大口径標準ズームの特許
概要
【出願人】
キヤノン株式会社
【課題】
フォーカシングに関して良好な性能を有するズームレンズを提供する。
【発明が解決しようとする課題】
上記ズームレンズにおいて、フォーカシングに関して良好な性能を有することが求められている。
主な実施例
| 項目 | 広角 | 中間 | 望遠 |
|---|---|---|---|
| 焦点距離 | 20.59 | 34.99 | 58.20 |
| Fナンバー | 2.10 | 2.10 | 2.10 |
| 半画角(°) | 46.42 | 31.73 | 20.39 |
| 像高 | 21.64 | 21.64 | 21.64 |
| レンズ全長 | 205.83 | 205.83 | 205.83 |
| BF | 11.24 | 11.24 | 11.24 |
| 項目 | 広角 | 中間 | 望遠 |
|---|---|---|---|
| 焦点距離 | 20.50 | 35.00 | 48.60 |
| Fナンバー | 2.10 | 2.10 | 2.10 |
| 半画角(°) | 46.54 | 31.72 | 24.00 |
| 像高 | 21.64 | 21.64 | 21.64 |
| レンズ全長 | 198.31 | 198.31 | 198.31 |
| BF | 10.49 | 20.64 | 25.86 |
最近流行の広角よりの標準ズームか
キヤノンがデジタルカメラ用の新たな交換レンズの特許を出願していることが明らかになりました。まずは、主な実施例を見ていきます。おおむね以下のような仕様のレンズとなるようです。増工からいずれもフルサイズデジタルカメラ用のレンズと思われます。
- 20-60mm f/2.0
- 20-50mm f/2.0
このように大口径の標準ズームとなっていることがわかりますね。普通の標準ズームと異なるのは、やや広角端が広角寄りになり、望遠端は標準域までしかカバーしない広角寄りの標準ズームとなっていることです。これは最近の交換レンズでよく見る仕様のレンズですね。また、この交換レンズでは複数のモーターを利用してフォーカスに関係するレンズを動かしているようです。それでは、どのような特徴のあるレンズなのか、詳しく見ていきますよ(当サイトの解釈です)。
このズームレンズは、前側に負のレンズ群が置かれていて、その部分はズームでもフォーカスでも動かないように設計されていると記述されています。前玉を固定したまま内部のレンズ群だけを動かす構造なので、外側の鏡筒が伸び縮みしないインナーズームの雰囲気が強く、ズーム操作が軽く感じられる設計となっているようです。
その後ろには複数のレンズ群が続いていて、ズーム時にはそれぞれが異なる方向へ移動するように配置されているようです。広角から望遠まで画角を変えるために、内部の群が前後に入れ替わるような動きをする構造になっていると考えられます。実施例の数値を見ると、ズーム位置が変わってもレンズ全長が変わらないように示されているため、鏡筒が外側に伸びないインナーズームの可能性が高いように思います。
フォーカスについては、このレンズが少し特徴的で、後続群の中に2つのフォーカスレンズ群が含まれていると説明されています。特許では「フォーカシングに際して互いに異なる軌跡で移動する2つのフォーカスレンズ群」と記述されていて、フォーカス時に2つの群が別々の動きをするような構造になっているようです。一般的な単一フォーカス群とは異なり、フォーカス時の収差変動や画角変動を抑えるための工夫がされているように見えます。2つの群が独立して動くことで、それぞれのレンズ群を小型化しやすく、フォーカスの応答性や滑らかさにも良い影響があるのかもしれません。こうした構造から、このレンズはインナーフォーカスの一種と考えられそうです。
手振れ補正については、この特許の本文には特に記述が見当たらないため、レンズ内手振れ補正を前提とした設計かどうかは判断しづらいところです。ただ、後続群の中にフォーカス用の小さな群があり、それらが独立して動く構造なので、もしメーカーが望めば手振れ補正ユニットを追加する余地はあるのかもしれません。
まるっとまとめると、このズームレンズは内部の複数群をうまく動作させることで高倍率ズームを成立させ、フォーカスは像側の小さな群だけを動かすことで高速化し、鏡筒が伸びないインナーズームの可能性が高い構造になっているようです。ズーム操作の軽さ、フォーカスの滑らかさ、そしてズーム全域での画質の安定性を同時に追求した、現代的なズームレンズと言えるかもしれません。デジカメとこのレンズでスナップやストリートフォトの撮影などに向いているかもしれませんね。
さらにEOS R8 Mark IIのデザインの噂について「EOS R8 Mark II “ソニーのようでキヤノンらしさに欠ける”の声」で詳しくお伝えします。
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コメント
コメント一覧 (1件)
重くなるから20-50mmF2で良いかな、商品化するならば
APSCで使うと32-80mm
かなり扱いやすい焦点距離