キヤノンがコンデジでシェアトップに返り咲き
キヤノンのコンパクトデジタルカメラのシェアが1位になったとBCNが報じています。この記事で詳しくお伝えします。
| キヤノン | コダック | |
| 2025年7月 | 5.3% | 32.6% |
| 2025年8月 | 27.1% | 24.0% |
原動力は8月に受注再開した「PowerShot G7 X Mark III」。7月まで流通在庫のみで細々と販売されていたこのカメラ。8月には、いきなり15.6%のシェアを得てトップに躍り出た。2019年発売で1インチセンサーを搭載。ロングセラーの高級コンデジだ。8月の平均単価(税抜き、以下同)は10万7000円だった。同じく8月に受注を再開した「PowerShot SX740 HS」も8.0%と台数シェアで3位につけ、キヤノンのコンデジシェアを押し上げている。1/2.3型センサー搭載で8月平均単価は6万8000円だった。
キヤノンの本気
キヤノンのコンパクトデジタルカメラのシェアが1位になったとBCNが伝えています。上記は一部を引用したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
記事ではキヤノンのコンパクトデジタルカメラのシェアが1位になったとしていますが、その原動力は人気カメラの受注復活にあるようです。キヤノンはこれまで2台のPowerShot製品について受注を停止していたようですが、再開と同時に一気に需要を引き受ける形になり、シェアが急上昇しているようです。
キヤノンからは、このほかにもIXY 650やPowerShot V1なども発売しているため、これらもシェア1位奪還を後押ししているものと思われます。
コンパクトデジタルカメラの人気には2種類あるようです。一つはエモい写真を撮影したいという理由で、機能的には古い設計のカメラを購入する人の人気と、もう一つはポケットサイズながらも高画質で、さらに手頃な光学ズームがあるカメラを求める人の人気に分かれているように見えます。
エモい写真を撮影したい人はスマホのように非常にシャープに撮影されるカメラを嫌う傾向にあるため、いわゆる高級コンパクトは避けるようです。そのため5万円を超えるようなカメラの場合では、画質とコンパクトさを両立するモデルが求められているようですね。
また、最近では多くの学校行事でスマホの所有が禁止されています。いま多くの学校では、修学旅行中のスマホの所持を禁止または制限しています。その主な理由は、SNSトラブルの防止、旅の体験に集中させるため、そして盗難や紛失のリスクを避けるためとされています。
このほかにも修学旅行だけでなく運動会や体育祭でも同様の動きが見られるようになっています。その理由は、個人情報保護の観点や競技中の生徒の集中力を保つため、そしてSNSへの不適切な投稿を防止するためとされています。同様に、博物館や美術館、工場見学といった校外学習や遠足でも、スマホの持ち込みを禁止する学校があります。これは生徒が学習に集中することや施設内のルールを遵守させることを目的としているようです。
このようにスマホの持ち込みが禁止されている行事でカメラの持ち込みが可能な場合には、スタンドアロンのコンパクトデジタルカメラを持ち込むことが多く、学生がいる家庭を中心にコンパクトデジタルカメラが購入されているようです。
そのためキヤノンとしては、これらの要望を受けてIXY 650の後継機種を発表するなど需要の獲得を狙っていて、今回は一気にシェアを獲得して1位になったと見られますね。キヤノンの本気を見たような気がします。
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–BCN


コメント
コメント一覧 (4件)
スマホ禁止の隙間を狙っての製品ですか、禁止する校則についての賛否は保留させて頂いてコンパクトデジカメにキャノンさんが力を入れるとのことですがやはりWiFi機能は搭載して頂きたいですね子供達もいつまでも学生のままではないので家族の一員として生活手段としての機能は必要です。
需要に対して緊急対応の様ですがやはり5-10万円程度のしっかりした製品を希望します。
ミラーレス一眼が重くて卒業せざるを得ないシニア層もターゲットになります。
IXY 600系列は610F(2013年)の頃からWi-Fiによる画像転送に対応済みですよ。現行機で非対応の一眼・コンデジはPowerShot GOLF(撮影機能内蔵距離計)だけでは?
この突発的な上下があるから、月単位でのランキングはアテにならないんですよね。G7XIIIは一瞬で在庫が尽きてまた納期未定なので、他機種次第ですが9月は逆戻りの可能性が高いでしょう。
ちなみにV1初月(2025/4)付近は低迷真っ只中なので、V1はシェアに寄与してなさそう。意外でもないですが。
IXY600F を愛用してました。
このスタイルは軽くて薄いので通勤カバンにいつも入れ
ていました。
写りも良く気に入っていましたが何処にいったか行方不明です。