NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR レビュー
NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VRは、非常に完成度の高い万能ズームレンズだ。小型軽量でありながら全体的な性能は高く、明るい開放F値に加えて手ブレ補正も備えているため、低照度環境での撮影にも強い。ニコンのAPS-Cのシステムを組むうえで、中核となるレンズとして非常に魅力的な選択肢だろう。
とはいえ、誰にとっても最適なレンズというわけではない。価格は900ドルで、決して法外ではないものの、NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR(330ドル)と比べるとかなり高価だ。
また、このレビューの比較セクションでも示したように、NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VRが特別に高い解像力を持っているわけではない。というのも、16-50mm f/3.5-6.3のキットレンズが予想外に優秀だったからだ。そのため、f/2.8版を選ぶ最大の理由は、より明るい開放F値にある。
もし軽量性を重視し、普段あまり開放で撮影しない人――たとえば三脚を使うことが多い風景写真家であれば、Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRのほうが魅力的に映るかもしれない。また、焦点距離の範囲の広さを優先するのであれば、Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VRのほうが総合的には適している可能性もある。
長所
- 明るい開放F値により、低照度撮影や浅い被写界深度表現に有利
- 軽量で携帯性が高く、防塵防滴性能も良好
- ズーム全域・絞り全域で安定して高い解像性能
- 色収差が少なく、周辺減光も概ね良好に抑えられている
- 逆光耐性や光芒表現が優秀
- 低照度下でも高速かつ正確なオートフォーカス
短所
- ズームリングとフォーカスリング以外に操作系がほとんどない
- 鏡筒が伸びるズーム方式のため、ホコリや湿気の影響を受けやすい可能性がある
- 解像力は非常に優秀だが、安価なZ DX 16-50mm f/3.5-6.3キットレンズと比べて大きな差はない
- ボケ描写がやや落ち着かない
- 歪曲収差は比較的大きく、特に16mm側で目立つ
総合的に見れば、NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VRは非常に優れたレンズであり、DXユーザー向けの標準ズームとして汎用性の高い選択肢だ。特にAPS-C機では、高感度撮影による画質低下の影響がフルサイズより大きいため、明るい開放F値の恩恵は想像以上に大きい。
すべての人にとって理想的な標準ズームではないものの、ニコンのDXレンズラインアップにおいて価値の高い一本であることは間違いない。そして、これが今後さらに上位クラスのDXレンズやDXカメラの登場につながる前兆であることを期待したい。
完成度の高い万能ズーム
デジタルカメラ用の交換レンズNIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VRのレビュー記事をPhotographyLifeが公開しています。上記はまとめ部分を引用したものになり、より詳細なレビューや作例がありますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
さて、レビューではNikon Z DX 16-50mm f/2.8 VR は、明るいF2.8通しの標準ズームとしてDX機に新しい選択肢をもたらすレンズだと紹介されています。
外装は軽量で扱いやすく、操作系は最小限ながら防塵防滴が確保されているため、日常の撮影でも安心して使えると述べられています。光学性能では、全域で安定したシャープネスを示し、特に中心部だけでなく周辺まで大きな破綻が見られない点が評価されていました。
一方で16mmでは樽型歪曲が強く、望遠側では軽度の糸巻き型が発生するものの、現像ソフトの自動補正でほぼ解消されるため実写では大きな問題にならないとされています。周辺減光は広角端でやや目立つものの、絞りや焦点距離の調整で改善しやすいとのことでした。色収差は非常に少なく、実写ではほぼ気にならないレベルに抑えられていると説明されています。
AFは静かで高速、暗所でも精度が高いとされ、手ブレ補正も約3段分の効果が得られるため、DX機にとって大きな助けになると語られています。ボケはややざわつく場面があるものの、F2.8の恩恵で浅い被写界深度を活かした撮影が可能だとまとめられています。
全体的には価格は高めではあるものの、携帯性と描写のバランスに優れた一本ということになるようですね。ただし、描写性能がZ DX 16-50mm f/3.5-6.3の解像度がかなり優秀なのには驚きです。Nikon Z50が登場したときから、ニコンのAPS-Cのキットレンズは優れているとの評価があったわけですが、それが証明された形になったことになりますね。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ビルドクオリティ | 軽量330gで外装は簡素ながら良好な携帯性と十分な防塵防滴構造を備えた設計 |
| 操作性 | ズームとフォーカスリングのみの簡素な操作系で扱いやすいが物理スイッチ非搭載の仕様 |
| 解像力 | 全域で安定した高いシャープネスを示し実写でも安心して使える描写性能 |
| 歪曲収差 | 16mmで強い樽型歪曲と望遠側で軽度の糸巻き型歪曲が発生する特性 |
| レンズのデジタル補正 | 現像ソフトの自動プロファイルで歪曲がほぼ解消され実運用では問題が少ない補正効果 |
| 周辺減光 | 16mmでやや強めだが他域では軽度に収まり絞りや焦点距離で容易に改善する傾向 |
| 色収差 | 全域で1px未満の低レベルに抑えられ実写でほぼ気にならない優れた補正状態 |
