2021年7月のレンズ交換式カメラ出荷数量
-CIPA
CIPAがデジカメの出荷数量を発表しています。上記はレンズ交換式の出荷数量グラフで、コンデジやコンデジを含めたカメラ全体のグラフについては上記の記事元リンクからご覧ください。
出荷数量をみると、残念ながら順調に増えているということにはならず、コロナ渦でカメラ販売が落ち込んでいた前年の7月並に推移していることがわかります。ただ、2019年のグラフをみるとわかるのですが、カメラが売れない月というのは2月や7月近辺なので、だから出荷数量が落ち込んでいるとも見えますが、全体的な数量が売れていないので、非常に残念なことになっていると言えそうです。
前年の7月よりも売れているというのは、カメラメーカにとっては嬉しいことかもしれませんが、それでも2019年のおよそ60%しか売れていないというのは非常に厳しいと思いますね。
耐久消費財となったカメラ
カメラは、以前は日々の技術の発展がすごく速くて、数年前のカメラと比較するとカメラの性能は飛躍的に向上していた時期がありました。そのため、新製品が発売されるたびに製品を買い換える人も多くいました。
しかし、最近のカメラは一般の人が利用するぶんには、すでに満足な性能を得てしまい、新製品が発売されたからといって、すぐに買い換えようと思う人は少なくなっています。実際に、カメラの購入者の30%~40%が故障のための買い換えとなっています。
そのため他のメーカとの差別化のためにどんどん高機能化しないといけないのに、高機能化しても必要以上の機能になってしまっていて、なかなかカメラが売れないというジレンマに陥っている可能性が高いと思いますね。
いまは動画性能、瞳AF、グローバルシャッター機能などで、なんとか買い換え需要を得ていると思いますが、それらもすべてのカメラが実装してしまうと、さらに買い換える理由がなくなってしまうのだと思います。
これを挽回するためには、何かしらの革新的なイノベーションが必要になると思うのですが、問題はどのカメラメーカがそれを実現できるのか?というところだと思います。個人的にはやっぱりそのあたりもソニーが強いように思えます。
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