ニコン イメージセンサーの新特許
要約
【課題】
複数の画素セルを備える固体撮像装置における撮像画像のダイナミックレンジを向上する。
【解決手段】撮像素子は、光を電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部で変換された電荷を放出させる放出部と、を備える。これにより、光電変換部の電荷が飽和することを抑制することができる。露光期間中に光電変換部が蓄積した電荷量と、露光期間中に光電変換部から放出された電荷量と、から、光電変換部の受光量に応じた電荷量を正確に算出することができる。その結果、ダイナミックレンジが広い画像を生成することができる。
ダイナミックレンジの拡張を実現か
ニコンがデジタルカメラにも利用できる新たなイメージセンサーの特許を出願していることが明らかになりました。この特許は各画素に電気的なNDフィルターを設定して、白飛びを防ぐことでダイナミックレンジを向上させる特許となっているようです。それではどのような特許なのか、詳しく見ていきましょう(当サイトの解釈です)。
今回の特許を読み進めていくと、電子NDという仕組みが、従来のNDフィルタとはまったく違う発想で設計されていることがわかります。一般的なNDフィルタはレンズの前にガラスを置いて光量を物理的に減らしますが、この特許が示している電子NDは、光を減らすのではなく、画素が受け取った電荷を露光中に一定速度で放出することで、結果的に露光量を調整するという方向で構成されているようです。つまり、画素が光を受けて電荷を蓄積しながら、同時にその一部を“逃がす”ことで、あたかもNDフィルタをかけたような状態を作り出すわけですね。
この仕組みを実現するために、画素の内部には定電流回路が組み込まれており、フォトダイオードで生成された電荷の一部を一定の速度で放出するようになっています。放出する量は定電流値で決まり、この値を変えることで、画素がどれだけ電荷を逃がすかを細かく調整できるようになっています。物理的なNDフィルタのように段階的な濃度ではなく、電子的に連続的に濃度を変えられるため、露光制御の自由度が非常に高くなっているようです。
興味深いのは、この電荷放出が単なる光量調整にとどまらず、ダイナミックレンジの拡大にもつながるという点です。露光中に放出された電荷は、光として受け取った情報の一部であり、これを記録側で合算することで、従来のセンサーでは表現できなかった階調情報を取り込めるようになると説明されています。特許では、蓄積された電荷と放出された電荷を合わせることで、最大17bit相当の情報量として扱えると記載されており、ハイライトの粘りや逆光耐性が大きく向上する可能性が示唆されています。
電子NDは静止画と動画の両方で利用できるように設計されており、静止画では事前露光を行って明るさを推定し、その結果に応じて各画素ごとに必要な放出量を設定する流れになっています。これにより、画素ごとにND濃度を変えることができ、非常に明るい部分だけNDを強くするような柔軟な露光制御が可能になります。一方、動画ではフレームごとに定電流値を調整することで、リアルタイムに電子NDを変化させる動作例が示されており、動画撮影時の露出制御が大きく変わる可能性があります。
特許をみると、これまでの光を減らすNDフィルターというよりも、飽和しそうになった場合には積極的に電荷を逃がすNDという新しくユニークな仕組みとなっているようですね。濃度調整が画素単位で制御することができ、さらにダイナミックレンジの拡大までできてしまうという面白い特許であることがわかります。
さらにニコンのAPS-Cフラッグシップの噂について「ニコン D500後継 APS-C旗艦機を計画か 4500万積層センサー搭載の噂」で詳しくお伝えします。
ミラーレスカメラ情報Xで最新デジカメ情報を入手できるよ!
フォローしてね!
ニコン デジタルカメラ 関連情報アーカイブ !
ニコン デジタルカメラ 最新情報
現在噂されている新製品情報
ニコン
| カメラ | |
| Nikon Z9II発売延期? | 2027年はじめ |
| フルサイズコンデジ | |
| 認証を受けた新カメラ | 数か月以内(2026年4月時点) |
| Nikon ZR新ファーム | 間もなく(2026年4月時点) |
| Nikon Z8II | 2026年末までに |
| Nikon Z90 | 2026年~2027年 |
| 新製品の認証登録 |
キヤノン
| カメラ | |
| PowerShot | 2026年9月 |
| EOS R8 Mark II | 8月25日 |
| EOS R7 Mark II | 2026年内の発売はない |
| EOS R3 Mark II | 2026年 |
| EOS R10 Mark II | 2026年内 |
| レンズ | |
| 望遠ズーム | 間もなく? |
| 500mm単焦点 | |
| RF24-70mm F2.8 L後継 | 2026年内 |
| RF-S15-70mm F4 | まもなく登場か(2026年4月時点) |
| RF70-200mm F2.8 STM | 2026年 |
| RF400mm F2.8 L IS USM後継 | 2026年発表 2027年初め登場 |
| RF600mm F4 L IS USM後継 | 2026年発表 2027年初め登場 |
| RF150-600mm F5.6 L IS USM | 計画中? |
| フルサイズAFレンズをサードに解禁? | 2026年 |
ソニー
| カメラ | |
| グローバルシャッターのFXカメラ | 2026年夏の終わりまでに |
| 2台の認証カメラ(FX、RX100、ZV-E10??) | 数か月以内(2026年4月時点) |
| α6900 | 2026年内 |
富士フイルム
| カメラ | |
| X-H3 | 2027年 |
| X-T6 | 2026年後半 |
| X-Pro 新型機 | 2026年後半 |
| 1インチセンサーコンデジ | 2026年 |
| 1億画素のGFX | 2026年 |
OM SYSTEM
| カメラ | |
| PEN新製品 |
パナソニック
| カメラ | |
| 新レンズロードマップ公開 | |
| 新製品2台を認証登録 | 数カ月以内に登場か(2026年2月8日時点) |
| LUMIX S1H II | |
| LUMIX GX9後継 |
リコー・ペンタックス
| カメラ | |
| 一眼レフ |
シグマ
| レンズ | |
| 85mm f/1.2レンズ | 2026年9月 |


コメント