α9 IIIのDxOMarkスコア公開
DxOMarkがα9 IIIのDxOMarkスコアを公開しています。α9 IIIのセンサーがどのように評価されているのか、この記事では詳しくお伝えします。
ソニーα9 IIIに採用されたグローバルセンサーは、比較的良好なDxOMarkスコア87を達成した。しかし、ランキングで16位タイに位置しているこのスコアは、センサーの性能にいくつかの妥協があることを示していて、これはおそらく電子シャッターに必要な追加の電子回路やオートフォーカスの連写速度重視によるものだ。
α9 IIIのセンサーはISO125の拡張感度設定で、最大色深度24.1ビットを記録した。基準感度がISO250であることを考えれば、これはそれほど驚くべきことではない。最大のダイナミックレンジも低く、これも主にその高い基準感度によるものだ。
α9 IIIはピークダイナミックレンジ13EVを達成しており、依然として良好な結果だが、EOS R3やα9 IIで使われている従来の逐次読み出しの裏面照射積層型センサーが提供するベースISO設定で+1EV以上と性能がやや劣る。このクラスのライバルと比較すると、α9 IIIのセンサーは低照度ISOのカテゴリでもわずかに性能が劣っている。それでもISO3224の値は高く、α1と同等だ。
まとめ
技術的な観点から見ると、ソニーのカメラの急激な進化は本当に素晴らしいものだ。α9 IIIに搭載された革新的なグローバルシャッターセンサーは、アクションやスポーツの写真家にとって明らかな利点を提供する。このセンサーは運用速度に最適化されており、高速撮影を可能にするだけでなく、オートフォーカスや自動露出をサポートし、最大1/80,000秒のフラッシュ同調も可能にする。ただし、画質に関しては色深度とダイナミックレンジがわずかに低下するという妥協点がある。これは主に低ISOで発生するため、あまり大きな懸念にはならないかもしれない。α9 IIとEOS R3がISO感度の範囲全体において画質で競争力を発揮しているとしても、α9 IIIは依然として印象的な選択肢として際立っている。グローバルシャッターセンサーはα9 IIIの汎用性を大いに向上させており、速い動きを撮影する写真家にとって魅力的な選択肢となっている。
グローバルシャッターの代償
DxOMarkがα9 IIIのDxOMarkスコアを公開しています。より詳細な解説がありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
さて、α9 IIIの気になるベンチマーク結果ですが、α9 IIIがグローバルシャッターを実現したことは画期的だが、それには代償が伴うとしています。しかし、それでも基本的な数値は比較的に高いものであることと、特に低ISOで差があるだけでα9 IIIで対象とする用途ではさほどきにならないだろうとしています。
α9 IIと比較すると以下のようになっていることがわかります。
- モデル名 全体スコア 色深度 ダイナミックレンジ 高感度耐性
- α9 II 93 25.0 14.0 3434
- α9 III 87 24.1 13 3224
このように少しずつではありますが、α9IIより悪化している様子がわかりますね。
とはいえ、それ以上の機能的なメリットがありますし、グローバルシャッターを実現しているのはα9 IIIしかないのですから、代替となる製品はなくオンリーワンのカメラといえそうです。
(via)DxOMark
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