Nikon Z7IIIは登場するのか
カメラファンの間で密かに期待されている「Nikon Z7III」。Zシリーズの高画素機として、そろそろ登場しても良さそうなタイミングですが、2025年11月現在、公式な発表はありません。
では、なぜNikon Z7IIIはまだ姿を見せないのでしょうか?
まず最大の理由は、市場のニーズの変化です。Z7シリーズは静止画向けの高画素モデルとして人気を博しましたが、近年は動画性能や連写性能を重視するユーザーが増え、よりバランス型のNikon Z6IIIや、ハイエンド志向のNikon Z8・Z9に注目が集まっています。
さらに、Nikon Z8がNikon Z7シリーズの役割を吸収してしまったことも大きな要因です。Nikon Z8は4500万画素の積層型センサーを搭載し、静止画・動画ともに高性能。Nikon Z7IIIが仮に同じ画素数の裏面照射型センサーを搭載しても、差別化が難しく、ラインナップの混乱を招く可能性があります。
技術的な課題も指摘されています。EXPEED 7プロセッサはNikon Z8やNikon Z9で実績がありますが、6000万画素以上のセンサーとの組み合わせでは熱処理やバッファ性能に課題があるとされており、Nikon Z7IIIの開発にはさらなる最適化が必要とされています。
現在、ニコンは「Nikon Creators 応援 オータムキャンペーン2025」を開催中で、Nikon Z7IIが対象機種のひとつとなっています。しかも、最大5万円のキャッシュバックが設定されており、かなり力を入れて販売促進をしている印象ですね。
このキャンペーンの購入対象期間は2026年1月13日まで。つまり、少なくともこの期間中にNikon Z7IIIを発表してしまうと、Nikon Z7IIの販売に水を差すことになりかねませんし、すでに購入してしまった人にとっても悪い印象を与えてしまいかねません。ニコンとしても、Nikon Z7IIの在庫をしっかりさばきたいという意図があると考えられます。
このことから、Nikon Z7IIIの発表は早くても1月中旬以降になる可能性が高いと見られています。
もし登場したらどんなカメラになる?
もしNikon Z7IIIが登場するとすれば、どんなスペックになるのでしょうか?現時点で予想されているのは以下のような内容です。噂ではなく、あくまで推測であることに注意してください。
- 約6100万画素の裏面照射型CMOSセンサー
- EXPEED 7プロセッサ搭載で高速処理
- 8K動画対応、RAW動画記録
- AI強化による被写体認識AF
- 4軸チルト式液晶モニター
- 高耐久・軽量ボディ
Nikon Z8やNikon Z9との差別化のため、静止画特化型の高画素モデルとしての立ち位置が強調されるかもしれません。風景、商品、スタジオ撮影など、緻密な描写を求めるユーザーにとっては期待のカメラとなりそうです。
Nikon Z7IIIが登場しない背景には、市場の変化とNikon Z7IIの販売戦略が絡み合っています。特に現在実施中のキャッシュバックキャンペーンは、Nikon Z7IIの延命措置とも取れる動きであり、Nikon Z7IIIの発表時期を後ろ倒しにしている可能性があります。また、製品構成を考えると、Nikon Z7シリーズは終了か、もしくはEXPEED 8プロセッサで高画素の処理が可能となった段階で登場する余地はありそうです。
さらにNikon Z9IIの最新の噂を「Nikon Z9II、2025年内発表なくなった!? 発売は春以降か 噂が急浮上」で詳しくお伝えします。
Nikon Z7III 関連情報アーカイブ
Nikon Z7III 最新情報!
