LP-E6Pバッテリーの供給不足が深刻
キヤノンのEOS R5 Mark IIの全機能を利用するために必要な新型バッテリーの供給不足が深刻だとしています。この記事ではどの程度の状況になっているのか詳しくお伝えします。
- EOS R5 Mark IIとLP-E6Pを数個注文したが届かなかったと誰に聞いても言われる
- 私の予想が正しければキヤノンはこれらのバッテリーをすぐには出荷しないだろう
- カメラを1個のバッテリーで出荷し販売数を得るほうが良いと考えているかもしれない
- キヤノンは自社でバッテリーを製造していないという感触がある
- EOS R5 Mark IIで最も厄介なのは1個のバッテリーだけで作業をすることだと言う
- バッテリーグリップを購入しても追加のバッテリーが送られてこないので1個で作業をしている
- LP-E6NHでは利用できない動画モードが多くあるし、静止画に関しても多くの機能がある
- バッテリーを出荷できない場合にはカメラを出荷したいのは理解できる
- 新ファームの更新でLP-E6NHでできることを強化してほしい
新型バッテリーのみで利用できる機能がある
キヤノンの新型バッテリーの供給不足が深刻になっているかもしれません。上記は動画の内容を要約したものになります。
記事によれば海外ではLP-E6Pのバッテリーを複数個購入しても、一つも入手できなかった人が多いとしています。そのため、1個のバッテリーでしか作業ができず厄介なのだそうです。というのも、EOS R5 Mark IIの特定の機能を利用するためには、新型のLP-E6Pバッテリーが必要になるからです。
主な制限事項は以下のようになっています。
LP-E6NH/LP-E6Nを使用する場合、カメラからの大きな電力供給を必要とするネットワーク機能やマルチファンクションシューアクセサリは使用できない。プリキャプチャ、HDMI RAW出力、およびデュアル撮影(静止画と動画)は利用できない。連続撮影速度が低下する可能性がある。動画撮影中は解像度、画質、フレームレートが制限される。
このため、制限された機能を利用するためには、LP-E6Pを使用せざるをえず、またバッテリーグリップなども利用できないので定期的に充電などをしなければならず、非常に面倒だということのようですね。
世界的な半導体不足が再び発生するのではないかと言われているなかで、カメラメーカは部品の供給不足や、サプライチェーンが混乱しているのではないかと言われていて、それでバッテリーの製造に制限がかかってしまっている可能性があるかもしれません。
また動画では、カメラにはバッテリーが1個必ず同梱されているが、そのためのバッテリーの供給を優先していて、一般的に販売することを遅らせているのではないかと推測しているようです。これによりEOS R5 Mark IIの販売に制限がかかることを避けているのではないかと考えているようです。
この推測が当たっているかどうかは現時点では不明ですが、おそらく多くの人がプロフェッショナルな人で、カメラを利用して仕事をしていると思われるので、バッテリー1個だけというのは確かに非常に面倒かもしれませんね。国内でもLP-E6Pは流通していないのでしょうか?