| ボケの描写 | 背景にややざわつきが残る場面もあるがF2.8により浅い被写界深度を得られる描写 |
| 逆行耐性 | 太陽を含む構図でもコントラストが保たれフレアも適度に抑えられた安定した耐性 |
| AF性能 | 静粛かつ高速で暗所でも精度が高く最新ボディで特に良好な合焦性能 |
| フォーカスブリージング | レビューなし |
| 手振れ補正 | 実写で約3段分の効果を体感できDX機に必須となる安定した補正性能 |
| サイズ | 外装は小型で24-70mm級より明確にコンパクトな取り回しの良さ |
| 重量 | 330gと軽量で携帯性に優れ日常使いに適した重量バランス |
| 価格 | 900ドルと高価でキットズームより大幅に上回る価格設定 |
さらにNikon Z9IIの噂を「Nikon Z9II グローバルシャッターを断念していた!? 発表延期の原因か!?」で詳しくお伝えします。
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ニコン 最新情報
NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR 主な仕様
| 型式 | ニコン Z マウント |
|---|---|
| 焦点距離 | 16mm–50mm |
| 最大口径比 | 1:2.8 |
| レンズ構成 | 11群12枚(EDレンズ1枚、非球面レンズ2枚) |
| 画角 | 83°–31°30′(撮像範囲 APS-Cサイズ/DXフォーマット) |
| ピント合わせ | IF(インターナルフォーカス)方式 |
| 手ブレ補正 | ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式 手ブレ補正効果:5.0段(中央)※CIPA2024規格準拠 VRモード:NORMAL/SPORT 三脚使用時ブレ補正:有り |
| 最短撮影距離 | • 焦点距離16mm時:0.15m • 焦点距離24mm時:0.18m • 焦点距離35mm時:0.21m • 焦点距離50mm時:0.25m |
| 最大撮影倍率 | 0.24倍(焦点距離50mm) |
| 絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
| 絞り方式 | 電磁絞りによる自動絞り |
| 最大絞り | f/2.8 |
| 最小絞り | f/22 |
| アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 67mm(P=0.75mm) |
| 寸法 | 約74.5mm(最大径)×88mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) |
| 質量 | 約330g |






コメント
コメント一覧 (5件)
Z DX 16-50mm f/3.5-6.3は解像度めちゃくちゃ高いですよ。
描写に関しては、逆光に弱い以外に欠点が無いと思います。
その他もAFもそこそこ速い、寄れる、簡易防塵防滴。
価格も安く、APS-Cのコンパクトさをスポイルしないポケットサイズの小ささ軽さ。(ホコリが非常に入り込みやすい欠点はありますが)
明るさが不要であれば最高のレンズです。
このレンズ出るのが遅すぎた
2025/10とか初代Z50発売の2019/11から、ほぼ6年経ってから出てるとか論外
Z50Ⅱ発売が2024/12で最悪でもそのタイミングでは出すべきレンズ
10ヶ月も遅れて出してるだらしなさ
だからタムロンから17-70mmF2.8も出るのが遅くなった
タムロンがOEMで作ってんだから
初期需要落ち着いてから今回ようやくEマウントの5年半遅れで出せる展開
2022年位にDX16-50mmF2.8出てたら、2023年には17-70mmF2.8が出てた可能性高いだろうな
フジ用でさえも2022/7には出てる訳なんだから
何なら今回のタイミングで17-70mmF2.8はG2モデルにしてても遅くない
ある意味、キヤノンユーザーもニコン用が出るのが遅くなった悪影響受けてる
本来ならば例え焦点距離同じでも、G2になってモーター駆動がRXDからVXDになってたら良かったのにと考えるのは自然な見方だろうから
キヤノンユーザーはG2世代からVXDで購入できるチャンスをニコンのせいで失った可能性は十分あるでしょ
16-50mmf/2.8の登場が遅いのは企業体質なのでしょう、それよりなぜかSラインで登場しなかったのかが疑問です。
まあ35mmf/1.7マイクロレンズを含めて金属マウントで登場しているのは好ましいことかと思います。
ニコンさんは昔から小型軽量コンパクトな製品づくりはあまり得意でないのでこのレンズの大きさ重さ辺りがベストかなと思います。
最近は、フルサイズの大きさ重さに少しへきへきしてきたのでAPS-C機を視野に入れて情報収取中で選定対象の上位に来るレンズです。
この記事のレンズの手ブレ補正量は、公称値で5段分だったはず。
F値がf/2.8通しを売りにしているけれど、焦点距離がキットレンズと同じってのが取っ付きにくさかな…と思う。
フルサイズZ機よりも小型軽量がDX-Z機の強みだが、レンズのラインナップ不足が少ないところへ同じ焦点距離のズームレンズをぶつけて来て、何がしたいんだ…と懐疑的になる。
新規に出すなら、せめて望遠域を85mmくらいまで伸ばした上でf/2.8通しにする。又はインナーズーム仕様にして、小型軽量の恩恵を更に謳えるようなレンズでも良かったのでは無いかと思われる。
FマウントDX機時代の16-85mm f/3.5-5.6 の非常に気持ちの良い描写を持つレンズを参考にして頂いて、今後のZDX機のレンズラインナップに期待したい。
DX16-50mmF2.8はこのタイミングで出るならやはりSSVCM化すべきだった
そうすれば、この先何年も仕様的に見劣りしなかったのに
S-Lineにするのを嫌ったのかな?
ニコンの真面目さが感じられない
所詮タムロンに作らせとけって感じか
だからB070が今更RXDのまんまでZマウントで発売されてしまう温床になってる