シグマ 85mm f/1.2ほか大口径中望遠レンズの新特許を出願

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シグマ 新レンズの特許を出願

概要

【技術分野】
  本発明はスチルカメラ、ビデオカメラなどの撮像装置に用いる撮影レンズに好適な結像光学系に関するものである。

【背景技術】
  近年、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置において大型の撮像素子を採用したカメラが普及している。また、ボケ像の大きさや高速シャッターの利用を求めるために大口径比のレンズが望まれる。一方、オートフォーカスや動画撮影においてはフォーカシングに用いるレンズはアクチュエータの負担を減らすために軽量化が望まれる。しかしレンズを大口径比化するとフォーカシングに用いるレンズも大型化してしまいアクチュエータやその制御の負担が増えてしまう。特に大口径比の望遠レンズにおいてはレンズ径が大型化する傾向にあるのでフォーカシング用のレンズの軽量化は重要な課題である。

【発明が解決しようとする課題】
  本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、大型の撮像素子に対応し、フォーカシングにおいて主に駆動するフォーカスレンズの軽量化を考慮し、大口径比化と良好な収差補正を両立する、結像光学系を提供することを目的とする。

主な実施例

焦点距離 85.00 81.53 77.59
Fナンバー 1.24 1.25 1.30
全画角2ω 27.50 26.76 25.64
像高Y 21.63 21.63 21.63
レンズ全長 152.51 152.51 152.51

焦点距離 105.00 98.71 91.80
Fナンバー 1.45 1.48 1.52
全画角2ω 22.41 21.21 19.59
像高Y 21.63 21.63 21.63
レンズ全長 146.00 146.00 146.00

焦点距離 133.00 123.31 112.90
Fナンバー 1.45 1.46 1.50
全画角2ω 17.78 17.56 17.17
像高Y 21.63 21.63 21.63
レンズ全長 152.50 152.50 152.50

大口径中望遠レンズの特許か

シグマが新たなデジタルカメラ用の交換レンズの特許を出願していたことが明らかになりました。実施例をみるとおおむね以下のような仕様のレンズと考えられそうです。

  • 85mm f/1.2
  • 105mm f/1.4
  • 130mm f/1.4

像高からこのレンズはすべてフルサイズ対応レンズとなっています。それでは、このレンズはどのような特徴のレンズなのか、特許を見てみましょう(当サイトの解釈です)。

今回の特許で提案されている結像光学系は、大型センサーに対応しながら、大口径レンズ特有の“重さ”を感じさせない軽快なフォーカス性能を実現することを目指したものとなっています。しかし、大口径化を進めるほどフォーカス用レンズが重くなり、AF速度や動画撮影時の滑らかさに影響が出てしまうという問題がありました。

この発明の光学系は、この“相反する要求”を巧みに両立させるために、レンズの配置や役割分担を最適化しています。特にフォーカス時に動くレンズをできるだけ軽くしつつ、近距離から無限遠まで安定した描写を維持する点が大きな特徴となっていることがわかります。

大口径レンズでは、フォーカス位置が変わると収差が大きく変動しやすく、特に近距離では描写が崩れやすい傾向があります。この発明では、光線の流れを適切に整えるためのレンズ配置を採用することで、フォーカス位置が変わっても収差が大きく乱れにくい構造になっています。これにより、無限遠の風景撮影から近距離のポートレートまで、安定した描写が得られるようになっています。

One Point!:収差って? 光が理想通りに結ばれず、 にじみ・ボケ・歪みが出る現象のことだよ。 レンズ設計ではこれをいかに抑えるかが超重要なんだ。

実施例では、無限遠・約2.7m・約1.25mといった複数の撮影距離で収差が安定しており、特に近距離でも描写が崩れにくい点が印象的です。これはポートレート撮影において非常に重要な特性です。

実施例のデータを見ると、撮影距離によって焦点距離が大きく変化しており、いわゆるフォーカスブリージングが比較的大きい傾向があります。無限遠では133mm相当の画角が、近距離では110mm程度まで広がるため、動画撮影では画角変化が目立ちやすく、動画用途にはあまり向いていないと考えられそうです。

One Point!:フォーカスブリージングって? ピントを動かしたときに“画角が変わってしまう”現象だよ。 動画では気になるけど、静止画ではほぼ問題にならないんだ。

しかし静止画では、フォーカスブリージングはほとんど問題になりません。そのためこの特許は、動画よりも静止画、特にポートレートのような近距離での描写力が重視される用途に向いた光学系と言えると思います。

本発明の光学系は、レンズの外側が動かないインナーフォーカス方式を採用しています。内部の複数のレンズ群を連動させて動かすことで、フォーカス時の収差変動を抑えつつ、フォーカス群を軽量に保つことができます。これにより、静止画撮影で重要となる高速AFや瞳AFの精度向上に寄与しすると思われます。

One Point!:インナーフォーカスって? レンズの外側は動かさず、 内部のレンズ群だけを動かしてピントを合わせる方式だよ。 AFが速く、レンズのバランスも崩れにくいんだ。

この特許自体には手振れ補正に関する記述はありませんが、光学系の構造を見る限り、手振れ補正ユニットを組み込みやすい配置になっています。特に中央付近に固定されたレンズ群が存在するため、そこに補正ユニットを組み込む余地があるかもしれません。

問題はこのレンズの方向性です。大口径ながら低価格を目指したのか、それとも静止画用に最適な高性能で高価格のレンズを目指したのか興味のあるところですね。特許には、そのような記述はないのですが、極限まで各種の収差を取り除いていると思われることと、特殊レンズを多用している可能性が高いと思われるため、静止画用ハイエンドレンズになる可能性のほうが高そうな印象です。

ただこのレンズ構成図をみると、最近発表されたシグマの135mm F1.4 DG | Artの特許の可能性もありそうです。

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