ニコンがレンズ工場に設備投資
ニコンが栃木県にレンズ工場を建設することがわかりました。宇宙に関係する部品や、半導体の製造に使われる部品など様々なレンズを製造していくそうです。
ニコンは主力のデジタルカメラ市場が縮小に向かうなか、再成長戦略を展開する。レンズを軸とした光を操る部品に強みを見いだし、レンズ工場の刷新など1000億円の設備投資に踏み切る。宇宙産業や最先端半導体を支える黒子となり再成長を目指す。
「米粒のように小さいものから、半導体装置に使う大型まで、栃木にあらゆるレンズを生産する工場をつくる」。4月に社長に昇格した徳成旨亮氏の指揮のもと、レンズ生産拠点の栃木…
以前、ニコンがプレスリリースを出し、栃木ニコンに2棟の新工場を建設し、2030年までに約1000億円を投じて、各地の生産拠点を整備するとされていました。
栃木ニコンにおける新棟建設の検討着手
様々なレンズ製品の生産体制を強化
2024年6月10日
株式会社ニコンは子会社の株式会社栃木ニコンにおいて、既存の製造棟の一部を解体し、以下のとおり、2つの新棟を建設することの検討に着手します。
ニコンは、現中期経営計画において経営基盤の強化を進めており、2030年までに約1,000億円を投じて、全事業を支える各地の生産拠点を整備します。
この度の新棟建設は、デジタルカメラ用交換レンズや顕微鏡の対物レンズなどの生産体制強化を目的としたもので、2025年度の着工、2027年度中の竣工を予定しています。顧客要望にフレキシブルに対応し、様々なレンズ製品を効率的に生産するレジリエントな体制を構築する予定です。
交換レンズも製造していくように記述されていますが、この他、宇宙産業や半導体製造装置などで利用されるレンズも製造していくようです。記事では、米粒サイズから半導体製造装置に利用するような大型のレンズまで製造するということで、かなり他の事業への進出も含める形で検討されているようです。
宇宙ですとおそらく人工衛星などに搭載されるカメラや赤外線カメラや、様々な制御に使われるようなレンズも対象になってくるのかもしれません。いまは様々なものにカメラやセンサーが使われているので、自動運転用の車載カメラですとか、そういったカメラやセンサー向けのレンズも生産していくのかもしれませんね。
さらに「Nikon Z 6IIIのダイナミックレンジ 低ISOでZ 6IIとほぼ同じという測定結果」ではZ 6IIIのダイナミックレンジについて詳しくお伝えします。
(記事元)日本経済新聞
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コメント
コメント一覧 (2件)
そんなに投資して回収出来るのかよ
半分にしとけ
レンズ何本売ったら回収出来んだよ(笑)
ニュースリリースにもあった2つの新棟建設の目的は過去拡張していく中で乱立してしまっている既存製造棟の集約(250億円)だと別記事でありました。
残りはタイ工場の他、他事業生産拠点施設の増強・更新などに充てられるわけです。
今回の日経記事後半にも書かれていましたがニコンは業績は安定してきているものの成長スピードが遅く、稼ぎ頭の映像事業もカメラ市場の低迷を鑑みれば将来の展望が決して明るいわけではありません。
今ここで小さく纏まっていてはいよいよ危ういという徳成氏以下経営陣の危機感が伺えます。