モノクロ写真 “白黒写真” “黒白写真” どちらが正解?

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白黒か黒白か

最近、富士フイルムがモノクロ写真を撮影できる写ルンですを正式発表しました。その名称は、”黒白フィルムモデル「写ルンです Black and White(ブラックアンドホワイト)」”です。この表現に違和感を感じる人もいるのではないでしょうか?

富士フイルムでは昔から黒白という表現が一般的だという人もいますが、モノクロ写真を指す言葉として、かつては“白黒写真”という呼び方が一般的だったと思います。昭和/平成のテレビや新聞印刷でも白黒という表現が使われていたため、生活文化の中で自然と定着していた言い方だったのだと思いますね。しかし最近は、若い世代や写真表現に関心のある人たちの間で“黒白写真”という呼び方が増えているようです。写真を学ぶ人の間では以前から使われていた言葉ですが、ここ数年で一般的にも広がり始めたと言われています。

この呼び方の変化には、写真という表現の仕組みをより意識するようになった背景があるようです。写真は光が当たった部分が白く、影や露光されない部分が黒く写るため、黒を基調に白が浮かび上がる構造になっています。専門書や講座ではこの考え方に沿って“黒白(こくびゃく)”という表現が使われており、デジタル世代が写真を学ぶ過程で自然とこの言葉に触れ、違和感なく使うようになったという話も聞かれます。

さらに、デジタル編集の世界では黒レベルを基準に階調を整えることが多く、LightroomやPhotoshopでも黒→白の順で調整項目が並んでいます。こうした編集環境に慣れた世代にとっては、黒白という言葉のほうが写真の階調構造に合っていると感じられるのかもしれません。白黒という言葉が生活文化の中で育まれたのに対し、黒白はより写真表現に寄り添った言葉として受け入れられている印象があります。

また最近ではデジタルカメラからフィルムカメラへ回帰する人々も多く、その人たちによって黒白フィルムという呼び方が定着しつつあるのかもしれません。

呼び方の違いは単なる流行ではなく、写真をどう捉えるかという意識の変化が反映されたものだと感じます。昭和的な生活文化の言葉としての“白黒”、そして写真表現の文脈で使われる“黒白”。どちらも間違いではなく、写真という文化が長い時間をかけて育んできた言葉の揺らぎなのだと思います。こうした言葉の変化を知ると、写真の世界が時代とともに少しずつ姿を変えていることを改めて感じますね。

黒白が主流になっていく

結論から言えば、黒白という呼び方は今後さらに定着していく可能性が高いと感じます。もちろん“白黒”という言葉が完全に消えるわけではありませんが、写真文化の流れを見ると、黒白という表現がじわじわと広がっている理由がいくつかあります。

まず、若い世代が写真を学ぶ際に触れる専門書や講座では、黒を基調に白を描くという写真の構造に合わせて“黒白”という言葉が使われることが多いと言われています。デジタル編集でも黒レベルを基準に階調を整えることが一般的で、LightroomやPhotoshopの調整項目も黒から始まるため、黒白という言葉のほうが写真の仕組みに沿っていると感じられるようです。こうした環境で学んだ世代が増えるほど、黒白という呼び方は自然と広がっていくのではないでしょうか。

さらに、最近の写真文化の動きとして象徴的なのが、富士フイルムが黒白写真専用のカメラを発売するという流れです。フィルム時代からモノクロ表現に強いブランドが、あえて黒白専用機を投入するというのは、モノクロ表現が再評価されている証拠でもありますし、黒白という言葉が写真表現の文脈でより強く意識されていることの表れでもあります。製品名や公式の説明で黒白という言葉が使われるようになれば、一般ユーザーにも自然と浸透していくかもしれません。

生活文化の中で育まれた“白黒”と、写真表現の文脈で使われる“黒白”。この二つの言葉はどちらが正しいというものではなく、写真文化の変化とともに共存していくのだと思いますが、写真を深く楽しむ人が増え、モノクロ表現が再び注目される今の流れを見る限り、黒白という呼び方は今後さらに広がっていく可能性が高いのかもしれませんね。

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