デジカメ出荷数量が前年並みにまで回復
CIPAが2021年2月期のデジカメ出荷数量を公開しています。
-CIPA
上記がCIPAが公開した全世界向けのレンズ交換式デジカメの出荷数量推移グラフになります(画像クリックで拡大します)。
グラフをみると2021年1月と2月のレンズ交換式デジカメ出荷数量は、2020年1月と2月とほぼ同水準まで回復していることがわかります。2021年1月は2020年1月の93.3%、2021年2月は2020年2月の94.45%まで回復しているということがいえそうです。
コロナ渦以前水準までの回復が意味すること
もう1年以上前の話になります。コロナが世界的な影響になるかもしれないと言われていたのが1月で、そのさなかの1月20日にダイヤモンドプリンセス号が新横浜を出港していきました。その当時はまで新型コロナの問題がさほど大きくなっていなかった頃です。そしてそのダイヤモンドプリンセス号が横浜に入港して隔離されたのが2月3日です。
去年の2月は、まだまだそんなのんびりしていた時期で、2020年2月も2020年1月と同水準でカメラは出荷されていました。ところが様相が変わるのが2020年3月ですね。日本の全国各地でポツポツと感染者が見つかりだし、卒業式や入学式をどうするのか?春休みの旅行は?などと話題になったり、トイレットペーパーや消毒用アルコールなどが無くなるような状況になっていきます。
そうなると旅行やイベントどころではないので、グラフをみるともうかなりカメラの出荷数量が少なくなっていることがわかりますね。しばらくはその状況が続きますが、新型コロナの第2波が収束したと思われる10月頃には出荷数量もかなり復活してきているのがわかります。
そして2021年1月/2月は、まだ完全に収束仕切っていない状況にも関わらず、カメラの出荷数量はコロナ渦による影響が大きくなる以前の水準まで復活しているということになります。
これをコロナ疲れで外出したり旅行したりする人が増えているので需要が戻ってきていると判断するのか、EOS R5/R6やα7C、α7S IIIなど魅力的なミラーレスが発売されたので一時的に需要が喚起されたのかと考えることについては意見が分かれるかもしれませんが、いずれにせよコロナが問題となる直前の時期程度まで、まだコロナの問題が完全に収束していない状況で、需要が復活しているというのは、カメラ市場にとっては朗報ではないのかな?と思いますね。
ですが、今後には第4波の可能性や、変異種によって感染爆発が発生する可能性も考えられるので、まだまだカメラ市場が安心という状態ではなさそうです。たぶんワクチン接種が終わるまで、このような状況が続くのだと思いますね。様々な産業に大きな影響が続きそうです。
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