LUMIX S9はマイクロフォーサーズで発売されればよかった?
パナソニックはLUMIX S9をフルサイズセンサーではなく、マイクロフォーサーズで作ったほうが良かったのではないかという意見があるようです。どうしてそのように考えているのでしょうか?
(前略)
パナソニックが行ったことは、ほぼ同じサイズのフルサイズミラーレスで、APS-CのX100VIに挑戦することだった。必要なレンズを装着する前までのサイズでは。
問題はここにある。LUMIX S9はフルサイズとしては本当に小さい。しかし、フルサイズカメラをどれだけ小さくしても、それにはフルサイズのレンズが必要だ。そして、それをどれだけ小さくできるかには限界がある。
(中略)
しかし、レンズを小さくする方法を知っているだろうか?パナソニックはすでにその答えを知っている。それは小さなセンサーを使用することだ。
(中略)
マイクロフォーサーズはフルサイズより約75%小さく、標準のAPS-Cより約40%小さくなっている。つまりはるかにコンパクトなレンズを使用できると言うことだ。
これが私が望んでいたものだ。実際、SNSの反応を見る限り、多くの人が望んでいたものだ。それはGM1の後継機種だ。本当にポケットサイズのカメラで、本当にポケットサイズのレンズがある。
(中略)
LUMIX S9に対する批判は、ホットシューがない、メカシャッターがない、ビューファインダーがないことなどは、フルサイズセンサーの避けられない大きさのために、パナソニックが重要な機能を削除せざるを得なかったものだ。しかし、これらの機能はGM1 Mark IIには搭載されていた可能性があり、それでもカメラはLUMIX S9のサイズよりもはるかに小さくなっていただろう。
私はLUMIXを批判しようとしているわけではない。なぜならS9は非常にクールなカメラに見えるからだ。しかし、それがしようとしていることは?フルサイズのレンズ交換式カメラがAPS-Cコンパクトと競合することは、リンゴとオレンジの比較だ。そしてS9は決してオレンジにはなれないリンゴなのだ。
(後略)
パナソニックはマイクロフォーサーズでLUMIX S9のようなカメラを作ったほうが良かったのではないかという意見です。
記事では、APS-Cにフルサイズミラーレスカメラが対抗しようとしても、本体サイズの問題はある程度小さくできるかもしれないが、レンズそのものを小さくすることは難しく、富士フイルムのX100VIの対抗機種としては成り立たないというような主張となっています。
それでは、LUMIX GM1とは、どのようなカメラなのでしょうか?その写真をみてみます。
確かにデザイン的にはLUMIX S9と似ている印象ですね。
そして実際にはどのようなサイズ感になるのでしょうか?LUMIX S9とサイズがほぼ同じのX100VIとGM1のサイズの比較画像をこのリンクから見ることができます。
こうして比較してみると、確かに一回り以上も小さくなっていることがわかりますね。X100VIは128mm×74.8mmですが、LUMIX GM1は98.5mm×54.9mmとなっています。
そのためボディ内手ぶれ補正やホットシュー、EVFなどを搭載しても、確かにLUMIX S9よりも小さくできた可能性はありそうです。そして、価格的にもLUMIX S9よりも安い価格に設定できる可能性もあると思いますね。
しかし、記事ではS9をX100VIと競合する機種と位置づけしているわけですが、そもそも実際にそのような計画されていたのかはわかりません。単純にパナソニックはフルサイズミラーレスのエントリー(主に動画向け)として計画していたのなら、そもそもX100VIの競合機種として考えていなかった可能性もあると思います。従って、もしそうであれば、そもそもX100VIと比較することがナンセンスと言えるのかもしれません。
小さくてクラシカルなデザインのカメラのほうが売れるということであれば確かにGM1の後継機種は魅力的になると思いますね。個人的には小さなカメラのほうが好きなので、EVFのあるGM1の後継機種にはちょっと期待してしまいます。しかもレトロデザインならなおさらです。
これまでX100VIと直接的に対抗するカメラは発売されていないわけですが、どこかのメーカがいずれ対抗機種を出すことになるのかどうか、かなり気になるところです。
さらに「カメラの新製品発表の遅れ、供給不足はコンテナが不足して輸送できないから!?」ではカメラの新製品発表がないのは物流が関係している可能性について詳しくお伝えします。
センサーサイズ | フルサイズ |
画素数 | 2420万画素 |
センサークリーニング | センサーシフト方式、手動 |
イメージプロセッサ | L2 Technology(エルスクエア・テクノロジー)搭載エンジン |
被写体認識 | 自動認識(人物 / 動物 / 車 / バイク) |
手ぶれ補正 | 撮像素子シフト方式、5軸補正、Dual I.S.2対応 |
手ぶれ補正効果 | 5.0 |
高速連続撮影 | 【SH30:超高速】30コマ/秒(AFS/AFC/MF) |
動画撮影 | 最大6k 30p |
シャッター速度 | 60~1/8,000秒 |
ISO | ISO 100-51,200 |
フォーカスポイント | 像面位相差AF(779点測距)コントラストAF(315点測距) |
EVF | × |
背面液晶 | アスペクト比3:2 / 3.0型 (7.6cm) / 静電容量方式タッチパネル搭載 液晶モニター |
メモリカードスロット | SDメモリーカード / SDHCメモリーカード※1/ SDXCメモリーカード※1 |
サイズ | 126mm×73.9mm×46.7mm |
重量 | 約486g (本体、バッテリー、SDメモリーカード含む) |
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コメント
コメント一覧 (2件)
まさにこの記事の通り。
ボディはある程度小さいのですが、20-60mmや28-200mmを付けるとアンバランスになりました。
ファインダーがあればまだ少し構えやすくなりますが、ないので使いにくそうです。
展示機を見て、断念しました。
ライカのm4/3コンデジ、D-LUX8でも買おうかなと思いました。
こういう批判が出てマイクロフォーサーズが関心を集めることもパナソニックの策の一部でしょう。
来年頭ぐらいに GM9 発表では?