ニコン 最新情報
現在噂されている新製品情報
ニコン
| カメラ | |
| Nikon Z9II | 2026年第1四半期 |
キヤノン
| カメラ | |
| EOS R7 Mark II | 2026年 |
| 1億画素フルサイズカメラ | 2025年 |
| レトロデザインカメラ | 2025年 |
| PowerShot V3 | 2025年後半 |
| レンズ | |
| RF20-50mm F4 PZ | 2025年11月下旬 |
| RF24-70 F2.8 L IS VCM(USM) | 2025年11月下旬 |
| RF300-600mm F5.6 L IS USM | 2025年11月下旬 |
| 見たことのないズームレンズ | 2025年年末頃 |
| RF-Sズーム 換算24-200mm一定絞り | 2025年 |
| RF-S単焦点 | 2025年 |
| RF400mm F2.8 L IS USM後継 | 2026年 |
| RF600mm F4 L IS USM後継 | 2026年 |
| RF14-28mm F2.8 L IS USM Z | 近い将来 |
| RF150-600mm F5.6 L IS USM | 計画中? |
| フルサイズAFレンズをサードに解禁? | 2026年 |
ソニー
| カメラ | |
| α7 V | 2025年12月2日 |
タムロン
| レンズ | |
| 25-200mm f/2.8-5.6 | 2025年秋 |




コメント
コメント一覧 (6件)
Z7IIIが出るとしたら高画素特化の位置しかないと思いますね。
しかし問題なのは4500万画素を超える超高画素にどれだけの需要があるのか。
例えばFFセンサーで1億画素の機種が50万円ほどで出てきたとして研究開発費を回収できるほど売れるのか。
キヤノンもその辺りの見極めを慎重に行っているように思います。
ソニーは6100万画素まで出していますがどうなのでしょう。
シグマは6100万画素のfp Lを出しましたがBFは今のところ2400万画素だけです。
パナソニックはS1RIIでは4400万画素のセンサーでした。
比較的小型で軽量な後継機を出してくれれば満足なのですが…。
今Z8やZ6Ⅲに移れない方々って、画素数は同じでも大柄で重くなるか、重さ大きさは変わらないけど画素数が半減するかの究極の選択を迫られるからだと思っています。
最近は動画に力を入れている分、ニコンだからこそ出せる静止画に力を入れた小型軽量の後継機を出して欲しいと思っている方はそれなりにいらっしゃるのではないでしょうか。
むやみやたらに画素数を増やさず、静止画に特化した機能をふんだんに搭載して、Zマウントの性能を活かし切れるようなボディが登場してくれることを待ち侘びています。
とはいえ他社と比べて体力がそこまで余っていないことを考えると難しいのかもしれませんが…。安心して移る先があるのとないのとでは気持ちがかなり変わってくる気がします。
そもそも4500万画素レベルのカメラをここまで渋滞させた判断もかなり謎…ですが笑。
本当の所は Z8 がZ7 の立ち位置なんでしょうね。
新型のZ7を開発するより Z9 をダウングレードして Z8 とした方が
開発コストを削減でき、また高価格を設定できると考えたのかもしれません。
結局の所Z7 では価格を上げられないので手っ取り早い方法に出たのかも
知れません。
そう考えるとZ7 シリーズの新型は望み薄ですね。
ニコンでは高画素の軽量機種はなくなってしまいそうです。
また新型の Z50Ⅱ などかなり重くなりました。
軽量化設計に頓着しなくなったようです。
4500万画素ローパスレスのセンサーでは被写体によってモアレが解消しきれないので、6100万画素センサー搭載は十分あり得ると思っています。ただしZマウントになってから動画方面にも力を入れているニコンなので、現在の6100万画素では読込速度が遅くニコンが要求する動画性能に足りていないのではないでしょうか。
同じ6100万画素センサーを搭載するにしろニコン側が設計したものをソニーが製造する形になるような気がします。つまりまだセンサー側の問題でZ7IIの続投が続いているのかと。
ニコンのカメラ質量・大きさはニコン側による安全な動作基準によって決まっているような気がします。ボディ側による廃熱、稼働時間や防塵防滴性能を求めると実際はあのサイズになるのではないでしょうか。ZRでZ6IIIと同等のセンサーやIBISを搭載しサイズが削れていることを考えると苦手ということはないかなと思っています。
Z50IIはエンジンが最新になったことによるボディの大型化でしょう。熱停止設定の基準を下げればボディはもう少し小型化できるでしょうが、恐らくそれを嫌ったのではないでしょうか。
単に名称だけの話なので、ラインナップ的に穴が無いのであれば「7」に拘る必要は無いんじゃあないでしょうか?
動画は ZR に任せられると考えて
ローリングシャッター歪みありでもいいから
Z8 より小型で安価な高画素機が求められてはいると思います
しかしそれほどマスでもないし
Z8 とカニバる恐れもあり難しいところでしょう