増収でも「負け組」?
各社の増収率は以下の通りだった。
・キヤノン
増収率:9.8%(四半期の売上高8333億円)
・ニコン
増収率:26.9%(四半期の売上収益1408億円)
・HOYA
増収率:15.9%(四半期の売上収益1626億円)
・富士フイルムホールディングス
増収率:15.0%(四半期の売上高6225億円)カメラ/光学/複合機業界の4社は、いずれも四半期増収となった。
しかし、これらの数字の背景をひも解くと、売り上げの面で各社の明暗は分かれたといえる。その理由とは。次ページ以降で詳しく解説する。
DIAMOND onlineにキヤノン、ニコン、HOYA、富士フイルムの決算状況についての記事を投稿しています。記事は有料記事となっていますので、全文は記事元リンクからご覧ください。上記は無料公開分の記事のみ引用しています。
記事によれば、キヤノン、ニコン、HOYA、富士フイルムなどカメラ、光学メーカは今年度の7~9月期の決算データでは、上記で引用したようにそれぞれ全社で増収になっているけれども、そのなかでもキヤノンとニコンは負け組、HOYAと富士フイルムは勝ち組だとしています。
ニコンなどは増収率が26.9%と他社よりもかなり大幅な増収なのに、どうしてキヤノンとニコンは負け組なのでしょうか。
大事な比較対象
これらの増収というデータは、前年同期比の決算と比較してのデータだとしています。1年前というとオリンピックが開催されるかどうか、延期するのかどうかといったことが話題になっていた頃の話で、新型コロナに対する危機感がピークになっていた頃です。
当時はイベント開催はとんでもないという状況でしたので、カメラの需要もかなり少なくなっていた頃ですよね。なので、カメラの需要が低迷していた去年と比較するのはおかしく、コロナ渦以前の決算データと比較するのが一般的な考え方ということを述べているようですね。
なのでコロナ渦以前の状況と比較すると、ニコンとキヤノンは実質的にマイナスの増収なので「負け組」に分類されているということをいいたいのだろうと思います。
確かにそういう比較をすると、ニコンとキヤノンは増収率でマイナスとなるので、完全にコロナ渦以前の頃に復活しているというわけではなく、むしろ減収になっているということが言えるのかもしれません。逆に富士フイルムはコロナ渦以前と比較しても増収なので「勝ち組」ということなのでしょうね。
いまは半導体不足などの影響がカメラメーカにもじわじわとでてきていますので、今後の決算データにも影響がありそうなので心配になりますね。
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