コンデジ市場であるメーカのシェアが急増
コンデジのシェアに大幅な変化があることがわかりました。どのような変化があったのでしょうか?それでは記事をみてみましょう。
2022年11月のコンデジシェア
- KODAK 24.7%
- キヤノン 19.2%
- ソニー 17.0%
- 富士フイルム 13.2%
- リコー 6.8%
(記事元)BCN
上記は2022年11月時点の各社のコンデジのシェアを書き出したものです。すべてのグラフは記事元リンクからご覧いただくと以下の記事がよりわかりやすいと思います。
まず、1位のコダックですが、22年2月までは5~7%と低迷していたのですが、いきなり4月ぐらいからシェアが急上昇して24.7%のシェアを獲得しています。記事によれば、コダックのシェアが増えているのは価格が安いからなのだそうです。キヤノンやソニーが高級コンデジに舵を切ったことで、廉価なコンデジを発売するコダックの人気が高まり、それがシェアとして現れているとしています。
シェアが縮小する市場で、他社が撤退していくなかで最後まで製品を販売し続け、最終的にすべての需要を得られるようになることを残存者利益といいますが、廉価コンデジの残存者利益をコダックは思い切り得ているということが言えると思います。
面白い動きをするデジカメシェア
記事元リンクのコンデジシェアグラフをみるとかなり面白いグラフになっていることがわかります。まず2022年になって急激にグラフが変動しているところが面白いですね。
それぞれ気になるポイントを見ていきたいと思います。
まずニコンはコンデジの発売から撤退してしまったのでニコンはグラフにも現れなくなってしまいました。いまさらですがコンデジ代わりのNikon 1を継続していたら存在感を出せたかもしれないのになと思います。
富士フイルムが2021年11月頃に急上昇しているのは、チェキのハイブリッドカメラ(ポラロイドとデジカメのハイブリッド)が発売されて、それが市場に受け入れられた頃と一致しています。
ソニーが2021年9月ぐらいからシェアを上げているのは、恐らくですが動画撮影用コンデジのZV-1の影響があるのかなと思いますね。
リコーが2021年にシェアが高かったのは、GR IIIやタフネスコンデジが好調だったからではないかと思います。しかし、いまは低迷してしまっています。これは、恐らくですがほぼリコー製品は直販になってしまったのでBCNランキングでは集計されていない可能性があるのかなと思います。
そして存在感が増しているのがコダックです。各社が高級コンデジにシフトするなかで、ブルーオーシャンになった廉価コンデジ市場をコダック製品が一気に引き受けたという感じになっているのだと思いますね。スマホ全盛の今でも一定数のコンデジ需要があることがわかります。そして、残存者利益恐るべしという感じもします。
ただシェアを伸ばしても利益率は低いでしょうから、現在の様子をみてニコンやキヤノン、ソニーが廉価コンデジを投入する可能性は低いのかなと思います。しばらくコダックのシェアはこのままになるかもしれません。
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コメント
コメント一覧 (2件)
リコーとキャノンが逆(キャノン19.2、リコー6.8)だと思います。それはさておき、キャノンもIXY650の販売再開で少し盛り返したのかもしれませんね。ケンコーも安い機種を新発売し始めたりするようです。残り19%あるので、まだ他どうなっているか?もありますが、個人的にはやはりパナソニックが分かりませんね。TX2とTZ95のD版をなぜ出すのか。販売台数は少ないが利益は出るんでしょうか(確かに継続の方がうれしいですが。ニコンはA1000を止めましたし)。
ご返事ありがとうございます。
ご指摘ありがとうございました。早速訂正いたしました。
今後とも当サイトをよろしくお願い申し上げます。