ソニー用のレンズ販売絶好調
2021年12月マウント別交換レンズシェア
・ソニーEマウント 約35%
-BCNより
・マイクロフォーサーズ 約15%
・キヤノンEFマウント 約13%
・ニコンFマウント 約10%
・キヤノンRFマウント 約6%
・ニコン Zマウント 約6%
・富士フイルムXマウント 約6%
新型コロナウィルスの影響などで、カメラやレンズの販売が激減しているわけですが、ここのところ交換レンズの販売が好調に推移しているようです。11月が前年比で約118、12月も約113となっていて、2桁台の増加となっているとしています。ただし、これらは去年が売れなさすぎという側面もあるので、必ずしも素直に喜べる状態ではないのではないかとも思います。
そして、マウント別のシェアを引用させていただいたのが上記のマウント別シェアの表になります。記事元リンクには推移グラフなどもありますので、正確なシェアについては記事元リンクからご覧ください。
これをみると、キヤノンのEFやニコンのFなど一眼レフ用のレンズもまだまだ売れているという感じもしますが、それでも2021年12月ではパナソニック、OMデジタルを合わせたマイクロフォーサーズ以下しかシェアを獲得できておらず、一眼レフの交換レンズ市場は縮小しつつあることがわかります。
そして、ミラーレス用の交換レンズでは、ソニー用がぶっぎりで1位ですね。かつて、こんなことになるとは誰が想像できたでしょうか。それだけ市場はミラーレス化によってドラスティックに変化しています。
このシェアでみると、キヤノンRFやニコンZはソニーのおよそ6分の1ほどしかレンズが売れていない計算になりますので、キヤノン、ニコンにとっては非常に厳しい状況になっているということがわかります。
ソニーE用は互換メーカも含むシェア
ただしこのシェアについてはソニーのEマウント用レンズは、必ずしもソニー製だけでなく、タムロン、シグマといったサードパーティー製レンズも含まれていることに注意が必要です。しかし、それでもEマウントがぶっちぎりということで、ソニーのEマウントカメラはかなり売れていることが理由なのは間違いないと思いますね。
そして、ニコンとキヤノンは一眼レフ用のシェアを含めると、さほど落ち込んでいないということも言えますが、逆に言うとミラーレスカメラの交換レンズ市場では、まだまだ存在感を出すまでの存在にはなっていないということが言えると思います。特にキヤノンはEOS R5/R6の投入でもっと高いシェアがあるのではないかと思っていましたが、Zマウントと同じぐらいなのは少し驚きですね。たぶん、半導体不足の影響でレンズの供給が滞っていることも、この状況になっている理由の一つだと思います。
キヤノンはR3をニコンはZ 9を発売し、年末にかけて新レンズなども発表していますので、今年のシェアがどのようになるのかが注目です。
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コメント
コメント一覧 (7件)
やはりオープンにしてるEマウントは強いですね。
特に今の状況下では売りたくても数が用意できないのでサードパーティがいるEマウントは選択肢の多さで需要を逃しにくい。
欲しいときに売ってなければシェアは伸びませんからキヤノンもニコンもせっかく需要があっても大分逃してると思います。
2022年も材料不足は続くといわれてるのでシェア率はあまり変わらないかもしれませんね。
ZマウントはAPS-C機用を含んでいて(Eマウントもそうですが)、RFマウントは含んでいない点も注意する必要があるように思えます。ただし、ZマウントAPS-C用は買うものがない、Z50ダブルズームキットを買うとAPS-C専用交換レンズを買うものがない状態(やっと18-140が出ましたが)なので、RFマウントとどっこいどっこいとの見方もあり得るやもしれません。そして確かにカメラのBCNランキング50位までを見ているとZ6、Z7系は本当に出てこないのに、キャノンのR6、R5、RPはコンスタントに出てくるので、カメラ的にはキャノンがかなり差を開けているように思えるわりには、RFマウントレンズのシェアがあまりZマウントレンズのシェアと変わらないのは不思議な感じもします。ただ変わらないのは最近のみで、詳しく見てみると、1年前にはRFマウントも5%に届かないシェアで、ニコンはその半分のシェアの時もあったようなシェア推移グラフだとも言えそうですが。
なおBCNの交換レンズシェアはダブルズームキット等のカメラとの抱き合わせの分は含まれていない、と考えています(念のため)。交換レンズ単価計算をどうするか等の問題が生じるため、合算はなされていないと思っています。
価格コムのレンズランキング上位は RF と Z で占められているので RF と Z のレンズはかなり売れているのかと思いきや、統計で見るとそうでも無いようですね。2022年はこれから 両者とも伸びていくのではないかと思います。
ボディの方は新規ではそれほど売れているわけでもないマイクロフォーサーズと EF と F のレンズが結構売れているので、一度ボディが市場に出るとレンズ売り上げへの波及は慣性がつくようですね。
E マウントの強さについては予想通りではありますが、サードパーティ製品を除くとソニー自身はどれくらいレンズを売っているのでしょうか。
レンズのシェアは
キヤノンソニーシグマの順ですよ。
交換レンズ部門(※カッコ内は昨年のシェアです)
1位 キヤノン:シェア17.6%(18.29%)
2位 ソニー:シェア17.2%(15.87%)
3位 シグマ:シェア12.6%(14.89%)
キヤノン、ニコンはまだEFやFマウントユーザーの方が多いでしょうから
仕方がありませんね。
両ユーザー共にミラーレスに移行してくれば比率は変わってくるでしょう。
BCN AWARD 2022 に依れば、ソニー(Eマウント)とキャノン(EF、EF-M、RF)のシェアは年間で同じぐらいである17.2%、17.6%となっています。Eマウントの年間は32%程度(35%は最近のみ)とすれば、その54%程度がソニー製ではないかと概算できるのではないでしょうか。キャノンの方は、EFも他社(主にシグマ&タムロン)が含まれて、EFは年間で15%だがキャノンは10%程度、RFは年間で5%、そしてEF-Mを加えるとという感じで、大体のつじつまが合うのではないでしょうか。なおEマウントにはAPS-C用が含まれます。
ニコンのZ9に対する熱の入れ様を見ると、各社ミラーレスへの本気モードが全開になってきたと思っています。
ただし、過去世の中に出たレフ機の数は圧倒的なので、実働中のカメラ全体で見ると今でもレフ機が圧倒的に多いでしょうね。
今後はニコン、キヤノン共に、現レフ機ユーザーをいかに自社のミラーレスシステムに誘導出来るかが焦点となりそうです。
自分は、もし両メーカーが、期限を切って自社のレフ機用レンズをミラーレス用レンズに買い換える際に下取りしてくれるようなサービスがあれば、よりスムーズに自社のミラーレスシステムへとユーザーを誘導出来るのでは無いかと想像しています。