ニコン初のREDミラーレスカメラに期待できること
ニコンがRED社の技術を搭載した動画撮影向けのミラーレスカメラを発売するという噂が流れていて話題になっています。どのようなカメラになる可能性があるのか、この記事で詳しくお伝えします。
ニコンは、有名なREDCODE RAW記録フォーマットを含むREDの技術を取り入れたカメラを、ソニーのFX3と似たスタイルのカメラとして投入すると見られている。NikonRumorsによれば、このカメラはNikon Zr(rはREDを意味する)と呼ばれる予定だ。
パナソニックもFX3のライバル機を投入する見通しで、ソニーもα7 IVと同じセンサーを搭載した廉価版のFX2を発表する予定だ。いずれにせよ、今夏は映像制作者にとって注目すべき季節になりそうだ。
- 予想される仕様
- 6K REDCODE RAW 60fps対応
- N-RAWも採用を継続、さらにProResにも対応
- Z6IIIと同じ部分積層型2400万画素センサー
- 内蔵RED LUT(ルックアップテーブル)とリアルタイムLUT記録機能
- EVF(電子ファインダー)やメカシャッターは非搭載
- 写真用ハイブリッドカメラとしての機能も健在、RAW連写20コマ/秒
- 価格は約4500ドル程度を想定
- 6K撮影時で14bit読み出し、14.5ストップのダイナミックレンジ
3.5インチ以上のディスプレイを搭載した初のミラーレスカメラになる可能性がある。これは筆者が長年求めていたものだ。このカメラにもう一つREDの技術であるMotion Mountが搭載されるかどうかはまだ不明だ。
MotionMountとは、初期のRED DSMCカメラに搭載された電子NDシステムで、グローバルシャッターのように機能するフィルターを備えたものだった。これは従来の映画カメラのロータリーシャッターのように動作する設計で、REDがその特許を保有している。そのため、ソニーのFS5のような例外を除けば、電子NDフィルターがミラーレスカメラに広く普及していない一因とも言われている。
各社の中でもニコンが本格的に映像制作市場に参入する動きは非常に興味深いものだ。Nikon Z9やNikon Z8の成功を受けて、最高品質のRAWコーデックを採用し、180度シャッターでの露出制御を可能とするといった、まさに映像制作者が求めている基本機能がある本格的な製品を生み出す可能性がある。これまでは、原始的なネジ式のNDフィルターとの組み合わせに頼らざるを得なかったことを考えると、大きな進歩だ。
ボックスか箱型か?
ニコンがREDの技術を搭載した動画撮影向けのカメラを発売するとして話題になっています。
そのカメラはNikon ZRと呼ばれるのではないかと噂されており、上記の記事はそのNikon ZRへ期待する機能について述べています。
まず最初にですが、実はNikon ZRのデザインに関しては複数の解釈がなされています。それが、いわゆるこれまでのREDのカメラのようなボックスタイプのカメラになるという解釈と、ソニーのFX3のような箱型タイプになるという解釈です。
おそらく、この噂の発端はNikonRumorsだと思いますが、NikonRumorsには「レンガ型」のカメラという表記がされているため、個人的にはFX3やNikon Z30のような箱型デザインの動画向けミラーレスカメラになるのではないかと考えています。ライバルは完全にソニーのFXシリーズということになるのだろうと思いますね。
上記の記事も、ボックス型のデザインではなく箱型のデザインを想定していて、そのためFX3と似たスタイルのカメラを投入すると記述しているのだろうと思います。
そして想定される仕様としては、6K REDCODE RAW 60pの記録をすることができ、さらに動画向けということで部分積層型センサーを搭載し、さらに静止画撮影も可能なハイブリッドカメラになるのではないかとしていますね。
価格は4500ドル程度になるということですが、4500ドルを記事執筆時点の為替レートで換算すると約65万円という価格になり、かなり高額なカメラになることがわかります。
ここでは静止画撮影も可能なハイブリッドカメラとなることを期待しているようですが、EVFもメカシャッターもなく、映像制作者向けにかなり高価格に設定されているこのカメラで、それほど静止画の機能を高める必要がないようにも思えます。
というわけで、発表が近いと言われているNikon ZRですが、どのような機能が搭載されるのか非常に楽しみですね。
(source)EOS HD
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コメント
コメント一覧 (0件)
レンガ型ということは、FX3の対抗機種的な立ち位置のカメラになるんでしょうか。
やはり立ち位置としてはFX3のようなファン内蔵かなと思うので、Z30よりかは厚くなるかと思います。
レンガ型となるとFX3のようになりそうですね。
Z6IIIはあくまでも写真機ベースで動画にも対応した機種として、このZr?は完全に動画メインの人向けという感じでしょうか。
ソニーはFX2を出すようですが逆にソニーは動画機ベースながらもティルト式EVFとメカシャッター有りで写真にも配慮してそうな機種を出そうとしている模様。
パナはS1IIという部分積層型2400万画素で小型ファンを搭載したハイブリッド機。
各社それぞれの方向性で面白いですね。
箱型とボックス型って違うんですか?
ずっと一緒だと思ってました。
FX3のようなデザインになるならFX6のようなタイプも登場するのでしょうか?
それともそれはZ9の役目か?
RED買収を経てどんな動画向けカメラを出してくるのか非常に楽しみですし、それによって今後のラインナップ構成に変更があるかどうかも気になります。
余談ですが、こういったシリーズが数字ではなくアルファベットで表記されるのであれば、一時期流れたZhの噂も若干信憑性が出てきます…かね?