キヤノン なぜAPS-C旗艦機を発売させる必要があるのか

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EOS R7 Mark II
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キヤノン APS-C戦略

要約

しかし富士フイルムが状況を変えた。富士フイルムはAPS-Cを、プロ向けボディ、プロ用レンズ、高解像度、実用的なAFを備えた本格的なシステムへと育てた。キヤノンも優れたAPS-Cカメラを出してきた。それは否定しない。EOS R50を見れば分かる。手頃な価格で高い性能と価値を提供している。

ただし、プロ用途に関して言えば、キヤノンは一貫してフルサイズを重視してきた。APS-Cは長期的に使い続ける目的地ではなく、入り口や通過点として扱われてきた。APS-Cを本気で設計せず、数年使うと「必要な性能を得るにはフルサイズに行くしかない」と感じさせる作りだった。そこが最大の問題点だ。

キヤノンのリスクは、フルサイズユーザーを失うことではない。APS-Cユーザーを上に押し上げることでもない。APS-Cというカテゴリーそのものが、他社のプラットフォームで定義されてしまうことだ。もし写真家が「本気のAPS-Cは富士フイルムにある」と判断したら、キヤノンはアップグレードパスを失うのではなく、そのセグメントでの存在意義を完全に失う。フルサイズ機やレンズがどれほど優れていても関係ない。その写真家は最初からキヤノンのフルサイズに行くつもりがないからだ。

そこでEOS R7 Mark IIだ。キヤノンが本気でAPS-Cの信頼性を高めようとしているなら、単なるモデルチェンジでは終わらないはずだ。まずセンサー戦略だ。高級APS-Cとして成立させるには、解像度だけでは足りない。ただし、3000万画素以上は必要になる。スペック競争のためではない。野生動物撮影で実用的なトリミング耐性を確保するためだ。Canon Rumorsは3900万画素センサーを報じており、高速な読み出しと組み合わされるなら、最近のキヤノンの方向性と一致する。

次に連写とバッファだ。初代EOS R7は高速だったが、余裕がなかった。EOS R7 Mark IIでは、より深いバッファ、より速いクリア、撮影者を罰しない撮影体験が求められる。CFexpress Type Bスロットは、その目的に合致する。高解像度での持続連写を可能にし、データの高速オフロードやカード上でのトランスコード、編集すら可能にする。

次にポジショニングだ。EOS R7 Mark IIは安価なEOS R5やミニEOS R5にはならない。このカメラは安くない。APS-Cの強みである望遠効果、速度、携帯性を前面に出し、極端な低照度性能といったフルサイズの利点は上位機に残す。このバランスこそが、単一スペック以上にキヤノンにとって重要だ。

これは富士フイルムの販売台数への反応ではない。ニコンとの勝ち負けでもない。キヤノンが抱えていた死角を埋める動きだ。EOS R7 Mark IIは妥協案ではなく、目的地として位置づけられている。高速読み出し、深いバッファ、信頼できるAF。EOS R1の思想を一部取り入れた、フラッグシップAPS-Cとして扱われている。価格はEOS R1ではないが、考え方はそこに近い。

APS-Cで存在感を出す必要がある

なぜキヤノンがAPS-Cフラッグシップを発売するのか、その理由をOrdinaryFilmmakerが伝えています。上記は一部を引用したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。

記事では、キヤノンがAPS-CのフラッグシップモデルとなるEOS R7 Mark IIを発表する理由として、APS-Cカメラの存在意義を保つために必要なことだったとしています。その理由として、例えば富士フイルムが本気でAPS-Cセンサーでフルラインナップを完成させ、プロフェッショナル向きのカメラを提供すると、キヤノンにとってはAPS-C市場すべてを富士フイルムなどのメーカーに奪われてしまう可能性があるということのようです。

もしキヤノンがAPS-Cでの存在意義を失ってしまうと、エントリーAPS-Cミラーレスカメラを購入した人が、同じマウントのフルサイズ機に移行することもなくなってしまうということで、APS-Cは非常に重要な市場だと考えていることになります。

しかし、APS-C機を発売することでフルサイズの売上を落とすわけにもいかないということで、その立ち位置が非常に難しいカメラになると記事では述べています。

これにより、キヤノンにはなかった空白を埋めることになり、APS-Cにおけるキヤノンの考えを示すカメラになると指摘しています。

あくまでこれは想像のようですが、もし事実ならかなり深いところまで考えてEOS R7 Mark IIを開発したことになりますね。まだ確定的な噂は流れていませんが、長い事噂されているので発売は間違いないと考えてもよさそうです。

さらにキヤノンの新製品の噂を「EOS R7 Mark II 新開発3900万画素裏面照射型搭載 26年2月発表か」で詳しくお伝えします。

OrdinaryFilmmaker

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 本気のAPS-C機が無いとAPS-Cセグメントごと失う、なんて極論もいいとこ。もしそうなら、台数シェアトップはとっくにフジになっているはずでしょう。最初から「APS-Cしか使わない」「いずれ旗艦機に乗り換える」と決めている人が多数派のわけないですよ。

    最初からAPS-C一筋の人が、最後まで一貫するとも限りません。一例ではありますが、ライフステージの変化で撮影対象が増え、初のフルサイズでRPを検討している友人がいます。こういう時にフルサイズ・APS-Cが同一マウントの利点が出ますね。(フジのAPS-C一貫性が魅力的なのも言わずもがな)

    もちろん、旗艦機が絶対出ないと断言はしませんし、できませんけども……

  • 理由はただ一つ
    R7を出しているからじゃないですか?
    キヤノンはこのカメラをどういうキャラクターにしたいかでmark2の像が見えてくると思う。逆にユーザー側のニーズはほとんど汲み取られることは無いと思っている。ミラーレス時代になってからそんな印象を強く受けるなぁ。
    mark2が出るかどうか?については出ると思う。ミラーレスに舵を切って一度ラインナップをシュリンクする機会はあったのにそれでも出して来たのはそういうことだろう。

  • そもそもR7は90Dのミラーレスクラスのように感じていました。
    7シリーズは5シリーズと同等のボディの作りを感じていたのにR7にはそれを感じられませんでした。
    なのでなぜ [R7] として出したのか、R7が [R10] で、R10が [R30] とかだったらミラーレスでは7シリーズはなくなり、FF機は一桁でAPS-C機は二桁 (R100がありますが) とわかりやすかったのですが。
    [7] を名乗るのであれば7D / 7DIIのような5シリーズに負けないくらいのボディをR7IIには期待したいです。

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