(画像クリックで拡大します)
各社APS-Cミラーレスとの機能比較
各社のAPS-Cミラーレスとの機能に関する比較を一覧にしてみました。細かな点はいろいろあるのですが、正直言ってそんなに差はないのかな?というのが印象です。それでは、それぞれ見てみます。
センサーの画素数が違う
まず大きな違いはセンサーの画素数ですね。Z50は約2000万画素で、α6400とKiss Mは約2400万画素です。3000万画素越えしているのはM6 Mark IIだけですね。D5600でも約2400万画素でのすので、Z50はちょっと画素数が少ないという印象です。しかしD7500やD500と同等なので、このあたりはたいした差にはならないのかもしれませんが、購入者がこの画素数の違いをどう判断するかが気になるところになりますね。
各社とも4k動画に対応もクロップファクターに差がある
どのカメラも4k動画には今やもう当然のように対応しています。差があるのがクロップファクターですね。つまりセンサーの中央部分だけを切り出して4k対応としているのか、全画素からの読み出した画素の情報をコンバートして4k対応しているかという違いです。クロップされていると同じレンズを使っていても画角が変わってしまうので動画撮影が面倒になりますし、被写界深度も深くなります。
4kクロップについてはα6400とEOS Kiss Mがクロップされていて、Z50とM6 Mark IIがノンクロップになっています。
[template id=”1378″]
画素数が少ないぶん低輝度には有利か
センサーに関してですが、ISO感度に関してZ50は常用ISOが最大で51200となり各社との比較では抜きん出ています。これは画素数が少ないためより多く受光できノイズに関して有利になっている可能性が考えられそうですね。また測距輝度や測光輝度の範囲も-4EVからとα6400とKiss Mより優れています。M6 Mark IIは測距が-5EVですが測光では-2EVとZ50のほうが低輝度から測光できるようです。
AFに関しては若干の違いも
AF方式についてはニコンとソニーは位相差センサーがCMOSセンサーの変わりに埋め込まれる方式なのに対してキヤノンのほうはすべての画素センサーで像面位相差センサーが利用できるデュアルピクセルCMOS AFを採用しているという違いがありますね。
AF方式などについては、ある特定の1点を対象にするピンポイントAF(スポット1点AF)、ごく狭い範囲を対象にする1点AF、ある程度の範囲を対象にするゾーンAFと、それぞれのメーカが工夫を凝らした設定になっていますが、似たり寄ったりという感じもします。
かなり違うのが測距点でZ50は209ポイント、α6400は425ポイントで、M6とKiss Mは143ポイントとなっています。
モニターとEVFに特徴
モニターについては、ほぼ3インチタッチパネル式の背面液晶となっています。違うのが可動方式でKiss Mはバリアングルなのに対して、その他のカメラはチルト式です。
EVFに関してもほぼ同じ仕様ですが、M6 Mark IIだけは取り外し式タイプになっていて、EVFは別売りのものを購入する必要があります。そしてEVFはZ50とKiss M、M6 Mark IIは光軸上にありますが、α6400は本体左上部に取り付けられていますので光軸上にはありません。
[template id=”1378″]
バッテリーの容量とインターフェースは各カメラで分かれる
インターフェースですがUSB Type-Cを採用しているのはM6 Mark IIだけで、あとはMicro USBですね。Type-Cのほうが便利なので対応が待たれます。またUSB充電できるのはZ50、α6400,M6 Mark IIでKiss Mは本体にバッテリーを入れてカメラにUSBケーブルを接続して充電することができません。
バッテリーの容量が最も多いのはZ50ですが、α6400とM6 Mark IIも似たような容量です。一番少ないのがKiss Mですね。
気になる価格は?
さて気になる価格ですが、EOS M6 Mark IIがEVF後付けになっているため、やや割高に感じる価格になっていますね。ただシャッター速度や連続撮影枚数ではトップとなっているので、価格が高めなのもわかります。
Z50はダブルズームで17万円スタートになりそうで、少し高めに感じますね。同程度の機能のあるα6400は14万スタートなので3万円ほど高いことになります。ただし、本体の価格だけを比較するとα6400が約11万円なのに対しZ50は約12万円スタートでたった1万円しか変わりません。何が違うのか?というと、レンズがそのぶん高くなっているようです。α6400の標準ズームは3万円スタートで、Z50の標準ズームの予想価格は4万円です。望遠ズームも1万円ほど高い価格になっており、本体、レンズ2本がそれぞれ1万円ほど高いので、α6400より3万円高い価格が予想価格になっているようですね。
ただ、これはあくまで予想価格ですので、実際にどの価格からスタートするかはみてみないとわかりません。
そう考えると、少しずつ機能的に劣る部分もありますが、価格がかなりお安くなっているEOS Kiss Mは価格を武器に今後も売れていきそうなことがわかりますね。ニコンとしても対抗機種を投入していきたいところだと思われます。
Z50の価格設定については、みなさんはどうお考えになりますか?個人的には、レンズの描写性能次第だと思っていて、それで価格がα6400に近い価格であればZ50は”買い”になると思います。ただ、APS-C最初の機種ということで何かしらの不具合がある可能性も考えられますので、そのあたりがためらわれてしまいますね。しばらくすれば価格もこなれると思いますので、1年後ぐらいに十分に価格がこなれてZ50の新製品がでるぐらいまで待ちたい人も多いのではないかと思います。
コメント
コメント一覧 (1件)
ニコンは早々に20000円のキャッシュバックキャンペーンを打つようなので、価格差は更に縮まると思います。
長年のニコンユーザーとしては、APS-Cミラーレス最後発のハンデを乗り越えてニコンには売り上げを稼いでもらいたいものです。また、自分も実機を見た後に購入の判断をしたいと思います。
KissMは売れる桁数が一桁違いますので、あれほどのコストパフォーマンスが出せるのだと思います。
今後、ニコンも売れ線の戦略的機種を安価に供給出来るれば良いのですが。果たしてどうでしょうか?