、個人的にはニコンのミラーレスシェアが7.2%というのは低すぎるのではないかと思いますし、もっといい製品を投入すれば倍増するぐらいのシェアを獲得できるのではないかと思いますね。
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コメント
コメント一覧 (10件)
願いがかなったのか、BCNがシェアを載せてくれましたね(ありがとうございます)。
ソニーの落ち込みがあるわけですが、それを無視すると、この1年間でニコンは7-8%程度のシェアは取っているでしょうか。過去のBCN情報では、2020年のニコンの年間シェアは4.6%だったので、それに比べれば良くなっているので、まずまずだと思います。ただ確かに力強さには欠け、OMDSのシェア低下の大部分はソニーとキャノンが取ったのだろう、でしょうか。しかし、ニコンは一眼レフを含んでの70万台計画を続けるようなので、世界的に見ても3位狙いでしかないと思われます。ソニーとキャノンはミラーレスのみで100万台を超えているわけですし。もうすでにフレンドリーでもなく、コンデジでも買えなくなりそうですし、個人的にはZ30等を見るとあまり期待する感もしぼんでいます。how2fly氏が正しく、もしニコンZ8がZ9の派生型なら、開発能力(規模)もすでに大きくないのでしょう。
しかしフジが、4月以降もシェアを落としていますし、どうでしょうね。多分に供給問題があるとは思うのですが、CEOも去年変わったし、少し戦略上も変更他あったのか注視が必要なのかもしれないですね(というか、マウント解放もしたので、そうなのでしょうが)。
キヤノンの直近のカメラ事業の売り上げ規模が 6000 億程度でニコンが 2000 億程度だったと思います。
それ以上の差がこのグラフには出ていますね。
OMDS, パナソニックが強くて富士フイルムが弱いのを見ると
BCN はやはり10万円未満の低価格帯の商品が強くニコンとは相性の悪いランキングなのでしょうね。
とはいえ、このようなランキングに基づいて購買の判断をする人がいることを考えると無策というわけにもいかないでしょう。
Z30 がある程度助けになってくれると思いますが、Z fc 発売月でもそれほど動きがなかったみたいなので Z30 だけだと大勢はこのままかもしれませんね。
最近のニコンの動きを見ると投資家さんへの説明と現状は違ってきているように見えます。
最近急にZ50の派生機を2機種投入したことから想像ですがシェアを広げようという魂胆が
見え隠れしています。
なお、薄利多売と言うのは高級機であれ入門機であれ利益を削って販売量を増やし最終的に
大きな利益を出そうという事なので悪いことではありません。
多くの方が言及するZ9は性能は素晴らしく価格も安く設定されているというのは薄利多売と
同じ事です。
これだけ売れていてもオリンパスは撤退しましたからねえ・・・・
薄利多売より高級機ですか。
コンデジが売れなくて各社撤退って話もあるけど、廉価版のミラーレスもスマホに駆逐されるんですかね。
実は、発売日にEOS R10 を買いました(^o^)
良いんですよ、何がって、即、動くんですスイッチオンで。
スリープからの復帰も即!だし。
この打てば響くような感覚っていうのがね、スマホにはないんだよなあ。
操作性はもちろん。
スナップ派としてはそれが問題。
・・・それとも、その辺のタイムラグの無さというか、反応素早さもカメラ並みになるのかな、そのうち、スマホ(^_^;
これはあくまでも国内シェアですので、世界で見ればニコンのシェアは2020年で14%あります。世界ではキヤノン48%、ソニー22%に次ぐ3位です。日本市場はすでに小さいのでそれほどこだわらなくてよいと思いますが、世界でもキャノンにトリプルスコアをつけられているので、もう少し頑張らないといけないですが、Z6,7あたりをテコ入れしないといけないです。パナソニック、OMデジタルは世界では4%程度ですので、気にしなくてよいと思います。
その数値は「デジタルカメラ」のシェアなので一眼レフやコンデジ等も含みます。2020年だとまだD4桁を売っていた頃なのでそれなりのシェアですが、現在は(2020年当時の-5%より)さらに落ちていると思われます。また、一眼レフの無いキヤノン以外の他社のシェアも相対的に上がりますから、世界でもさほど差は出ないのではないかと。
日経がまだ2021年版のランキングを出していないので推測ですが、2020年版が出たのが去年の8月頭なので、同じ周期ならもうすぐ出そうですね。
カメラそのものの存在が危なくなっている現在、各メーカーの方向性が大変興味深いものがあります。
既に街中、観光地では、スマホに比べてデジタルカメラ(ミラーレス、一眼レフ、コンパクト共に)を見る機会が少なくなっています。
ニコンを含めて各社共に新しい視点の商品を開発生産して企業として健全な状態で発展成長して頂きたものです。
ニコンは「薄利多売をせず、シェアを求めない、低価格機は出さない」と明言していましたが、Z30発売で完全にこの発言は無かったことになりそうですね。
二転三転しかねない発言は、企業の姿勢としてはどうかと思いますが、個人的にはカメラ所有には入口が必要だと思うので、歓迎ではあります。
Z9をヒットさせ、高額の超望遠レンズ Z 100-400mm Z 400mm f/2.8 TC Z 800mm f/6.3 Z 400mm f/4.5 を次々に発売し、Z8を出す戦略は案外うまくいっているのかも。
私的には、Z9 Z8系列 Z7 Z6系列 Z5 Z90 Z50 Z30 Zf Zfc系列 レフ機でD6 D850 D780 D7500 と、ニコンの規模ではこの位あれば十分かと。
ミラーレスの躍進時期を見誤りましたね。残念ですが、その一言に尽きます。
ニコン1が市場から消えた際には、一時期ニコン製ミラーレス機がゼロと言う状況でした。
Z9で技術力は見せつけたので、この性能をフルサイズのボリュームゾーンと考えられるZ6の後継機種にどう落とし込めるかが焦点ではないでしょうか。
シェアというなら、中級機種が売れないと高級機では数が知れています。
後、Z6Ⅱ、Z7ⅡにExpeed7が搭載できていれば大分違ったんでは無いかと思います。