キヤノン 冷却ユニットの新特許
【出願人】
【氏名又は名称】
キヤノン株式会社
【技術分野】
本発明は、冷却アクセサリに関する。
【背景技術】
特許文献1には、撮像装置の背面カバーにおいて吸気口および排気口を形成し、かつ背面カバーと表示部ユニットとで構成されたダクトを有する撮像装置が開示されている。特許文献2には、撮像装置への装着の際に撮像装置の内部の空間に空気を送る送風手段を有するカメラ冷却システムが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示された撮像装置では、ダクトに空気を通す送風手段がなく、送風手段を有する場合と比べて冷却能力が小さい。また、吸気口および排気口の配置自由度が低い。
特許文献2に開示されたカメラ冷却システムでは、撮像装置の吸気口が三脚取付手段に設けられており、吸気口の配置が限定される。また、送風手段が装置底面に取り付けられるため、撮像装置の高さ方向が大きくなり、携帯性が低下する。また、送風手段を底面に取り付けた状態で三脚や防振用のジンバルに固定すると、底面固定部から撮像光軸の位置が高くなり、振動などによる画像ブレが大きくなる。一方、撮像装置の底面以外の側面には、把持部、ケーブルの接続端子、可動表示部などと干渉するため、送風のための流路を確保できず冷却性能が低下する。
そこで本発明は、ユーザの利便性を高めた冷却アクセサリを提供することを目的とする。
プラグイン式小型冷却ユニットの特許か
キヤノンが新たなデジタルカメラ用の冷却装置の特許を出願していることが明らかになりました。より効率よく冷却ができ、ユーザーの利便性を損なわない冷却装置の特許となっているようです。具体的にはデジカメ横側の端子部分に取り付けることで、デジカメ内部を冷却できる仕組みとなっているようです。どのような仕組みなのか、もう少し詳しく見ていきましょう(当サイトの解釈です)。
今回の特許では、カメラ本体の側面に専用の冷却アクセサリを取り付け、内蔵されたファンによってカメラ内部の空気を強制的に動かす構成が記述されているようです。
一般的な外付け冷却ファンのように背面からボディ表面を冷やすだけではなく、カメラ本体側にも吸排気口を設け、そこへ冷却アクセサリのダクトを接続する仕組みになっています。このため、カメラ内部で発生した熱そのものを効率よく外へ逃がすことを狙っているようです。
想定されているのは高画質な動画撮影のようです。高負荷な動画撮影ではイメージセンサーやイメージプロセッサーなどの発熱が大きくなり、温度によって撮影時間を制限しなければならない場合があります。そこで必要なときだけ冷却アクセサリを装着し、カメラの冷却能力を高めることで、長時間撮影に対応しやすくする考え方と思われます。
この特許でかなり重視されていると思われるのが、冷却アクセサリの取り付け位置です。従来のようにカメラ底面へ大型の冷却装置を取り付けてしまうと、デジタルカメラ全体の高さが増えてしまいます。三脚やジンバルへ取り付けた場合には撮影光軸が高くなり、バランスや振動の面で不利になる場合があるとしています。
そこで今回は、カメラを握るグリップとは反対側の側面に冷却アクセサリを取り付けることが想定されています。これなら三脚座を塞がず、カメラの高さも大きく変えずに済みます。動画用リグやジンバルなどを使用するユーザーをかなり意識した構造なのかもしれません。
しかも単純に側面へ箱のようなファンを取り付けるのではなく、カメラの端子や開いた状態の端子カバー、可動式の背面モニターなどを避けながら冷却ダクトを通すように形状が工夫されています。つまり、冷却性能を確保しながらも、HDMIやマイク、ヘッドフォンなどのケーブルを接続した動画撮影を邪魔しにくくすることを狙ったアクセサリとみられます。
さらに冷却アクセサリを別電源で動かすだけでなく、カメラ本体と専用端子で接続することも想定されています。この端子を通じてカメラから冷却アクセサリへ電力を供給するとともに、カメラ側からファンの制御信号を送ることも可能とされています。
そのため製品化された場合には、単純なUSBファンのようなものではなく、カメラが撮影状況や内部温度などに応じて冷却アクセサリを制御するような使い方も考えられそうです。
今回の特許を見ると、冷却ファンをカメラ本体へ完全に内蔵してしまうのではなく、普段は通常のカメラとして使用し、高負荷な動画撮影をするときだけ冷却アクセサリを追加するというアドオン的な使い方になるようです。デジタルカメラ本体には冷却用の吸排気口やアクセサリとの接続部分をあらかじめ用意しておき、本格的な冷却が必要になったときに側面にファンを追加するという考え方と思われます。
ただし、側面の端子カバーを開けた状態で利用するため、防塵防滴性能は犠牲になるかもしれません。あくまで室内や良い天候のときに使用するものになるのかもしれませんね。
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