キヤノン 70-200mm f/2.8レンズの特許を出願 小型化を狙った設計か

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キヤノン 新レンズの特許を出願

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概要

【課題】
高速なフォーカシングが容易でしかもフォーカシングに際しての収差変動が少なく物体距離全般にわたり高い光学性能が容易に得られるズームレンズを得ること。

【技術分野】
本開示は、ズームレンズ及びそれを有する撮像装置に関し、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の電子カメラやフィルム用カメラや放送用カメラ等に好適に用いられるものである。

【発明が解決しようとする課題】
撮像装置に用いるズームレンズには、所定のズーム比を有し、レンズ系全体が小型であること、フォーカスレンズ群が小型軽量でフォーカシングに際して収差変動が少ないこと等が強く要望されている。

本開示は、高速なフォーカシングが容易でしかもフォーカシングに際しての収差変動が少なく物体距離全般にわたり高い光学性能が容易に得られるズームレンズの提供を目的とする。

主な実施例

焦点距離 71.40 117.65 195.76
Fナンバー 2.85 2.88 2.88
半画角(°) 16.91 10.45 6.33
像高 21.70 21.70 21.70
レンズ全長 218.00 218.00 218.00
BF 33.02 33.02 33.02

70-200mm f/2.8の新特許か

キヤノンがデジタルカメラ用の新たなズームレンズの特許を出願していることが明らかになりました。複数の実施例が記述されていますが、基本的にはどれも同じ仕様のレンズで、具体的には70-200mm f/2.8レンズの特許ということになるようです。

この特許は2026年4月に登録されているもので、新開発の光学設計に基づいている特許だと思われます。そのためキヤノンは70-200mm f/2.8の2型を検討している可能性があるのかもしれません。まずは、この特許の特長についてみていきましょう(当サイトの解釈です)。

今回の特許を見ていくと、キヤノンが70-200mm F2.8クラスの望遠ズームを、従来とは少し違う方向性で設計しようとしているようです。特に目を引くのは、フォーカス方式とズーム方式の組み合わせで、ここにこのレンズの性格がよく表れています。

まずフォーカス方式についてですが、このレンズは完全にインナーフォーカス方式を採用しているようです。前側の大きなレンズ群は一切動かず、後方に配置された小型のフォーカス群だけが動く構造になっており、これによってフォーカス時に外観が変わらず、動かすレンズが軽いため高速で静かなフォーカスが可能になります。フォーカス群を二つに分けている点も特徴的で、近距離撮影でも画質が崩れにくく、フォーカス時の収差変動を抑えるための工夫が随所に見られます。これは動画撮影にも向いた現代的な設計で、AF性能を重視したレンズであることがうかがえます。

One Point!:インナーフォーカスって何がいいの? 前群を動かさず、後方の小さなフォーカス群だけを動かす方式だよ。 外観が変わらず、動くレンズが軽いから、AFが速く静かで、動画にも向いた設計なんだ。

一方でズーム方式に目を向けると、こちらはインナーズームではなく、レンズ全長が変化する繰り出しズームになる可能性が高い構造になっています。ズーム時に複数のレンズ群が大きく移動し、内部だけで完結させるにはスペースが足りないため、外装が伸び縮みする構造のほうが自然です。従来のEF70-200mm F2.8 Lのように外装が伸びないインナーズーム方式は、構造が複雑でコストも高くなりがちですが、今回の特許はそこまでの複雑さを求めていないように見えます。むしろ RF70-200mm F2.8 のように、コンパクト化を優先した繰り出し式の設計に近い思想が感じられますね。

One Point!:繰り出しズームを採用する理由って? インナーズームは構造が複雑でコストも重量も増えやすいんだ。

こうしたフォーカスとズームの組み合わせを踏まえると、このレンズは従来の「高価格・重量級・最高性能」という大三元のイメージとは少し異なる方向を狙っている可能性があるようです。フォーカス群を軽くし、ズーム構造を簡略化し、防振ユニットを固定位置に置くなど、全体としてコストと性能のバランスを取るための工夫が多く見られます。これは、最高性能を追求するフラッグシップというより、より軽く、より作りやすく、より手に取りやすい価格帯の製品にも応用しやすい設計だと思われます。

One Point!:フォーカス群を二つに分ける意味は? 近距離撮影での収差変動を抑え、 フォーカス位置が変わっても画質が崩れにくくなるんだ。

まとめると、この特許は従来の大三元とは異なる立ち位置の70-200mm F2.8を生み出すための設計であり、インナーフォーカスによる高速性、繰り出しズームによる小型化とコスト最適化、そして廉価製品にも展開しやすい構造という三つの要素が巧みに組み合わされた内容になっているようです

大三元の70-200mm F2.8の繰り出しズームは、すでにRF70-200mm F2.8 L IS USMとして発売されているわけですが、このレンズは2019年の発売で時間が経過しているため、この後継レンズとして登場するか、さらに廉価な大口径望遠ズームとして登場する可能性もあるのかなという印象ですね。

さらにキヤノンの新製品の噂を「R7 Mark II “5月発表”は誤報か R6 V、レトロデザインR8 IIが登場へ」で詳しくお伝えします。

J-PlatPat

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