CIPA 22年5月の出荷実績を公表
CIPAがデジタルカメラの2022年5月の出荷数量について公表しています。デジカメ市場が縮小している現在ですが、カメラの出荷数量はどのようになっているのでしょうか?
それではみてみましょう。
こちらのグラフはレンズ交換式の出荷数量になります。このほかにもレンズ固定式(いわゆるデジカメ)と、デジカメ全体の出荷数量を示したグラフもありますので、興味がある人は記事元リンクからすべてのグラフをご覧ください。
これまで前年をかなり下回っていた2022年のデジカメ出荷数量ですが、右肩上がりで数が増えているような状況になっていて、2022年5月のデジカメ販売実績で、やっと前年なみの出荷数量まで復帰したことがわかります。
2020年5月から比べれば2倍以上の出荷数量があるわけですが、2020年5月はゴールデンウィークでも自宅で過ごすステイホームが実施されていた頃ですので、それから比べれば出荷数量も向上するのは当たり前という感じだと思いますね。
コロナ禍より前との比較では
今回の発表では、今年の5月は前年の5月並みまで復活していることが明らかになりました。
しかし、このグラフでは2年前のグラフまでしかわからないので、コロナ禍が始まった以前の出荷数量との比較に関してはよくわかりません。
ということで、2020年8月に発表された2020年6月の出荷数量推移グラフを引用してみます。
グラフを追うのは面倒だと思いますので、それぞれの年の5月のレンズ交換式カメラの出荷数値を記述してみます。
・2022年5月 46万7428台
・2021年5月 45万9408台
・2020年5月 21万4523台
・2019年5月 75万3807台
・2018年5月 100万9777台
これを見るとわかりますが、2019年5月には約75万台ほどレンズ交換式カメラが売れていたという統計がでています。そして、2022年5月は約46万台です。ということは、コロナが問題になる前の出荷数量と比較すると、依然、30万台ほど出荷数量が減っているということになります。
つまり、数値だけみると去年の5月レベルにまで復活しているわけですが、コロナ禍が始まった2020年5月と比較すれば大幅に回復しているけれども、コロナ禍以前の状況にまではまったく復活していないということになります。
確かに去年と同レベルまで復活しているのかもしれませんが、完全復活にはまだほど遠いと言えるのではないかと思いますね。それとも、去年と同レベルまで復活したことで、今が底ということになるのでしょうか?
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コメント
コメント一覧 (3件)
将来のことは基本、誰にも分かりませんが、以前のニコンの中期戦略では、2025年でプロ趣味層で300万台、エントリー層で170万台程度(いずれも年間)との予想だったので、一か月平均では40万台程度なので、現段階では想定内なのではないでしょうか。とにかく単にニコンの予想でしかありませんし、その中期戦略でエントリー機は出さないと言っていたのにZ30かという現在ですので、あまり意味ないのかもしれないですが。
苦しい言い訳だろうと前置きしつつ、Z30はVlogモデルであって、Z上位機への乗り換えを見据えたエントリー機ではない、というスタンスかもしれません。実際、関連ページにエントリーという単語は無さそうですし。
レンズキット10万はエントリーとしては少し高く、D3500やKiss系のようにダブルズーム10万切りという価格帯とは確かに異なります。まあ性質的にはエントリーですが……。
「エントリー機」に関して的確な指摘(Vlog機他)、ありがとうございます。今までは使用を避けてきたのですが、ここで中期戦略他も絡めてひと言は書いておきたい感あってのことでした。Z30につき、後はやはりどれだけ売れるか、価格が長期的に下がっていくのかどうか、等でしょうか。しかしとにかく、このままで売れるのかなあ。。。