一眼レフ再興なるか
要約
ペンタックスは厳しい立場に置かれている。その親会社であるRicohは依然としてペンタックスブランドにコミットしており、ペンタックスも引き続き一眼レフデジタルカメラを作りたいと考えている。問題は、誰も新しい一眼レフデジタルを欲しがっていないことだ。
新しい一眼レフデジタルカメラの出荷台数は、2024年が99万7608台、2025年が69万911台だった。一眼レフは死のスパイラルに入っており、現在それを支えている唯一の理由は、エントリークラスの一眼レフが依然として非常に安価であることだ。
しかし、人気の出る新しい一眼レフをどのように作るべきか研究しているペンタックスは、超低価格カメラを作るメーカーではない。同社は常に愛好家層やプロフェッショナル層を対象としてきており、それに見合った価格設定を行ってきた。
しかし愛好家も、ましてやプロフェッショナルも、もはや一眼レフを買おうとしていない。その大多数はすでにミラーレスへ移行しているか、次の購入時には移行するだろう。
「ペンタックスブランドについて考える際、現在の顧客だけに焦点を当ててもブランドを維持することはできない。エンジニアたちは、若い世代を惹きつける一眼レフシステムカメラとは何であるべきかという問いに答えるため、研究を続け、懸命な努力をしている。それが我々が社内で行っている議論だ」
リコーの経営陣は今年初めにそう語った。これは非常に難しい問題だ。
ますます古風で、非常にニッチな一眼レフカメラで知られるペンタックスのようなブランドが、ブランドへの愛着もなく、ペンタックスのフィルム一眼レフ用レンズの資産も持たず、さらにレンズ交換式か固定レンズ式かを問わずミラーレスカメラを購入したいという強い希望を持つ、まったく新しいユーザーをどのように引きつけるのか。
もし新しいペンタックスの一眼レフが登場するのであれば、それは比較的近いうちであるべきだ。同社が待てば待つほど、その道はさらに困難になる。非常に信頼性の高いペンタックスリーカーである「asahi man」によれば、次のペンタックスの一眼レフはそれほど遠くないかもしれない。
「新しいカメラは単なる憶測でも、まだプロジェクト段階というわけでもない」「生産は進行中だ」とasahi manはPentaxRumors経由で書いている。
asahi manのこれまでの実績を考えると、ペンタックスは次の一眼レフの開発をかなり進めている可能性が高い。しかし、それは成功するのだろうか?ペンタックスはどのような一眼レフを作るべきなのだろうか?
これまでと同じでは難しい
ペンタックスの一眼レフへの夢は、これまでと同じでは実現できないとの意見をPetaPixelが公開しています。上記は一部を要約したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
今回の記事を読んで、まず感じたのは、確かに指摘されている状況はその通りだということですね。世界的に一眼レフ市場は縮小し続け、出荷台数の数字を見る限り、もはや“主流のカメラ”ではなくなってしまいました。愛好家やプロがミラーレスへ移行したのも事実で、ペンタックスが置かれている立場が厳しいことは否定できません。しかし、それでもなおペンタックスが完全に希望を失ったわけではないという点も、納得のいくところがあります。
ペンタックスは、他社とは違うフィロソフィーでカメラを作ってきたブランドのように感じます。最新技術を最速で投入するタイプではなく、光学性能や操作感、堅牢性といった“写真を撮る道具としての本質”を大切にしてきました。ミラーレスが主流になった今、その価値観が時代とズレてしまったのは確かですが、逆に言えば、ペンタックスは“他社が作らないものを作れるブランド”ということでもあります。若い世代に響く一眼レフとは何かを真剣に考え、研究を続けているというリコーの姿勢は、単なる懐古ではなく、未来に向けた挑戦だと感じますね。
文章では「誰も新しい一眼レフを欲しがっていない」と断言されていますが、実際には少数ながら一眼レフを求める声は確かに存在します。ミラーレスの電子的な撮影体験に馴染めず、光学ファインダーの“生の見え方”を好むユーザーは一定数いますし、フィルムカメラの再評価が進む中で、機械式の操作感や撮影体験そのものを重視する層も増えています。市場規模は小さくても、そこに確かな需要があるなら、ペンタックスのようなブランドが担う意味は決して小さくないと思います。
ペンタックスが置かれている状況は楽観できません。しかし同時に、ペンタックスは他社とは違う価値観を持ち、ニッチな市場でも存在意義を見いだせるブランドともいえそうです。新しい一眼レフの将来像を考えることは、決して無駄ではなく、むしろペンタックスだからこそできる挑戦だと感じます。次の一眼レフがどのような形で登場するのかは分かりませんが、より良い新しい一眼レフが登場することを期待したいですね。
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