富士フイルムのカメラ命名規則は複雑
富士フイルムのカメラのシリーズの命名規則が複雑で種類が多く分かりにくいという指摘があると伝えられています。なぜラインナップが複雑だと思われているのでしょうか?
富士フイルムによくある批判の一つに、ラインナップが混乱していて種類が多すぎるというものがある。今回のX-T30IIまたはX-T40の登場で、この批判は再燃したが、今回はそれには当てはまらないと思う。
まず最初に述べておくと、富士フイルムはすでにXシリーズのラインナップを6つ廃止している可能性が高い(X70とXF10を同一ラインナップと見なさない場合は7つ)。
- X-M1, X-M5
- X-A1, X-A2, X-A3, X-A5, X-A7(廃止されたライン)
- X-T100, X-T200(廃止されたライン)
- X-T10, X-T20, X-T30, X-T30 II
- X-T50
- X-S10, X-S20
- X-E1, X-E2, X-E2S, X-E3, X-E4, X-E5
- X-Pro1, X-Pro2, X-Pro3
- X-H1, X-H2, X-H2S
- X-T1, X-T2, X-T3, X-T4, X-T5
- X100, X100S, X100T, X100F, X100V, X100VI
- X10, X20, X30(廃止されたライン)
- XQ1, XQ2(廃止されたライン)
- XF1(廃止されたライン)
- X70(将来不明、おそらく廃止)
- XF10(将来不明、おそらく廃止)
- X half
要するに、合計で6つのラインナップが廃止された可能性がある。では新しく導入されたラインナップはいくつあるのか?
最近導入されたのは2つの新しいラインナップで、X halfとX-T50だ。なお、X-T50は新しいラインナップに分類される。というのも、すでに伝えたように、これはX-T10、X-T20、X-T30のラインナップには属さないからだ。富士フイルムは2025年に、このラインナップの後継機X-T40 / X-T30 IIを発売する予定だからだ。
さらにまったく新しい3つ目のラインナップが間もなく登場し、そのカメラはすでにB&H PHOTOに掲載されている。要するに、富士フイルムは新しいラインナップを作るよりも多くのラインナップを廃止してきたということだ。
以上を踏まえるとX-T40 / X-T30 IIの発売は完全に理にかなっていると私は思う。理由はこうだ。富士フイルムのエントリーシリーズのラインナップは(X-Mシリーズを除き)ほぼ廃止され、その他の低~中価格帯モデルは全体的にスペックが引き上げられ、それに伴って価格も上昇した。現時点では、富士フイルムにはファインダー付きの本当の意味でのエントリークラスのカメラが存在しない。それは問題だと私は思う。
覚えるのが難しいカメラ名
まず冒頭に、先週末からの豪雨で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。残暑が続きますが、熱中症などには十分に気をつけてお過ごしください。
さて、富士フイルムのカメラ名は種類が多すぎるという批判がありますが、X-T30 II(またはX-T40)にはそれは当てはまらないという意見をFujiRumorsが伝えています。
というわけですが、とはいっても難しいですよね。X-T10、X-T20、X-T30というシリーズがあって、その最新機種がX-T30 IIで、X-T50は別シリーズだと言われても、まったく複雑であるとしか言いようがありません。個人的には、数字は完全にイメージプロセッサの世代別に表現して、桁違いのシリーズとアルファベットの違いだけで表現したほうが分かりやすいのではないかと思いますね。
そうすれば、X-TxxxやX-Exxといったカメラ名を見ただけで、イメージプロセッサの世代や、桁違い・アルファベット違いによるカメラ性能の違いが一目で分かるので、理解しやすいと思います。しかし、もうここまで来てしまったので、今から統一感を持たせようとするのは現実的ではないのかもしれません。
記事では、富士フイルムにエントリークラスがなく問題だとしていますが、今は高性能なモデルに集中しているだけで、今後は廉価なカメラが登場する可能性は十分にあると思います。ただ、富士フイルムが将来的にライカのようなカメラを目指しているのであれば、このまま高価格路線を突き進む可能性もあるでしょう。どちらの方向に進むかは富士フイルム次第ですが、どうなるのでしょうか。比較的廉価なエントリーモデルを望む富士フイルムのファンは、少なくないと思います。
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コメント
コメント一覧 (1件)
通常製造業の場合、製品の命名通則が存在します。
カテゴリーや格付けに従って細かく決められているはずですが
インデックスを見る限りかなりデタラメの様に見えますね。
行き当たりばったりといった印象。
ユーザーの分かりにくい命名は止めるべきですね。