FE 400-800mm F6.3-8 G OSSレビュー
(前略)
かつてはこのようなレンズをレビューすることが嫌だった。なぜなら超望遠であるがゆえに、飛んでいる鳥を捉えるのが非常に困難だからだ。ピントは前後に迷い続け、たとえ最終的にピントが合ったとしても、それは最初に狙った構図とは違っていることがほとんどだった。
しかし、先日、私は氷上にいる何百羽ものガチョウを見ていた。どれも飛ぶ気配がなかったが、視界の隅で1羽が飛び立つのを見かけた。私は振り向きざまに、即座に(556mmで)ピントを合わせることができ、その後の138枚の連写のすべてでピントが合っていた。最初に1枚目からこのように。
これはつまり写真家が望んだピントと構図の両方を得られる状況が格段に増えていることを意味しており、例えばこの(770mm f/8)で撮影されたような、自分が誇りに思えるような写真が増えるということだ。
率直に言えば、今は私が住んでいる地域で、1年のうち最も醜い時期だ。だから今、このレンズで気に入った写真が撮影できるということは、より良い季節に撮影する写真家たちは、きっと愛することができるような写真を撮影できるはずだということを教えてくれる。そしてそれは、FE 400-800mm F6.3-8 G OSSがソニーのズームレンズとして初めて800mmに到達しただけではなく、おそらく800mmに到達したズームレンズとして最高の1本であることを示している。
- 長所
- ソニー初の800mmズーム
- 堅牢な防塵防滴性能を備えた美しい製造品質
- 優れた操作性(インナーズームによりバランスが保たれます)
- 優れた機能により、メニューを使わずに済む
- 驚異的なオートフォーカス性能、 静音、高速、正確
- ソニーのスポーツ向けカメラと組み合わせでの素晴らしいトラッキング性能
- ズーム範囲全体にわたって強力で一貫した光学性能
- 口径食が少ない
- 優れたコントラストと色収差の抑制
- ソニーの1.4倍および2.0倍テレコンで使用可能
- 長距離では200-600mm + 1.4倍よりも光学的に優れる
- 短所
- 遅いということは、十分な光が必要になることを意味する
- 手振れ補正はまあまあ
- 大きくて重い
- F8でのコントラストは若干劣る(少し絞る必要がある)
- 開放絞りが暗いと運用が制限される
非常に高速でトラッキング性能も高い
ソニーのFE 400-800mm F6.3-8 G OSSのレビュー記事が公開されています。上記はまとめ部分を引用したものになり、より詳細な解説や豊富な作例がありますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
レビューを見るとFE 400-800mm F6.3-8 G OSSはかなり褒められていることがわかります。まず焦点距離について、800mmともなると新たな境地を開くことができ、さらにテレコンバーターと合わせると、非常に様々な画角で撮影することが可能になり便利だとしています。
オートフォーカスに関してはα9やα1との組み合わせで使うとチート級の能力を発揮して、トラッキング性能が素晴らしくオートフォーカスの速度も速く、撮り逃すことも少ない様子がわかります。
α9 IIIとの組み合わせでの120コマ/秒は圧倒的なようで、それでもフォーカスが全て合うレンズというのはものすごいですね。それがレビューからよく伝わってきます。
さらに「米国で中国製ソニーレンズが消えた? 関税の影響で輸入できず販売を停止か」ではソニー製レンズがアメリカで販売停止されていることについて詳しくお伝えします。
型名 | SEL400800G | |
レンズマウント | ソニー Eマウント | |
対応撮像画面サイズ | ●35mmフルサイズ | |
焦点距離(mm) | 400-800 | |
焦点距離イメージ(mm) | 600-1200 | |
レンズ構成 (群-枚) | 19-27 | |
画角 (APS-C) | 4°10′-2° | |
画角 (35mm判) | 6゚10′-3゚10′ | |
開放絞り (F値) | 6.3-8 | |
最小絞り (F値) | 36-45 | |
絞り羽根 (枚) | 11 | |
円形絞り | ○ | |
最短撮影距離 (m) | 1.7-3.5 | |
最大撮影倍率 (倍) | 0.23 | |
フィルター径 (mm) | 105 | |
手ブレ補正 | レンズ内手ブレ補正方式 | |
テレコンバーター (1.4x) | SEL14TC | |
テレコンバーター (2.0x) | SEL20TC | |
フードタイプ | 丸形バヨネット式 | |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 119.8 x 346 | |
質量 約 (g) | 2475 |
レンズ構成図
MTF曲線
(source)dustinabbott
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コメント
コメント一覧 (2件)
キヤノンに早く追いついたのは良いけど、さすがに400mmスタートは不便
キヤノンと同じ200mmスタートには出来なかったのかな?
AFが思ったより速いですね。これは想定外でした。旧式とはいえやはりリニアの優位性を感じます。描写に関してはお値段なりって感じですね。しかしながら特段悪いわけでもなく、この辺は素直にソニーの技術力を褒めるべきだと思います。ソニーは超望遠の品数こそ少ないですが出すものは妥協点がなくて(目立ちづらくて)まとまりが良い印象を受けます。技術力でいえば大手2社に十分並んできているように思います。
ズーム域に関しても広角側が足りない意見はチラホラ聞きますが、RF200-800mmを見ていると倍率を高くして汎用性を取るよりも、広角域は別のレンズに任せてキッチリ棲み分けする方がソニーに関しては理に適っているように感じました。この辺は実用で感じる部分なのでスペックシートだけでは評価し難い部分ですね。
あとは純正でコンパクトな400mm以上の単焦点が出れば、ラインナップはほぼ盤石になるんじゃないでしょうか。