ニコン レンズライセンス料を徴収開始?
要約
ニコンのサードパーティ製レンズメーカーに関する続報だが、あまり良い話ではない。どうやらニコンもキヤノンにならい、Zマウント用レンズを製造するサードパーティメーカーにライセンス取得を義務付け始めたようだ。RFマウントでキヤノンが行っているのと同じ流れである。
2026年初頭から、ニコンはサードパーティ製レンズに対して非常に厳格な姿勢を取るようになった。現在のニコンは、メーカーがニコンからライセンスを取得していない限り、Zマウントを事実上開放していない。また、そのレンズがニコン自身のラインアップと整合していることも求められる。
もし1月以降、ニコンZマウント向けサードパーティ製レンズが少し減ったように感じていたなら、その理由はこれだ。弁護士が動き出し、ライセンスを取得していないほぼすべてのZマウントレンズメーカーに対して、メールや書簡などの法的通知が送られているという。ではライセンス取得とは何を意味するのか。
ライセンス料を支払い、ニコンの規定に従えば、サードパーティメーカーはレンズを製造できる。しかし、その高額なライセンス料は最終価格に反映されるため、これまで非常に安価だった予算重視のレンズは魅力が薄れてしまう。特に低価格な選択肢を求めているユーザーにとっては大きな問題だ。
ニコンがこれらメーカーに対して主張している点は主に3つある。
1つ目はオートフォーカスプロトコルの不正利用。これらのメーカーがニコンの電子接点へ無許可でアクセスし、AFや絞り制御を実現しているという主張だ。
2つ目はマウント設計の侵害。物理的・電子的なZマウント仕様を無断でリバースエンジニアリングしているという。
3つ目は市場への悪影響。たとえば630ドルのNIKKOR Z 50mm F1.8に対し、Viltroxの400ドル相当品が存在することで、ニコンのブランド価値が損なわれているという考えだ。
つまりニコンはキヤノンと全く同じことをしているように見える。知的財産を守り、利益を守ろうとしているのだ。ニコンユーザーにとっては、一部の選択肢が消えていくため少々フラストレーションを感じるだろう。
マウントを閉じる方向か
ニコンがサードパーティーレンズメーカーからライセンス料を徴収し始めているのではないかとの情報をOrdinaryFilmmakerが伝えています。
記事によれば、ライセンス料を支払っていないサードパーティーレンズメーカーに対し、今年からライセンス料の支払いを求めるようになったとしています。そのためサードパーティーレンズメーカーから登場するZマウント用レンズの数も少なくなっているとしています。
そして記事では、ニコンもキヤノンとまったく同じことをしようとしているのではないかと述べています。このライセンス料の支払いに関してもし事実であるとすると、以下のようなシナリオが考えられそうです。
1)ライセンス料を支払えば、どのメーカーでも発売を認める
もっともオープンな形がこのシナリオです。ライセンス料を支払うことで、Viltroxやタムロン、シグマなど、どのメーカーでもZマウントレンズを正式に発売できるようになります。ユーザーにとっては選択肢が広がり、価格帯も多様化するためメリットが大きいと言えます。ニコン側もライセンス収入を得ながら、Zマウントの普及を加速させることができます。ソニーがEマウントで採用している方式に近く、最も現実的でバランスの取れた方向性と言えるかもしれません。サードパーティーの動向を見ても、この流れは歓迎されるはずです。
2)ニコンが許可したメーカーだけ認める(選択制ライセンス)
次に考えられるのが、ニコンがメーカーを選別する方式です。タムロンのように技術協力関係があるメーカーは許可し、品質や信頼性に不安があるメーカーは認めないという形です。これにより、Zマウントの品質基準を維持しつつ、一定のサードパーティー製レンズを市場に出すことができます。ユーザーにとっては安心感がある一方、選択肢が限定されるため、価格競争が起きにくいという側面もあります。ニコンがブランド価値を守りたい場合、この方式は魅力的に映るかもしれません。ニコンの戦略を踏まえると、十分あり得るシナリオです。
3)今後はどのメーカーにも発売を認めない(完全クローズ化)
もっとも厳しいシナリオがこれです。Zマウントを完全にクローズ化し、サードパーティー製レンズを一切認めないという方向性です。キヤノンがRFマウントで採用している方式に近く、純正レンズの品質とブランド価値を守るという点ではメリットがあります。しかし、ユーザーの選択肢が大きく制限され、特に低価格帯のレンズが不足するため、エントリー層の参入ハードルが上がる可能性があります。ニコンがこの方式を選ぶかどうかは不透明ですが、もし採用されればZマウントの市場構造が大きく変わることになります。マウント戦略の比較を見ると、この方式はリスクも大きいと言えます。
このように、3つの可能性が考えられそうです。しかし、現時点では、ニコンがどのような考えを持っているかは不明で、どのシナリオを採用するかは未知数です。
