キヤノン 85mm f/1.4、75mm f/1.2レンズの新特許

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キヤノン 新レンズの特許

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概要

【出願人】
【氏名又は名称】キヤノン株式会社

【課題】
小型で諸収差を良好に補正可能な光学系を提供する。

【発明の効果】
本発明によれば、小型でありながらも諸収差を良好に補正可能な光学系を提供することができる。

主な実施例

内容
焦点距離82.50
Fナンバー1.45
半画角(°)14.69
像高21.63
レンズ全長102.54
Bf13.72
内容
焦点距離73.70
Fナンバー1.24
半画角(°)16.36
像高21.63
レンズ全長120.05
Bf11.99
内容
焦点距離103.00
Fナンバー1.84
半画角(°)11.86
像高21.63
レンズ全長120.00
Bf12.10

大口径中望遠レンズの特許

キヤノンがデジタルカメラ用の新交換レンズの特許を出願していることが明らかになりました。今回の特許をみると、大口径中望遠の交換レンズの特許であることがわかります。同じような仕様の特許の記述を省略すると、おおむね以下のようなレンズであることがわかります。

  • 85mm f/1.4
  • 75mm f/1.2
  • 100mm f/1.8

それでは、どのような特徴のあるレンズなのか、特許の内容を詳しく見ていきましょう(当サイトの解釈です)。

今回の特許は、いわゆる中望遠の大口径単焦点レンズを小型にまとめながら、フォーカス時の画質変動を極力抑えるための光学設計となっているようです。今の時代のレンズは、静止画だけでなく動画撮影でも高い性能が求められますが、この特許はまさにその需要に応えるための構成になっているようです。

この光学系の最大の特徴は、フォーカス時に動くのがレンズ全体ではなく、中央付近のレンズ群だけという点です。前側のレンズ群も後ろ側のレンズ群も固定されていて、フォーカス時に動くのは中間のレンズ群だけです。

この方式は、いわゆる インナーフォーカス に分類され、鏡筒が伸びないため取り回しが良く、動画撮影でも画角の変化が少なくて済みます。さらに、動かすレンズが中央の比較的小さな群に限定されるため、フォーカス駆動が軽く、AF速度の向上にもつながります。

今回の特許の一部の実施例では、フォーカスを合わせるために使うレンズ群をひとつにまとめず、中央のレンズ群をさらに二つのフォーカス群に分けています。フォーカス時には、この二つの群がそれぞれ別々の動きをするようになっていて、近距離でも画質が崩れにくいように調整されています。大口径の中望遠レンズは、ピント位置が変わると描写が不安定になりやすいのですが、フォーカス群を分けて独立に動かすことで、その弱点を抑える狙いがあります。

この構造は、実際の製品では二つのモーターを使ってそれぞれのフォーカス群を動かす方式になる可能性が高く、静止画だけでなく動画撮影でも滑らかで安定したフォーカスが得られることになりそうです。鏡筒が伸びないインナーフォーカス方式なので取り回しが良く、AFの反応も軽快になるというメリットがあります。

この特許では、レンズの総枚数を12枚以下(または13枚以下)に抑えることが条件として示されています。そこでこの光学系では、前群・中間群・後群の三つのレンズ群をうまく組み合わせ、必要な補正を最小限の枚数で行えるようにレンズ配置を工夫しています。これにより、F1.2 や F1.4 といった大口径でありながら、鏡筒を大きくしすぎずにまとめることができるようです。

このレンズの特許では、手振れ補正に関する記述はありません。つまり、この光学系そのものは手振れ補正ユニットを内蔵する前提ではなさそうです。ただし、ミラーレス機のボディ側で手振れ補正が一般化しているため、製品化される場合はボディ内手振れ補正と組み合わせて使うことを想定ているものと思われます。

そして、この85mm f/1.4というレンズですが、すでにキヤノンはRF85mm F1.4 L VCMと近い仕様のレンズを発売しています。レンズ構成図も非常によく似ているのですが、RF85mm F1.4 L VCMはリアフォーカスに対して、この特許のレンズは中間群のフォーカス方式のようですので別レンズかもしれません。

J-PlatPat

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