特許無効とされた内容が判明
要約
特許の対象範囲
この特許は、カメラアクセサリー(主にレンズ)をカメラボディに装着するための機械的インターフェース設計を請求項としている。主な特徴は以下の通りである。
- アクセサリー側に設けられた4つの突出部と、それに対応するカメラボディ側の凹部および突出部の特定の配置。
- これらの突出部について、光軸を基準とした正確な角度関係(中心角)。
- 円筒部の限られた領域内への電気接点群の配置
- 以下を目的とした設計上の詳細:
- 誤挿入(誤装着)を防止すること
- 電気接点を損傷から保護すること
- 耐衝撃性・耐ショック性を向上させること
- 所定の第1角度だけ回転させた後に確実にロックされることを保証すること
無効審判請求:Viltrox側の主張
Viltroxは主として、すべての請求項が進歩性を欠いていると主張した。また、明確性の問題(第26条第4項)や補正・優先権に関する問題も指摘したが、これらは副次的な論点だった。進歩性欠如の根拠として主に使用された文献は以下の通りである。
証拠1: US20160041453A1(2016年公開)
低背型レンズマウントシステム
証拠2: CN103620496A(2014年公開)
バヨネット構造、電気接点、および誤装着防止機構を備えたカメラボディと交換レンズ
(本件で最も近い先行技術として扱われた)
証拠3: JP2000047308A(2000年公開)
カメラアクセサリー装着検出装置
審判部の判断理由(決定の核心部分)
合議体は、本発明と最も近い先行技術(主として証拠2)との差異について、以下のいずれかに該当すると判断した。
- 証拠1および/または証拠3に明示的に開示されている、または明確に示唆されている。
- カメラ用レンズマウント分野における一般的な技術常識に属する。
- 当業者であれば容易に想到できる設計上の選択に過ぎない。
合議体は繰り返し、ニコンが主張した技術的効果――
- 誤装着防止性能の向上
- 接点保護
- 耐衝撃性の向上
- より均等な力の分散
――はいずれも予測可能なものであり、進歩性を伴うものではないと結論付けた。
マウントの構造的な特許が無効か
今回、中国国家知識産権局がニコンのレンズマウントに関する特許を無効と判断したことについて、その特許の範囲やその判断理由が明らかになったとNikonRumorsが伝えています。上記は一部を引用したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
中国国家知識産権局(CNIPA)が公開した無効審判決定書によると、ニコンが保有していた中国特許「配件(アクセサリー)」(特許番号:202010127062.4)について、深圳市爵影科技有限公司(Viltrox関連会社)が請求していた無効審判が認められ、特許権が全部無効とされていたことが、先日、明らかになりました。今回の決定は、2026年初頭から続いているニコンとViltroxの知的財産権紛争において、Viltrox側に有利な判断となる可能性がありそうです。
決定書によると、審判部は当該特許の各請求項について、中国専利法第22条第3項で定められた「創造性(進歩性)」を満たしていないと判断しました。問題となった特許は、カメラボディと交換レンズなどのアクセサリーを接続するマウント部の構造に関するもので、複数の突起の配置や角度関係によって誤装着の防止や耐衝撃性の向上を図る内容でした。しかし審判部は、これらの構成は既存技術や当業者による通常の設計変更の範囲内で容易に想像できるものであり、特許として保護されるだけの創造性は認められないと結論付けていることがわかります。
また、突起の形状や配置関係などを限定した従属請求項についても個別に検討が行われましたが、いずれについても進歩性を裏付ける十分な技術的特徴や予測困難な効果は認められませんでした。その結果、対象特許は一部無効ではなく「全部無効」と判断されています。
これらのことから、今回の無効となった特許はレンズマウントのデザインや形状に関するものであることがわかりました。つまり、レンズとデジタルカメラの通信方法やその規格、通信によりレンズを駆動させる方法などについては影響を与えるものではなさそうですが、そのような特許をニコンが請求したかどうかは不明です。そのため、今回の決定はViltrox製Zマウントレンズが直ちに完全な法的安定性を得たことを意味するものではないと思われます。
とはいえ、今回の無効審判でニコンの特許そのものが無効と判断された意義は小さくありません。中国市場ではViltroxをはじめとするサードパーティーレンズメーカーが積極的にZマウント対応製品を展開しており、今回の決定はニコンの知的財産戦略にとって一つの後退と受け止められる可能性もありそうです。一方で、サードパーティーレンズメーカー各社にとっては、一定の追い風となるかもしれません。
さらに、ニコンがレンズのライセンス料を求めているとの噂を「ニコン レンズライセンス料徴収開始か マウントを閉じる可能性!?」で詳しくお伝えします。
ミラーレスカメラ情報Xで最新デジカメ情報を入手できるよ!
フォローしてね!
ニコン デジタルカメラ 関連情報アーカイブ !
ニコン デジタルカメラ 最新情報
現在噂されている新製品情報
ニコン
| カメラ | |
| Nikon Z9II発売延期? | 2027年はじめ |
| フルサイズコンデジ | |
| 認証を受けた新カメラ | 数か月以内(2026年4月時点) |
| Nikon ZR新ファーム | 間もなく(2026年4月時点) |
| Nikon Z8II | 2026年末までに |
| Nikon Z90 | 2026年~2027年 |
| 新製品の認証登録 |
キヤノン
| カメラ | |
| PowerShot | 2026年9月 |
| EOS R8 Mark II | 8月25日 |
| EOS R7 Mark II | 2026年内の発売はない |
| EOS R3 Mark II | 2026年 |
| EOS R10 Mark II | 2026年内 |
| レンズ | |
| 望遠ズーム | 間もなく? |
| 500mm単焦点 | |
| RF24-70mm F2.8 L後継 | 2026年内 |
| RF-S15-70mm F4 | まもなく登場か(2026年4月時点) |
| RF70-200mm F2.8 STM | 2026年 |
| RF400mm F2.8 L IS USM後継 | 2026年発表 2027年初め登場 |
| RF600mm F4 L IS USM後継 | 2026年発表 2027年初め登場 |
| RF150-600mm F5.6 L IS USM | 計画中? |
| フルサイズAFレンズをサードに解禁? | 2026年 |
ソニー
| カメラ | |
| グローバルシャッターのFXカメラ | 2026年夏の終わりまでに |
| 2台の認証カメラ(FX、RX100、ZV-E10??) | 数か月以内(2026年4月時点) |
| α6900 | 2026年内 |
富士フイルム
| カメラ | |
| X-H3 | 2027年 |
| X-T6 | 2026年後半 |
| X-Pro 新型機 | 2026年後半 |
| 1インチセンサーコンデジ | 2026年 |
| 1億画素のGFX | 2026年 |
OM SYSTEM
| カメラ | |
| PEN新製品 |
パナソニック
| カメラ | |
| 新レンズロードマップ公開 | |
| 新製品2台を認証登録 | 数カ月以内に登場か(2026年2月8日時点) |
| LUMIX S1H II | |
| LUMIX GX9後継 |
リコー・ペンタックス
| カメラ | |
| 一眼レフ |
シグマ
| レンズ | |
| 85mm f/1.2レンズ | 2026年9月 |


コメント