ケルンメッセは11月27日、写真映像関連の見本市「フォトキナ」の主催を当面中止すると発表した。
プレスリリースでは、オンライン形式といった新しいスタイルでのフォトキナ開催に関する言及などもなく、70年の歴史を持つフォトキナが、この決定により事実上の終わりを迎える形になっている。なお、2019年と2020年の開催はいずれも中止となったため、2018年9月がケルンメッセにおける最後のフォトキナ開催だった。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1291879.html
フォトキナ2021は開催中止が決定
デジカメWatchがドイツで開催されていたフォトキナについて報道しています。
報道されている内容は上記のような内容なわけですが、とりあえず決定していることはフォトキナの開催は当面中止されるということです。
ですが、オンラインでの開催もないようですし、その後についての開催の有無についても記述されておらず、これが事実上の開催の中止になったのではないか?と見られています。海外のカメラ関連のサイトでも同様の見方がされていて、今後、フォトキナが開催されるとは思わないという意見が多いようですね。そのため、世界最大で、最も権威のあるカメラ展示会の一つであったフォトキナは、2018年で事実上、終了したということになりそうです。
出展の体力がなくなったメーカー
フォトキナは、もともと隔年で秋に開催されていたのですが、2018年秋の開催の次からは、毎年の春に開催をしようということで動いていました。なので、2018年の秋の次が2019年の春の開催となったのですが、たった半年しか猶予がなかったため、開催期間が短すぎるとして2019年春の開催はキャンセルされ、2020年の春に開催される予定でした。
ですが、2020年に開催されるフォトキナには、ニコンをはじめ、ライカ、オリンパスなども参加を見合わせるということが表明されていました。
実際には2020年春の開催予定だったフォトキナも、新型コロナウィルスの蔓延で延期になってしまったわけですが、ニコン、ライカ、オリンパスは新型コロナが蔓延する前、2019年にはフォトキナへの出展を見合わせていますので、今回の新型コロナと、ニコン、ライカ、オリンパスの出展見合わせは新型コロナとはまったく関係なく決定されていたことになります。
今回のフォトキナの事実上の中止は、カメラ市場が縮小していることと、出展しない有名メーカがでてきたことで、カメラの展示会というものの意義がかなり低下しているということを意味しているのかな?と思いますね。実際にブースを作るとなると、製品を展示したりするだけならともかく、講師を呼んで講演したり、ブースを作るために装飾品などを特別に発注したり、コンパニオンのおねいさんを雇ったりと様々なお金がかかるわけですが、カメラ市場の縮小で、そこまでして出展してもお金がかかるだけでリターンが見込めないと考えても仕方がない状況になっていると思いますね。
来年日本で開催されるCP+はオンラインで開催されることが決定しています。ですが、そのCP+も来年以降は継続して開催されるのかどうかもわかりません。カメラ市場はかなり厳しい状況になっていると考えられますね。
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コメント
コメント一覧 (1件)
もうカメラ産業は、万人に注目される花形産業ではないのかもしれませんね!TVのNEWSで
『どんなふうに撮れましたか?カメラの画像を見せてください』というインタビューでも登場するのは必ずスマホです。もう世界中でカメラとして撮影のツールとしてスマホが主要な位置を占め、デジタルカメラは趣味的(ホビー)の範疇に位置付けられているのかもしれません。
コロナ禍の影響もあるかも知れませんが、映像産業のターニングポイントを迎えているのではないでしょうか。