ニコンがオートフォーカスの高速化に関する特許を出願しています。
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ニコンがオートフォーカスの高速化に関する特許を出願しているようです。目的としては、「レリーズボタンが半押しされてから、フォーカスレンズが駆動されるまでの時間を短縮することが可能な撮像装置を提供する」という特許になっています。なかなか面白い仕組みと思いましたので紹介します。この特許は、当ブログによる解釈ですが、以下のような流れで動作することで、オートフォーカスの高速化を実現しているようです。
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以下は当ブログによる解釈です。
1)事前にセンサー上の被写体までの距離(フォーカス量)を測定し記録しておく
2)そのフォーカス量の信頼度を大中小の3段階で判別して記憶しておく
3)レリーズボタンを押したとき、信頼度が大中だったら事前に記録したフォーカス量でレンズを駆動させる
4)レリーズボタンを押したとき、信頼度が小だったらコントラストAFでレンズを駆動する
と、こんな感じで、事前にフォーカスポイントにある被写体までのフォーカス量と、その信頼度を記憶しておき、レリーズボタンを押したときにすぐにレンズを駆動できるようにしておくというような仕組みのようです。
このような仕組みですので、当然ですがミラーレスを念頭にしたものだと思われます。また、たぶんこれまでも似たような仕組みの方法はあったと思いますが、そこに「信頼度」というものが加わったのが大きいようですね。
このように、常にセンサーに受光できるミラーレスにおいては、レリーズボタンを押す前にセンサーが受光した画像から、様々な情報を引き出して、それによってカメラを制御するということが一般的になっていくだろうと思います。今回の特許はレリーズボタンが押された場合に準備しておくということでは、ある意味画期的かもしれませんね。ただ、このあたりはパナソニックも同様な仕組みを採用していたと思いますので、そのあたりの差別化は「信頼度」というところに現れているのかもしれません。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
(記事元)https://ipforce.jp/patent-jp-A-2019-95808
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