さらにキヤノン関連記事「キヤノンのスピードライトEL-1、EL-100は生産終了でなく販売一時停止!?」ではスピードライトの販売状況について詳しくお伝えします。
EOS R5 Mark II | EOS R5 | |
センサー | 裏面照射積層CMOSセンサー | CMOSセンサー |
---|---|---|
アクセラレータ | 搭載 | |
静止画記録タイプ | JPEG、HEIF、RAW、C-RAW | JPEG、HEIF、RAW、DPRAW、C-RAW |
動画記録タイプ | RAW、XF-HEVC S YCC422 10bit、XF-HEVC S YCC420 10bit、XF-AVC S YCC422 10bit、XF-AVC S YCC420 8bit、News Metadata | ALL-I、IPB、RAW |
フォーカスブリージング補正 | 対応 | |
視線入力 | 対応 | |
AFエリア分割数(動画) | 最大975分割(39×25) | 最大819分割(39×21) |
測距輝度範囲(静止画) | EV−6.5〜21 | EV‒6.0~20 |
測距輝度範囲(8k動画) | EV−4.5〜21 | EV‒3~20 |
AFエリア | スポット1点AF、1点AF、領域拡大AF(上下左右)、領域拡大AF(周囲)、全域AF、フレキシブルゾーンAF(AF1、AF2、AF3) | 顔+追尾優先AF、スポット1点AF、1点AF、領域拡大AF(上下左右)、領域拡大AF(周囲)、ゾーンAF、ラージゾーンAF(縦)、ラージゾーンAF(横) |
測光センサー(静止画) | 6144分割(96×64)測光 | 384分割(24×16)測光 |
シャッター(静止画) | 電子制御式フォーカルプレーンシャッター、撮像素子によるローリングシャッター | 電子制御式フォーカルプレーンシャッター |
電子シャッター(静止画) | 1/32000~30秒(条件あり) | 1/8000~30秒 |
電子シャッターシンクロ同調 | 1/160秒 | - |
電子先幕シンクロ同調 | 1/320秒 | 1/250秒 |
高速連続撮影 | 最高約12コマ/秒(メカシャッター/電子先幕)、最高約30コマ/秒(電子シャッター) | 最高約12コマ/秒(メカシャッター/電子先幕)、最高約20コマ/秒(電子シャッター) |
メカシャッター連続撮影可能枚数 | RAW:約230枚 | RAW:約66枚 |
手振れ補正効果 | 最大8.5段 | 最大8.0段 |
マルチアクセサリーシュー | 対応 | |
8k動画(最大) | 8k 60p | 8k 30p |
USB通信 | USB 10Gbps(SuperSpeed Plus USB/USB 3.2 Gen 2)相当 | SuperSpeed Plus USB(USB 3.1 Gen 2)相当 |
サイズ | 約138.5×101.2×93.5mm | 約138.5×97.5×88.0mm |
重量 | 約746g(バッテリー、カードを含む) | 約738g(バッテリー、カードを含む) |
WiFi 6Ghz | 対応 |
(記事元)OrdinaryFilmmaker
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コメント
コメント一覧 (3件)
確かに新型バッテリーになると過去のバッテリーが使えるにしても機能制限付くなら、新しいタイプのバッテリーの予備を1つは持とうとするのは常識的
それは一眼レフであっても
ミラーレスになってカメラ内で充電や給電出来るタイプが生まれてきたにしても、その辺の事情は基本的に変わらない
ただカメラ外でモバイルバッテリーでもバッテリーに直接充電可能なアクセサリーがあると現在使ってるバッテリーとは別に充電可能なので、余計にその需要は高まる
仮にカメラに今入ってるバッテリーを給電しながら撮影するにしても
ニコンなんかはCIOでバッテリーを2個同時に、モバイルバッテリーで充電可能な充電器を販売してたりするから、中にはどうしてもコードが邪魔だから給電しながら使いたくない人は、そう言う運用形態にすると当然別途1〜2個は最低バッテリー用意する需要を考えるとバッテリーはかなり多目に作らないと不足する可能性は大いにある
しかも自社生産じゃなくて外注に出してる可能性が高く、キヤノン自身ではいかんともし難い可能は十分あるし
R5IIの真髄に触れようとしたら新型バッテリーLP-E6Pが必須なわけで、そのLP-E6Pが中々手に入らないというのはお粗末な事態ですよね。
見込み以上の反響だったのかもしれませんが5系を買う人はプロやハイアマでヘビーに使うことはキヤノンも想定できたと思うので、余裕を持って用意しておいてほしかったですね。
EOS R5 Mark II 自体が入手できませんし、プロが買っても実戦に
投入するのは半年後、習熟期間が終わる頃には入手できるかも
しれません。
それまでは付属のバッテリーで対応して貰うしかないですね。