キヤノン 高/低ゲイン切り替え可能なセンサーの特許

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キヤノン イメージセンサーの新特許

【課題】高ダイナミックレンジの画像を取得するための回路構成を低コストで実現するための技術を提供する。

【解決手段】光電変換装置は、光の入射に応じて電荷を生成する光電変換部と、第1電荷保持部と、第2電荷保持部と、制御ノードへの制御信号に応じて光電変換部の電荷を第1電荷保持部に転送する転送部と、第1電荷保持部と第2電荷保持部との間の接続を制御するスイッチと、制御ノードに接続された第1配線と、第1配線に並んで配され第2電荷保持部に接続された第2配線との間の静電結合により構成される容量と、第1電荷保持部の電位に応じた信号を出力する出力部と、を有する。

デュアルゲイン出力が可能なセンサーか?

キヤノンがイメージセンサーに関する特許を出願していることが明らかになりました。基本的には小型センサーの特許のようですが、フルサイズにも応用ができそうな技術があり興味深いものでしたので紹介したいと思います。どのような特許なのか見ていきましょう(当サイトの解釈です)。

この特許を読んでいくと、まず大きな特徴として、低価格化を強く意識した構成になっている点が挙げられます。通常、HDR対応センサーでは、画素内に専用のコンデンサや追加回路を設けてダイナミックレンジを拡張する方式が多いようですが、この特許ではそうした専用部品を増やさず、もともと存在する配線同士の寄生容量というものをうまく利用して容量切り替えを行う構成が示されています。

One Point!:寄生容量って?
配線やトランジスタ同士が“意図せず持ってしまう小さな電気容量”のことだよ。 普通はノイズ源として扱われることが多いんだけど、この特許では逆にそれを“使える容量”として活用して、HDR用の容量切り替えに使っているのがポイントなんだ。

そのため、レイアウト変更や製造工程の増加を最小限に抑えられ、結果としてコストを上げずにHDR対応が可能になる設計思想だと読み取れます。画素サイズが小さいセンサーでも実装しやすく、量産向きの技術である点も、低価格化につながる要素として強調されているようです。

もうひとつの大きなポイントは、デュアルゲイン出力に相当する動作を、比較的シンプルな構成で実現している点です。

この特許では、画素の有効容量を切り替えることで、高感度モードでは暗部に強い信号を、低感度モードではハイライトに強い信号をそれぞれ読み出せる仕組みが説明されています。これにより、1画素から性質の異なる2種類の信号を取得でき、暗部ノイズを抑えながら白飛びもしにくい、広ダイナミックレンジの出力が可能になるとされています。しかも、このデュアルゲイン的な動作を、複雑な回路追加なしで実現している点が、この特許の技術的な肝だと感じられますね。

One Point!:デュアルゲイン出力って?
1つの画素から“高感度用の信号”と“低感度用の信号”を同時に取り出す技術だよ。 高感度側は暗部ノイズに強く、低感度側は白飛びしにくいから、両方を合成すると広いダイナミックレンジが得られるんだ。 今回の特許は、このデュアルゲイン的な動作を“複雑な回路を追加せずに”実現しているのが面白いところだよ!

ただし、特許では高感度モードと低感度モードの2回に分けて読み出す必要があるようですので、基本的にはソニーのデュアルゲイン出力のようにメカシャッター使用が前提になるかもしれません。しかし、これらの特許の技術を応用すればフルサイズセンサーでも低価格、さらにデュアルゲイン出力に対応したセンサーを製造できるかもしれませんね。

さらにキヤノンの新製品の噂を「RF300-600mm 最新の噂 f/5.6-6.3かf/5.6一定絞りか」で詳しくお伝えします。

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