そして気になるのは、もしニコンがサードパーティーレンズメーカーにライセンス料を求めているとしたら、最近でもZマウント用のサードパーティーレンズが発売されているため、それらの製品はライセンスを受けて発売されたものなのか、そうではないのかということですね。
もしライセンスを受けて発売されているのであれば、今後もサードパーティーレンズの発売を認める方針だということになり、シナリオ1の可能性が高く、ユーザーに与えるダメージも比較的小さいものとなりそうです。しかし、いま発売されているレンズの継続販売は認めるものの、新しいレンズの発売を認めない方針ということになるとユーザーにとっては大きな影響を受けることになりそうですね。
さらにニコンのAPS-Cフラッグシップデジタルカメラについて「APS-C旗艦機Nikon Z90 4500万画素は多すぎ? ニコンらしくないとの声」で詳しくお伝えします。
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現在噂されている新製品情報
ニコン
| カメラ | |
| Nikon DL復活? | 時期不明 |
| Nikon Z9II発売延期? | 2027年はじめ |
| フルサイズコンデジ | |
| Nikon Z8II | 2026年末までに |
| Nikon Z90 | 2026年~2027年 |
| 新製品の認証登録 |
キヤノン
| カメラ | |
| PowerShot | 2026年9月 |
| EOS R8 Mark II | 8月25日 |
| EOS R7 Mark II | 2026年内の発売はない |
| EOS R3 Mark II | 2026年 |
| EOS R10 Mark II | 2026年内 |
| レンズ | |
| RF400mm F2.8 L IS USM後継 | 2026年発表 2027年初め登場 |
| RF600mm F4 L IS USM後継 | 2026年発表 2027年初め登場 |
| RF300-600mm F5.6 L IS USM(またはVCM) | 2026年9月 |
| RF500mm単焦点レンズ(おそらく F5.6 L IS) | |
| RF105mm F1.4 L VCM |
ソニー
| カメラ | |
| 現在テスト中の5本のレンズ | |
| 2台の認証カメラ(FX、RX100、ZV-E10??) | 数か月以内(2026年4月時点) |
| α6900 | 2026年内 |
富士フイルム
| カメラ | |
| X-H3 | 2027年 |
| X-T6 | 2026年9月第1週 |
| X-Pro 新型機 | 2026年後半 |
| 1インチセンサーコンデジ | 2026年 |
| 1億画素のGFX | 2026年 |
| レンズ | |
| XF50-140mm f/2.8 R LM OIS WR II | 2026年9月第1週 |
| XF400mm f/4.5 R LM OIS WR | 2026年9月第1週 |
OM SYSTEM
| カメラ | |
| PEN新製品 |
パナソニック
| カメラ | |
| 新レンズロードマップ公開 | |
| 新製品2台を認証登録 | 数カ月以内に登場か(2026年2月8日時点) |
| LUMIX S1H II | |
| LUMIX GX9後継 |
リコー・ペンタックス
| カメラ | |
| 一眼レフ | すでに生産中? |
シグマ
| レンズ | |
| 85mm f/1.2レンズ | 2026年9月 |


コメント
コメント一覧 (4件)
脇が甘いんだよニコンは
中国メーカー何か、こうなる事は火を見るより明らかだろうが
思った通りの展開になっとるわ
今でもライセンス契約有りとはっきりしているのはタムロンだけですから中国メーカーに厳しくなってもあまり問題は有りませんね、しいて言えばシグマの単焦点レンズが使えるように両社が和解してライセンス契約が成立すると良いのですが、現状では無理なようです。
ゲリラ的に無断で安価に同等製品を乱売されて、Nikonの体力を削り、Zマウントの基準をクリア出来ないレンズは公認しないしない方がいい。「Zレンズにハズレ無し」を貫く方がブランドイメージも保てるし、クローズするのも良いと思う。
この方針に反対なら、EマウントやXマウント、Lマウントもあるわけですから。
安く買いたいのはわかるけど、案件でレビューされたヤツを購入してみたら、安いだけの粗悪なレンズも少なく無い。
情報源がOFなのはさておくとして。
クローズドならそれでいい(既出の通りメーカーとしてのメリットは大いにある)と思いますが、キヤノンのように即座に潰さずしばらく野放しにしてたのはなんででしょうね。
ここの方々のように「元々無断だし」と冷静に捉えられるユーザーばかりではないので、無用な反発を生みそうなんですよね。その程度で離れるならお好きにどうぞ、のキヤノンスタイルに転換するんでしょうか。
また、一度は許可したシグマにフルサイズどころかAPS-Cも作らせてないのも謎。コメに和解とありますが、また喧嘩したんですか?