M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISの価格に賛否両論
OMデジタルの新レンズ、M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISの価格について、賛否両論が巻き起こっています。その高額さに驚きの声が多く聞かれます。本記事では、このレンズの価格設定について、国内外の価格を比較しながら詳しく解説します。
先日発表されたM.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISですが、その価格には賛否両論あるようです。
OMデジタルのM.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISの希望小売価格は55万円ということで、その価格に驚きの声が上がっています。
まずは現在のM.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISの価格について、その実売価格をみてみましょう。
ショップ | 価格 | 日本円(換算) |
B&H(アメリカ) | 2697.99ドル | 約39万7000円 |
WEX(イギリス) | 2499.00ポンド | 約46万7000円 |
FOTO ERHARDT(ドイツ) | 2699.00ユーロ | 約43万円 |
カメラのキタムラ | 39万6000円 | |
(参考)150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports(キタムラ) | 15万8400円 |
すでにM.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISは海外のショップでも製品ページが公開されていて、そこで価格が明らかになっています。
各国で税制が異なるので単純に比較できないわけですが、イギリスやドイツでは欧州で40万円以上の価格になっていることがわかります。アメリカと日本では価格が非常に近く、約40万円です。だいたい10%から15%ぐらいの価格差があることがわかりますね。
オリジナルより遙かに高い価格設定
一方で、M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISのオリジナルとみられている150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sportsは、日本国内のカメラのキタムラで15万8400円で販売されています。製品登録時もほぼ同じ価格でしたので、カメラのキタムラでは値下がりしていないことになります。
ですので単純に比較すると、M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISよりも20万円以上も高い価格で販売されていることになり、これは驚くべき価格と言えそうです。
問題はなぜこのような価格差になってしまっているのか?というところですね。シグマにふっかけられているのか、OMデジタルが暴利に設定しているのかということになるのかということになると思います。
OMデジタルが超望遠ズームの開発に失敗したか、うまく出来ずに他社に助けを求めた場合には足下をみられる可能性もありそうですが、そのシナリオは考えにくいように思えます。一方、OMデジタルもわざわざ高いと分かっていて高価にする必要もないのではないかと思いますね。
そう考えると、防塵防滴をさらに良いものにしたり、フルサイズ用のレンズなので電力がかなり必要になるため、バッテリーの消費を抑えるためにモーターを工夫しているですとか、あまり売れるとは考え憎いため受注生産に近い状態になっているため、価格が上昇してしまった可能性は考えられるのかなとは思いますね。
実際には、なぜこのような価格になったのか非常に興味がありますね。恐らく、このあたりは誰もが気になるところだと思いますので、いずれ海外のサイトなどで情報がでてくるか、国内でも開発者インタビューのようなもので触れられるのではないかと思います。
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コメント
コメント一覧 (7件)
戦略的な価格設定とかでなく、実際に開発コストがこの位かかったのでしょうね。OMさんがネイチャー需要に応えようと良かれとして拘った結果ではないかと推測します。
結果としてオリジナルの150-600mmより遥かに高額な価格になってしまったということではないかと。それでユーザーが納得して手に取って貰えれば需要と供給が成り立ちますから結構ですが、実際は高額、重いなどの意見が目立ちます。
「防塵防滴、自社のシステムにチューン、手ブレ強調制御」などコストを考えらればやむを得ないと理解を示そうとしている方もいますが、そこを取捨選択して市場にマッチした価格、スペックに落とし込むのが一番重要な事だと思います。
焦点距離から考えたら〜との意見もありますがf値も一緒に上がっている(オリジナルと変わらない)訳で…その辺の関係性をフルサイズ機と同様に考えている人が多いように感じます。そういった方が買うんだろうか、そういう意味では意外に市場にマッチしているのかもしれないと思ってしまいます。
1から開発したならまだしも、光学系がシグマの流用ですからね……
手振れ補正はシンクロでも0.5段増のみ(単体はむしろ0.5段減)、防塵防滴もIPX1。特殊レンズが増えているように見えますが、シグマが高屈折率レンズを特殊カウントしてないだけかも。まぁ最短撮影距離は僅かに変わっていますが。
逆にどうやったらここまで高騰するのか……やっぱりシグマが作ったのを定価で買ってバラして外装変えたんじゃ……w
例えばR7+RF200-800でほぼ同一の画角が撮れ、F値もセンサーサイズ考えると大差無い可能性もあり。40万ではどうにも……
パナの指定価格制度みたいに、在庫リスクは全てOMDSが持つ前提でシグマに自社レンズとして売ってもらえば、あと10万くらいは下げられたかもですね。
とにかく弱気の価格設定には見えないですが、実際にこういう製品にかかわったこともないですので、妄想の類しか思いつかないですが。。。。シンクロISに結構、お金がかかった?、あまり売れないかもしれないなかで、シグマからは1000ロット単位を要求された?、逆に今ソニー版が売れ筋なのでそちらに多く回せないと言われた?とか。どれぐらい売れているかは、価格com観察からの推測ぐらいしかなさそうですが。しかし、OM-1ⅡがBCN50位以内にどれぐらい出てくるかとかも楽しみです。TG-7もマイナーチェンジで1万円ぐらい上昇だったと記憶していますが、ヨドバシでは11月上旬まで3回連続1位等だったようで、、、しかしすでに10%以上、最安価格は下がっていますね。世の中なかなか難しい。
シグマオリジナルが市場にあると生産数の問題なのか高いと思いますね。
でも他社は既に市場にないタムロン旧タイプのレンズを新型より
高価で販売と言うこともあるので色々と理由があるのかもしれません。
当該レンズは少なくとも旧型ではありません。
特に70-180G2はZの発売直後に出たので残念感はありましたが、そうは言ってもZの”T-Line”は元レンズの初値の1.3倍です。ライセンス料や小改良、為替変動分等で十分に説明が付くと感じますね。
新型ベースだからと初値比較で2.5倍になるよりは、よほど妥当ではないでしょうか。
路傍のカメラ好きさん
こんばんは。
NIKKOR Z 28-75mm f/2.8を想定して書いたので内容が
食い違ってしまいましたね。
このレンズ構成はZマウントレンズ発売時に既に市場から
消えたタムロンの旧タイプだったのでそれを想定しています。
正直な話をすればレンズのファームェアのコストが良く分かりません。
素晴らしい物であれば価格が2.5倍でも不思議ではありません。
カメラボディはファームウェアの占めるコストが原価の約半分なのですが
レンズに関しファームウェアの占めるコストが分からないので在り来たりな
コメントになっています。
食い違っていませんよ。価格.com調べですが、28-75もタムロン1型初値の1.3倍です。「特に」や「Zの”T-Line”」と書いたのはその意味です。
先の返信は、150-600がどうこうというより、旧型ベースなのに新型より高い、という点への見解ですね。