デジカメ売れ筋ランキング
2024年1月、待望のα9 IIIがついに登場しました。しかし、その初動はどうだったのでしょうか?有名カメラショップの売れ筋ランキングから見えてくる真相とは―。
■ヨドバシカメラ
1 ソニー「α7 IVズームレンズキット(ILCE-7M4K)」
2 ソニー「α7 IV(ILCE-7M4)」
3 フジフイルム「X-T30 II XC15-45mmレンズキット」
4 ソニー「α7C II(ILCE-7CM2)」
5 ソニー「α7R V(ILCE-7RM5)」
■ビックカメラ
1 ソニー「VLOGCAM ZV-E10パワーズームレンズキット(ZV-E10L)」
2 ニコン「Z fc 16-50 VR レンズキット」
3 キヤノン「EOS R50 RF-S18-45 IS STM レンズキット」
4 キヤノン「EOS R50 ダブルズームキット」
5 オリンパス「PEN E-P7 EZダブルズームキット」
■カメラのキタムラ
1 ソニー「VLOGCAM ZV-E10パワーズームレンズキット(ZV-E10L)」
2 フジフイルム「X-T5 XF18-55mmレンズキット」
3 キヤノン「EOS R10・RF-S18-150 IS STM レンズキット」
4 キヤノン「EOS R6 Mark II」
5 キヤノン「EOS R50 ダブルズームキット」
■マップカメラ
1 ソニー「α7C II(ILCE-7CM2)」
2 ニコン「Z 8」
3 キヤノン「EOS R6 Mark II」
4 フジフイルム「X-T5」
5 ソニー「α9 III(ILCE-9M3)」
■フジヤカメラ
1 ニコン「Z 8」
2 キヤノン「EOS R6 Mark II」
3 ソニー「α9 III(ILCE-9M3)」
4 オーエムシステム「OM SYSTEM OM-1 12-40mm F2.8 PRO IIキット」
5 ニコン「Z f」
α9 IIIの販売は低調だった?
有名カメラショップのデジカメ売れ筋ランキングが公開されています。集計期間は2024年1月となっています。ランキングの解説などもありますので全文は記事元リンクからご覧ください。
さて、ランキングの注目点は1月26日に発売されたα9 IIIの初動がどうなったのか?ということに尽きると思います。というわけでランキングをみてみると、マップカメラとフジヤカメラにランクインしているのみで、しかもマップカメラでは5位、フジヤカメラでは3位と1位を獲得することができませんでした。
本来なら発売日当日が、最もバックオーダーを抱えている時期なので一斉に出荷して上位を狙えると思うのですが、残念ながらそうはならなかったようです。
しかもランキングに入ったのはマップカメラとフジヤカメラという関東での老舗カメラ専門店だけです。価格が高くグローバルシャッターを採用した、ある意味特殊なカメラということで、購入者のほとんどはプロフェッショナルであることが考えられます。マップカメラ、フジヤカメラのみにしかランクインしなかったのは、そういう背景があるからかもしれません。
さらに価格.comの調査によれば、大手家電量販店ではα9 IIIは軒並み在庫なしの状況になっています。記事執筆時点で購入できる有名ショップはヨドバシ、ノジマのみで、カメラのキタムラ、Joshin、コジマ、ビックカメラ、ヤマダ、ケーズデンキなどでは在庫がない状況です。そのためα9 IIIの供給はかなり絞られていた可能性があるのかなと思いますね。ソニーとしても、それほど売れるとは考えていなかったのかもしれません。
また、一方で、ソニーがカメラとレンズの生産に問題を抱えている可能性が指摘されています。
あるときいきなり問題を抱えることになったのではなく、じわじわと生産量が減っていった場合、α9 IIIの発売前の生産数量はかなり少なかった可能性も考えられ、このことが供給不足につながり、さらにランキングに反映された可能性もあるのかなと思いますね。
しかし、こうしてランキングをみると各店ごとに色が違って面白いですね。
マップカメラとフジヤカメラは高価格な商品でも上位にランクインしていて、ハイアマチュアやプロフェッショナルな人の割合が多いことがうかがえます。
一方でビックカメラ、カメラのキタムラはEOS R50がランクインしたりZV-E10が1位に入ったりしていて、一般的なカメラユーザが多いと判断できそうです。
面白いのはヨドバシカメラで、ヨドバシカメラはほぼ家電量販店といってもいいと思うのですが、同じくいまでは家電量販店となっているビックカメラとは正反対です。α7 IVやα7R Vなどが上位にランクインしていて、こちらはどちらかというとハイアマチュアよりのランキングとなっていますね。なぜなのでしょうか?集計対象の店舗がカメラを多く扱っている特定の店舗だけということになっているのでしょうか。
さらに「ソニーのα7C IIが首位 Nikon Z 8が2位 マップカメラ最新ランキング公開」ではマップカメラの売れ筋ランキングについて詳しくお伝えしています。
(記事元)PHILEWEB
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コメント
コメント一覧 (4件)
GSのメリットは換えが効かない一方で、一般層には効果が薄い(歪み:最新の積層なら目立たない&連写足りるならメカでいい、ストロボ:HSSやNDである程度カバー可能)ので、これは間違いなくニッチですね。
産業向けでは必須(微かな歪みも不可、超高速シャッター&ストロボ併用必須な高速ライン検査など)ですが、報道・スポーツ写真と言えどもコンシューマー向けでは”必須”ではないでしょう。
ソニーも百も承知の上で、半ば技術アピールとして出したんだと思います。ソニーストアではバカ売れ、も考えにくいかと……もちろん、必須でなくとも効果的、という点で大いに意義はありますけどね。どうしても歪みは嫌だっていうハイアマもいますし。
PHILEのヨドバシカメラのものはおかしい、というかCAPAのヨドバシものと全く違いますね。CAPAでは
1月上期 1位 α7CⅡボディ 1月下期 1位 α7CⅡボディ
α7Ⅳボディ 2位 α9Ⅲボディ
α7ⅭⅡズームキット 3位 α7Ⅳズームキット
とかですし、X-T30Ⅱは10位以内に出てきません。PHILEの方が少しおかしそうです(ある1店舗のみかも)。
PHILIP webのランキングは売れ筋とのことです。
本来「売れ筋」とは販売数の多い商品の意味ですが、販売店が売りたい「売り筋」を売れ筋と称することもあるそうです。
ソニーはランキングの出るヨドバシで重点販促しており、ヨドバシにとってはソニーのカメラが儲けの大きい売り筋ということになります。
高額商品である上に動体撮影あるいは高速日中シンクロ撮影が必要な方がお買い求めになるのでしょう。
既存の製品で十分仕事が出来ている方が多いのではないかと思います。