ミラーレスカメラの販売が好調
CIPAが2022年7月のデジタルカメラ出荷数量を公開しました。販売数量はどのようになっているのでしょうか?
それではグラフをみてみましょう。
CIPAの2022年7月のレンズ交換式カメラの出荷数量をみると、前年同月で約150%となっていて、前年からはかなり回復している様子がわかります。恐らく新型コロナウイルスに関係する自粛要請などがなかったことから、8月の夏休みに向けて多くの人が旅行などの計画をして、その結果、カメラが売れたという側面もあるのかなと思いますね。
この他、ミラーレスカメラの生産が、半導体などの部品不足の影響を受けなくなりつつあることや、ミラーレスカメラの新製品の発売が続いたことも影響しているのではないかと思います。とりあえずは良い兆候と言えるのかもしれません。
一眼レフも好調に推移
レンズ交換式というカテゴリの統計は一眼レフとミラーレスの販売数の合算になっているわけですが、それでは、それぞれいまどの程度、販売されているのでしょうか?
CIPAの統計によれば、2022年7月のミラーレスと一眼レフのそれぞれの出荷数量と販売金額は以下のようになっているうです。
- ミラーレス 出荷台数 42万1607台 金額 527億8197万9000円
- 一眼レフ 出荷台数 13万4569台 金額 76億1622万1000円
このうちミラーレスは、前年同月比で、出荷台数が172.1%、金額で240.8%となっており、大幅に増加していることが明らかになっています。出荷数量も販売金額も大幅に上昇していることがわかります。
台数ベースが72%増なのに金額ベースでは140%増ということは、それだけ高価格商品が売れているということが言えると思いますね。フルサイズミラーレスや、APS-Cですとよりハイエンドのカメラのほうが売れているということになるのだと思います。
またミラーレスと一眼レフの出荷台数と金額を比較すると、かなり内容が異なっていることがわかります。ミラーレスは一眼レフの3倍強ほど台数ベースでは売れているわけですが、金額ベースでは約7倍も売れている計算になります。
これは、主に一眼レフがエントリー機など廉価な商品を中心に売れているのに対し、ミラーレスではより高価な製品が売れているということが考えられると思いますね。
このようにみると一眼レフの利益率はかなり目減りしていると考えることができるます。ニコンが廉価な一眼レフから撤退というのも理解できるような統計です。
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